カテゴリ:Euro Football 05-06( 5 )

2006年 07月 27日
サッカー:「セリエA不正疑惑」上訴の結果、次々と処分軽減…
■ ユーベ2部降格変わらず 伊サッカーの上訴審判決 … 共同通信

■ <セリエA>ユベントス、上告の方針 不正疑惑事件で … 毎日新聞

■ 来シーズンのセリエAの顔ぶれ … スポーツナビ

■ セリエA、Bは開幕延期も サッカー不正疑惑の今後の動き … スポーツナビ

■ イタリア不正問題 ミラン、フィオレンティーナらの処分を軽減 … ISM


結局、こうなっちゃうのねぇ…はあぁぁぁε-(ーдー)

 と、言った感じで、全チームが上訴の結果、処分が軽微された。いやされてしまった。
 間違いなく甘い判決になるであろうと言う予見がそのまま現実のものとなってしまい、呆れてものも言えない。結局、イタリア当局も、事の重大さが解っていないのだろうか。
 軽微されたので、改めて処分の内容を追ってみよう。

-ユベントス-
セリエB降格は変わらず。勝ち点はマイナス30から17スタートに軽減。もちろん、CLの出場権は剥奪のまま。

-ACミラン-
勝ち点マイナス15からマイナス8スタートに軽減。昨季分の勝点剥奪は44から30に軽減され、CL予備予選3回戦から出場可能に(昨季結局3位扱い)。3試合のホームゲームを中立地開催とし、罰金12万ユーロ(約1800万円)。

-フィオレンティーナ-
当初のセリエB降格からセリエA残留へ。勝ち点マイナス19からスタートで、3試合のホームゲームを中立地開催とし、罰金12万ユーロ(約1800万円)。

-ラツィオ-
当初のセリエB降格からセリエA残留へ。勝ち点マイナス11からスタートで、2試合のホームゲームを中立地開催とし、罰金12万ユーロ(約1800万円)。



…(-"-;)甘すぎる。助かったと見る向きも無くもないが、やはり不正は不正。厳しく裁いて欲しかった。しかも、ユベントスはこれでも不服として上告するとか…もやは自分らがどのような過ちを犯したのか解っていないとしか言いようがない。
 つくづく残念でならないし、これでこのような不正が2度と起きなければいいのだが…上告しているようでは先が思いやられる。
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by 5aday | 2006-07-27 01:35 | Euro Football 05-06
2006年 07月 18日
サッカー:欧州サッカーシーズンオフ事情~イタリア編#1~
 まだまだW杯の気分を引きずっている八百屋です(^^ゞ
 しかーし!!もう今や世間から「ワールドカップ」と言う活字を探すのは困難になっています。新聞・テレビ、そしてwebページからもワールドカップの文字は消えてなくなり、今や1部の専門誌や、特化したwebページを検索しないとその文字を探す事は出来ません…要は世間はそれ位のスピードで進んでいるわけで、八百屋はいつまでもそこに立ち止まっているわけであります(哀)。
 W杯の振り返り企画もやると宣言し、沢山の記事を温めているんですが、世間の出来事がそれを許してくれません…とにかくいろいろな事がありすぎて、どれもこれも取り上げたいんですが、取り敢えずは一番気になっている「セリエA」問題を取り上げつつ、オフの監督や選手の移籍情報も織り交ぜた「欧州サッカーシーズンオフ事情」をこれから、シーズンインの9月頭まで、ゲリラ的に取り上げたいと思います。
 今回は、"イタリア編#1"です。毎度のことながら企画倒れに終わる可能性が極めて高いですが、その突っ込みは出来れば「ナシ」の方向でお願いします(^^ゞ


