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2006年 04月 14日
サッカー:W杯直前!!出場チームプレビュー#4~イングランド~
 今回は、八百屋大注目+いちおしの「スリーライオンズ」イングランドです。理由は自分の好きな選手、ジェラード、ランパード、ルーニーがいるから。あと、かつて無いほどにタレントが揃っているのも魅力です。サッカー(フットボール)発祥の地と言われているイングランド。そのサッカーの伝統国が、半世紀ぶりに2回目の優勝をなしえることが出来るのか?
 今回は贔屓たっぷりに検証していきます。

イングランド
●優勝回数:3回
●過去3大会成績(94/98/02):予選敗退/ベスト16/ベスト8

★有能なタレントは揃っているが…

       オーウェン     ルーニー


 J・コール                     ベッカム
(ジェラード)ランパード     ジェラード
       (ジェナス)     (ダイアー)
       (ハーグリーブス) (バット)

 A・コール  テリー    ファーディナンド G・ネビル
(ブリッジ) (キャンベル)   (キャラガー) 
            ジェームズ

【八百屋考案 オフェンシブなフォーメーション 4-4-2(フラット)】

 有能なタレントが揃った今回のイングランド代表。八百屋考案のスタメンを見ても、本当に素晴らしいメンバーが名を連ねる。ゴールキーパーと右サイドバックが懸案事項だが、メンバーの殆ど(ベッカム以外)がプレミア在籍者で、相手のことを良くも悪くもよく知っているのも好材料だ。
 上から順番に見ていこう。
 フォワードは恐らく4~5枠。オーウェン(ニューカッスル)とルーニー(マンU)の「新旧ワンダーボーイコンビ」がイングランドを引っ張る。実力・実績も申し分ない。オーウェンは現在怪我で療養中だが、本番までには間に合う見込みだ。
 控えの3枠は、残念ながらスタメンの2人に比べ格が落ちる。現在クラウチ(リバプール)、ベント(チャールトン)、デフォー(トッテナム)、ヴァッセル(マンC)で争われそうだが、ポストプレイヤーのクラウチが頭一つリードしていて、あとはだんご。八百屋としては、ベント、デフォーを連れて行きたいが、実績重視のエリクソン監督はヴァッセルを連れて行くかもしれない。

 ミットフィールダーは、本当にタレントが豊富だ。トヨタカップの活躍も記憶に新しいジェラード(lリバプール)と、点も取れる「タフ-ガイ」ランパード(チェルシー)が君臨するセンターハーフは恐らく世界屈指の実力だろう。また、今やベテランとなったイングランドの貴公子ベッカム(レアル・マドリー)が中盤の右に君臨し、攻撃力ならこれまた屈指のJ・コール(チェルシー)が左を務め、攻撃的なポジションならこの組み合わせが最高だ。また、上表に載せているセンターハーフの控えとしては、オールマイティーなセンターハーフのダイアー(ニューカッスル)やダイナミズムでは引けを取らないジェナス(トッテナム)や、守備力を高めるチョイスとしてバット(ニューカッスル)やハーグリーブス(バイエルン・ミュンヘン)もある。また、SHの控えとしては左右両サイドをこなせる、ショーン・ライト・フィリップス(チェルシー)も控えており、中盤は選ぶのに苦労するだろう。このむ7~8枠の内、上記のメンバーにフィリップスを加えた中から決まるだろう。やや歳をとったバットや最近クラブチームでで番の少ないハーグリーブスが振り落とされるかもしれない。

 ディフェンダーは、豊富なセンターバックと人材不足のサイドバックと両極端な状態だ。
 センターバックは、経験豊富なキャンベルが極度のスランプで現状スタメンから外れており、ワールドカップのメンバーに入れるかどうかが微妙な状態だ。しかし、若手のテリー(チェルシー)とリオ・ファーディナンド(マンU)がいるので、キャンベルの必要性がさほど叫ばれていないのが実情だ。また、リバプールで鉄壁のDFを率いるキャラガー(リバプール)やボランチも出来るキング(トッテナム)等もおり、センターバックは事欠かない。
 懸案はサイドバック。左は世界屈指の左サイドバックとなったA・コール(アーセナル)が怪我復帰から秒読み状態となり、控えもチェルシーを飛び出したブリッジ(フルアム)が輝きを取り戻しており、問題ない。懸案は右サイド。もはや大ベテランとなったG・ネビルがスタメンになりそうで、守りを固めるならヤング(チャールトン)、ユーティリティ性にかけるなら弟P・ネビル(エバートン)になりそうだ。現状ではヤングが一歩リードか。