 ますば、核心に触れる前にW杯絡みのネタを1つ取り上げましょう。

■ イタリア代表監督リッピ氏勇退、後任にドナドーニ氏
 イタリアを24年ぶりの優勝に導いたリッピ氏は、監督の座を勇退することになりました。やはりイタリア国民の最大の関心事と言われているサッカー。そのサッカーの国の代表監督ともなれば、心労がたまるのも無理はありません。
 ただ…後任がドナドーニと言うのが…何故?と言う感じです(^^ゞ八百屋的にはドナドーニといえばまだ選手と言うイメージが強く、監督業と言ってもこれと言った実績を残していません。昨シーズンもパレルモを率いていましたが途中で辞任しています。
 これは…イングランドのマクラーレン監督と同じ状況なのではないでしょうか?つまり、他のカードがなくこれしか道が残されていなかった…と。
 ドナドーニ氏の前途に幸多からんことを。


 さて、W杯関連のネタはこれくらいにして、いよいよ本題です。もう数日前になりますが、例のセリエA問題の判決が出ました。
■ セリエA問題 判決下る
・ユベントス:
セリエBへ降格。CL出場権剥奪。来期の勝ち点は-30ptsからスタート また過去2年の優勝も剥奪
・フィオレンティーナ:
セリエBへ降格。来期の勝ち点は-12ptsからスタート
・ラツィオ:
セリエBへ降格。来期の勝ち点は-7ptsからスタート
・ACミラン:
CL出場権剥奪。来期の勝ち点は-15ptsからスタート


 これを見て、皆さんどう思っただろうか?厳しい、生易しいと両論分かれそうだが、八百屋的には「甘すぎる」と思う。ACミランは勝ち点-15pts剥奪されながら、セリエAには残っているという不可解な裁定。ユベントスにいたっては、勝ち点-30ptsするくらいならC1まで落とすべきだろう。
 この辺に、非常になりきれないお国の事情が垣間見える。
 多くの記事が、"ユベントスが1年でセリエAに返り咲くのは非現実的"と報じているが、果たしてそうだろうか?八百屋としては50%くらいで返り咲いてしまう気がする。
 例えば、セリエAの当確ラインの勝ち点を、ここ数年のデータから勝ち点65としよう。3位までに滑り込めばいい。1位でなくていいのだ。ともすれば、勝ち点-30から65点を取るには、勝ち点95を積み上げなくてはならない。
 しかし、セリエBは38節ある。もし仮に全勝すれば、114点の勝ち点を得ることが出来る。流石にそれは非現実的かもしれない。しかし、90~95のラインと言うのは、今年の成績から言っても全然可能だ。勿論、有力選手の多くは間違いなく離脱する。離脱しないのは、ユーベの象徴"デル・ピエロ"だけである。しかし、中堅選手の多くはユーベに残留するだろう。ユーベの中堅といえど、プロビンチアのクラブからすればエース扱いの選手が殆どである。勿論CLと掛け持たなくていいので、リーグ戦に集中できる。ユーベが連勝を積み上げる可能性は充分にあると八百屋は見ている。
 ミラン同様CLの恩恵である放送収入料がクラブに入らないのは大打撃だが、ミランもユーベもイタリアの顔である。然るべき状況になれば、何処からともなく金が出てくるはずである。彼らがトップチームに返り咲くのに、5年とかからないだろう。

 それに、この問題の引き金となっている"審判指名制度"にはメスが入れられたのであろうか?木を見て森を見ていないようでは、この問題は必ず再発する。このおかしな指名制度をいち早く撤廃し、原点である"公平なレフェリング"が出来るような環境を速やかに再構築すべきである。

 決まってしまったことだが、今年に関して言えば、リーガ・カルチョは厳しい年になるだろう。ビアンコ・ネロのいないセリエAなんていつぶりなのか?ミランもA残留とは言え勝ち点-15ptsからのスタートとなり、実質今年のスクデットは、インテルかローマあたりに絞られそうだ。やはり、迫力にかけると言われても仕方がないし、CLもユーベとミランはいない。CLにとっても大きな打撃だ。
 そして、この判決により多くのビッグ・ネームが他国へと流出するだろう。特に、カペッロがレアル・マドリーに去り(後述)カペッロを追うのか、カペッロに引き抜かれるのか判らないが、レアル・マドリーに移籍するビッグネームは後を絶たないだろう。この辺の噂についても後述したい。

 最後にユベントスに関する監督人事について触れたい。
 「ユベントスに絶対に背を向けたりしない」と言い切った、ファビオ・カペッロはあっさり背を向けて、スペインの名門「レアル・マドリー」に逃亡。彼としても、ユーベ離脱の良い言い訳が出来たと好都合だったはず。
 後任には、ユベントスでも長年プレーをしていた、元ASモナコ監督のディディエ・デシャンが収攬した。彼は、若手の抜擢や現状の戦力の有効な使い方に長けている。ユーベとしても、お金がかからない割りに非常に有効な選択だったといえるだろう。


■ ビッグチームの移籍情報
 最後に、ユベントス、ACミラン、インテル・ミラノの移籍情報(噂を含む)を紹介して、この項を了としたい。オレンジの文字は決定水色の文字は噂である。また、メンバーは超大物に限定させていただきたい。

・ユベントス
out
ジャン・ルイジ・ブッフォン(イタリア代表)   →→→   ACミラン
ファビオ・カンナバーロ(イタリア代表)    →→→   レアル・マドリー(スペイン)
エメルソン(ブラジル代表)           →→→   レアル・マドリー(スペイン)
パトリック・ヴィエラ(フランス代表)      →→→   マンチェスター・U(イングランド)
ジャンルカ・ザンブロッタ(イタリア代表)   →→→   レアル・マドリー(スペイン)
ダビド・トレゼゲ(フランス代表)        →→→   リバプール(イングランド)
ハベル・ネドヴェド(チェコ代表)        →→→   トッテナム(イングランド) ASモナコ(フランス)



・ACミラン
out
アンドリー・シェフチェンコ(ウクライナ代表)   →→→   チェルシー(イングランド) 

in
クリスティアーノ・ザネッティ(元イタリア代表)   ←←←   インテル


・インテル・ミラノ
out
ファン・セバスィティァン・ヴェロン(元アルゼンチン代表) →→→   エストゥディアンテス(アルゼンチン)

in
ファビオ・グロッソ(イタリア代表)          ←←←   パレルモ
オリビエ・ダクール(元フランス代表)      ←←←   ASローマ
マイコン(ブラジル)                 ←←←   ASモナコ
マクスウェル(エンポリ)              ←←←   エンポリ



 やはり最大の衝撃は、W杯前に決まっていたが、シェフチェンコのチェルシー移籍だろう。これはセリエAにとっても大きな損失といわざるを得ない。彼自身も悩んだ挙句、家族のことを考えての渡英と言うことなので、ここは彼の決断を尊重しつつ、新天地での活躍を祈りたい。しかし、よりによってチェルシーとは…ブツブツ
 ユベントスは、降格を受けてから噂が噴出。しかし、カンナバーロとブッフォンはほぼ決まりの状況らしく、特にレアルに渡ったカペッロの後を追うように、ユーベの選手がレアルに移籍する可能性は極めて高い。特に、頼れるCBの獲得とロベカルの穴を埋めるSB、そして守備専従のDMFの獲得はレアルの急務で、もしユーベの選手を引き抜ければ、願ったり叶ったりの展開になる。もう、やけくそになって言わせてもらえば、バルサやチェルーシに対抗しうるクラブチームの出現を歓迎しようと思い込むしかないのか…
 一方のインテルは、両SBの補強に余念がない。特にグロッソ、マクスウェルはLSBなので、今年定まらなかった補強を真っ先に行った模様だ。しかもこのふたりはきわめて攻撃的な性格なので、今年のW杯のトレンドであった、片方のサイドは積極的に攻撃を仕掛け、片方のサイドは攻撃を自重する、というプランをマンチーニ監督は考えているのかもしれない。ちなみに右SBはサネッティに今年も任せるのかもしれない。