 一番の懸案がゴールキーパー。現状プレミアは、外国籍のゴールキーパーが多く、イングランド国籍のゴールキーパーは少ない。その中で、ロビンソン(トッテナム)、ジェームス(マンC)が確定っぽいが、第3のゴールキーパーは混沌。カークランド(ウエストブロム)やグリーン(ノーリッジ・1部)にも声がかかりそうなほど、ゴールキーパーは人材が枯渇している。現状では、ユーロ2004もゴールマウスを守ったジェームスが正ゴールキーパーに近そうだ。


★守るときは中盤の構成を変えて

       クラウチ     ルーニー

           ランパード 
          (ジェラード)
   ジェラード         ベッカム 
   (ジェナス)        (ダイアー)
           ジェナス
           (バット)
         (ハーグリーブス)
 A・コール  テリー    ファーディナンド G・ネビル
(ブリッジ) (キャンベル)   (キャラガー) (キング)
            ジェームズ

【八百屋考案 ディフェンシブなフォーメーション 4-4-2(ダイヤモンド)】


 守りを固めたいときは、4-4-2フラットから、4-4-2ダイヤモンド(またはボックス)にすると守備の安定感が増しそうだ。もともと、スタメンの4人は守備には若干心もとない。日本代表で言えば、黄金の4人と言われたあのメンバーに近い不安感がある。しかし、バットやハーグリーブスと言った汗かき役もしっかりいるので、リードを守りきりたいときには彼らとの交代もありだろうし、サイドハーフでもダイアーやジェナスのように守備もしっかり出来る選手もいる。右サイドバックもキングは守備力ではプレミア1だろう。守れるタレントも揃っており、攻守の局面をエリクソンがしっかり使い分けできれば自ずと好成績が残せるはずだ。
 また、最近試していないが、3バックにして3-5-2で勝負する手もある。

       オーウェン       ルーニー

              ランパード 
          
 A・コール                    ベッカム 
(J・コール)                   (ダイアー)
       ジェラード       ジェナス   
    (ハーグリーブス)     (バット)
    テリー    ファーディナンド  キャラガー

              ジェームズ

【八百屋考案 3バックフォーメーション 3-5-2】

 懸案の右サイドバックに見切りを付けて進境著しいセンターバックを3人据える。左右の崩しはベッカムとコールに任せ、Wボランチで守りつつジェラードは時折攻めあがり、ランパードは攻撃専従で強烈ミドルを炸裂させる…こんなフォーメーションも悪くないと思う。エリクソンには是非一考してもらいたい(笑)


★監督の問題発言がチームの輪を乱さなければいいが…
 
 今年のイングランドの大きな問題点は選手ではなく「監督」にある。名将と言っても差し支えない、このエリクソン監督。イングランドの代表監督前にはイタリア・セリエAのラツィオを率いて見事優勝に導いている実績も持つが、2008年までの契約を打ち切られ、ワールドカップ終了後に退任が決まっている。その理由は…
 実は、英国タブロイド誌「ニュース・オブ・ザ・ワールド」のおとり取材に引っかかってしまい、イングランド代表選手の悪口をぶちまげてしまったのだ。これが大々的に新聞に掲載され、これを見かねたFA(イングランドサッカー協会)は、半ば契約打ち切りの形で、エリクソン監督のワールドカップ後の退任を発表した。
 しかし、この発言はFAが切れるのも無理も無いほど酷い内容で、暴露とも誹謗とも取れる発言の数々に、選手が監督への信頼を失ったのは想像な難くない。選手の中には優等生的な発言をしているものも少なくないが、名指しで非難されたルーニーやファーディナンドにとってはおもしろいはずも無く、この暴言がチームの和を乱さないかが非常に不安である。イングランド史上最大級のタレントを抱えながら、こんな理由で早期敗退の憂き目にだけはあってほしくない。
 中盤を初めとして、攻撃力では文句なしのはずのイングランドが、このところの国際親善試合では、なかなか内容が伴わない試合が多い。結果こそ勝っているが、内容は良いとはお世辞にも言いがたい。これが、監督の暴言の影響で無ければいいのだが…ピッチの外での不安は、選手の力ではどうしようもないだけに、早くチームが一つにまとまり、100%のパフォーマンスが発揮されることを祈るばかりである。

by 5aday | 2006-04-14 23:22 | FIFA Worldcup 2006


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