 さて、移籍はこれから本番を迎え、近年にない"大移動"が勃発しそうですが、ある程度移籍マーケットが落ち着いたらまた、この項で取り上げたいと思います。
 しかし今年のイタリアは良くも悪くも「移籍のイニシアチブ」を握ることになるでしょう。イタリアの有名選手の行方が決まってから、他の移籍が活発化するかもしれません。
 いずれにしても、今年のリーガ・カルチョは良くも悪くも「変革の年」になりそうな予感です。
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by 5aday | 2006-07-18 23:31 | Euro Football 05-06
2006年 04月 29日
サッカー:チェルシー、マンUを破りプレミア2連覇!!(プレミア36節)
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 プレミアを代表する2チームの、優勝がかかった直接対決。
 結果は、チェルシーがマンUに完勝し、2年連続プレミアリーグ制覇を決めた!!
八百屋はチェルシーに対してあまり良い感情は抱いていないが、それにしても今日のチェルシーは、パーフェクトに強かった。2連覇を達成したチェルシーに心から拍手を送りたい。
 それではスタッツを振り返りながら、この試合を検証したい。

○ チェルシー 3 - 0 マンチェスター・ユナイテッド ● at スタンフォード・ブリッジ
チェルシーが2試合を残して、プレミアリーグ制覇(2年連続)

得点者:ギャラス('5) J・コール('61) R・カルヴァーリョ('73)
警告:ツェフ(b) マケレレ(b) ギャラス(b) J・コール(b)
    C・ロナウド(b) ルーニー(b) 
Man of the Match:J・コール
備考 テリー(チェルシー)とルーニー(マンU)が怪我
    ルーニーは重症の恐れ?

チェルシー 4-3-3
GK  1 ペトル・チェフ            7
DF  6 リカルド・カルヴァーリョ    6.5
DF 13 ウィリアム・ガラス       6.5
DF 20 パウロ・フェレイラ        6 
DF 26 ジョン・テリー          6
MF  4 クロード・マケレレ        6
MF  5 ミカエル・エシアン        6 
MF  8 フランク・ランパード       6
FW 10 ジョー・コール           7.5  後半32分out
FW 15 ディディエ・ドログバ        6   後半41分out
FW 16 アルイェン・ロベン         6   後半22分out
MF 7 マニシェ                -    後半41分in
FW 9 エルナン・クレスポ         5.5   後半32分in
FW 11 ダミアン・ダフ           5.5   後半22分in
coach ジョゼ・モウリーニョ       5.5 


  J・コール     ドロクバ     ロッベン


      ランパード      エッシェン


             マケレレ


ギャラス   テリー     P・フェレイラ  R・カルバーリョ


             ツェフ
     


-マンチェスター・ユナイテッド- 4-4-2
GK 19 エドウィン・ファン・デル・サール  5
DF  2 ガリー・ネヴィル          5.5 
DF  5 リオ・ファーディナンド       5.5 
DF 15 ネマニャ・ヴィディッチ       5.5 
DF 27 ミカエル・シルヴェストル      5 
MF  7 クリスティアーノ・ロナウド       5    後半20分
MF 11 ライアン・ギグス            6   後半31分
MF 13 パク・チソン              6 
MF 22 ジョン・オシー            5.5
FW  8 ウェイン・ルーニー          6.5   後半37分
FW  9 ルイ・サハ               5 
DF  3 パトリス・エヴラ             -    後半37分
FW 10 ルート・ファン・ニステルローイ    5    後半20分
MF 23 キーラン・リチャードソン        5    後半31分
coach アレックス・ファーガソン        4


        ルーニー      サハ


    パク・チソン             C・ロナウド


         ギグス       オシェイ


シルベストル ファーディナンド ヴィディッチ G・ネヴィル


          ファン・デル・サール


 プレミア36節。優勝決定戦に好カードが重なる熱い週となった。
 約10億人の視聴者が、とも試算されたチェルシーvsマンU戦。
 チェルシーは引き分け以上で、2年連続の優勝が決定する。
 マンUは、ここ11戦10勝1分と絶好調。チェルシーのホームで優勝は見たくない。
 2チームの意地とプライドがぶつかり合う好ゲームが期待された。

 チェルシーは、ここに来てフォーメーションを4-3-3に戻してきた。トップにドロクバ、ウィングはJ・コールとロッベンがポジションチェンジしながら、端に開いたり、中に切れ込んだりするお得意のパターンだ。チェルシーはベストの布陣。
 マンUは、今シーズン厳しかった。キーンの退団、スコールズの戦線離脱、そしてここにきてニステルの不調。しかし、ファーガソンは若手に経験を積ませて再建を託し、それがここに来て実を結びつつある。事情はアーセナルによく似ている。
 今回もニステルはベンチスタート。ボランチをオシェイとギグス、ウイングハーフは、ロナウドとパク・チソンがポジションチェンジしながらゲームを展開するこれも後半戦のスタンダードだ。マンUの満身創痍の中でのベストな布陣だろう。しかし、ニステルをここでも頑なにベンチスタートさせたファーガソン。確かに不調かもしれないが、はっきり言おう。あなたの罪はことのほか重い。
 両者、気合十分の顔でピッチに現れる。
 この時点で、よもやのワンサイドになるとは誰が思っただろうか…

 試合はいきなり動く。前半4分。チェルシーのコーナーキック。
 ドロクバが素早く反応し頭で合わせる。ゴールに向かっていたこのボールを更にフリーになっていたギャラスが豪快に頭で押し込みチェルシー先制!!あっという間の出来事だった。
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 その後、暫くチェルシーが優位に試合を進めるが、その後だんだんマンUが盛り返す。

 特に1人気を吐いていたルーニー。

 1人でチェルシーDF3人をまとめて交わし、ツェフと1対1になる決定的な場面になったが、残念シュートは大きく枠の左へ。
 その後は、軽くDFを交わすステップを入れるや否や鋭く右足を降りぬき、前のDFの股間を抜く、絶妙なコントロールのシュートを放つが、これはツェフのファインセーブで片手1本で何とか止める。

 前半は1-0での折り返しだったが、この時はまだ余談を許さない状況だった。

 しかし後半は完全にチェルシーがペースを握る。
 後半16分、ツェフのロングキックをドロクバがポストプレー(?)でJ・コールへ。ここでJ・コールが魔法のような個人技で2人背負っていたDFを置き去りにして豪快にシュート!!2点目を叩き込み、事実上ここで勝負を決めた。このご、マンUのプレーが散漫になったことからも明らかだ。
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 J・コールはユニホームを脱いで喜びを爆発。お約束のイエローを頂戴している。

 更に後半32分、交代したばかりのニステルがミスしてボールをスティールされ、そこからチェルシーのカウンターが炸裂。最後はDFをひきつけたJ・コールがフリーのカルバーリョにパス。カルバーリョが落ち着いて3点目をゲット。カルバーリョは、ニステルのボールを奪うとそのまま自らドリブルで駆け上がり、そのままマンU陣内にとどまっていたのだ!!この完全な数的優位の状況から、落ち着いてシュートを決め、カルバーリョは今シーズン初ゴール!!優勝に花を添えた。

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 気になるのはルーニーだ。タックルを受けて転倒した際、右足首に全体重が乗っかるような嫌な倒れ方をし、そのままピッチに倒れこむ。苦渋に満ちたルーニーは、そのまま担架に運ばれてピッチを去ると言うアクシデントが起きてしまった。
 ワールドカップが目前に控えてのあってはならない怪我が起きてしまった。まだ詳しい情報が一切入ってこないが、もし、ルーニーが絶望になった場合…そう考えるだけでも恐ろしい。
 チェルシーの、テリーとランパードが、不安そうにルーニーを見つめる姿がとても印象的だった。
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 怪我といえばテリーも負傷している。こちらは本人がかなり足を痛そうに引きずりながらプレーしていたにもかかわらず、モウリーニョは替えなかった。これもどうなんだろう。もしまた接触プレーで怪我が悪化したらどうするつもりだったのか。
 この辺はモウリーニョに怒りを覚えずにはいられなかった。
  
 しかし、何がともあれチェルシーが完勝し、連覇を達成した。
 詳しくはシーズン終了後にリビューで振り返りたいが、今シーズンは、マンU、アーセナルがチームを立て直せず中位に低迷、期待のリバプールも深刻なゴール欠乏症で勝ち点を伸ばせない中、チェルシーは序盤から大きく勝ち点を上積みし、半ば独走状態を築いた。
 CLでバルセロナに敗れてから調子を落とし、劇的なペースで追い上げるマンUが背後に見え始めたが、4/9の対ウエスト・ハム戦で、マニシェを前半いきなりレッドで退場した10人になってから4点とって逆転した試合から息を吹き返し、今日もマンUを寄せ付けず、文句なしの優勝を決めた。
 八百屋的にはややモウリーニョのウィングの使い方に疑問を禁じえないが、しかしやはりチェルシーは今年も強かったことに異論はないだろう。
 プレミア2連覇は、至上11チーム目の快挙。モウリーニョは監督業(アシスタント時は除く)6年目で4つ目のタイトル獲得である。やり方はどうであれ、実績は文句のつけようがないだろう。

 来期はバラックの加入の噂や、今までの歴代監督がやったような、強い基盤を持ちながらも大幅な選手の入れ替えも噂されるチェルシー。とりあえず、チェルシーがプレミアでは時代を築きつつあることは間違いない。
 改めてチェルシーには心から拍手を送りたい。
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by 5aday | 2006-04-29 23:50 | Euro Football 05-06
2006年 04月 17日
サッカー:カンナのヘッド、見ました!?(セリエA 34節)
 各国リーグ戦も残り数節。リーグ・アンではリヨンが前人未到の5連覇を成し遂げ、エール・ディヴィジでは、PSVが連覇。ヒディングの置き土産となるようだが、他国はまだまだ争いの真っ最中。正直、シーズン前半の流れでは、セリエAもプレミアも決まりそうな勢いで1位チームが勝ち点積み上げていたんだけど…勝負の行方とはわからないものです。
 と、いうことでそのうち各国リーグの優勝展望をしようと思っていたんですが、金曜夜と土曜夜とセリエA34節を見てぶっ飛んでしまったので、今回はセリエAを取り上げまっす。本当は毎週取り上げたいんだけど、そうすると凝り性の八百屋は夜通しPCに向かうことになりそうなので、ピンポイントでチェックを入れておきます。
今回は3試合のピックアップゲームも追加しておきます。ミラノダービーとカリアリ×ユベントス、パレルモ×ローマです。ちなみに、カリアリ戦とパレルモ戦は、同時刻開催のため掛け持ち観戦です。ご了承ください。


セリエA 34節終了時の順位
―――――――――――――――――――――
    順位         勝点試合 勝 分 負 得 失
―――――――――――――――――――――
 1)ユベントス       81 34 24 9 1 63 22
 2)ACミラン        76 34 24 4 6 75 27
 3)インテル        71 34 22 5 7 61 26
 4)フィオレンティーナ 65 34 19 8 7 57 37
 ------------------------------------------ 欧州CL
 5)ローマ         64 34 18 10 6 64 36
 6)ラツィオ        52 34 13 13 8 50 45
 ------------------------------------------ UEFA杯
 7)キエーボ       51 34 13 12 9 49 42
 8)パレルモ       46 34 11 13 10 46 47
 9)リボルノ        44 34 11 11 12 34 41
 9)パルマ        44 34 12 8 14 42 52
 11)エンポリ       39 34 11 6 17 41 57
 12)サンプドリア    38 34 10 8 16 45 47
 12)アスコリ       38 34 8 14 12 36 44
 12)ウディネーゼ    38 34 10 8 16 35 50
 12)レジーナ       38 34 10 8 16 34 54
 12)シエナ        38 34 10 8 16 34 54
 17)カリアリ       34 34 7 13 14 35 48
 ------------------------------------------ 降格圏
 18)メッシーナ     31 34 6 13 15 32 49
 19)レッチェ       24 34 6 6 22 26 54
 20)トレビソ       16 34 2 10 22 19 51


○ ACミラン 1 - 0 インテル ● at サン・シーロ
得点者:カラーゼ('70)
警告:カフー(b) ピルロ(b) ジラルディーノ(b) セードルフ(b)
    マテラッツィ(b) ザネッティ(b) ブルディッソ(b) コルドバ(b)

ACミラン 4-4-2
GK  1 ジダ
DF  2 カフー              後半28分out
DF  3 パオロ・マルディーニ
DF  4 カハ・カラゼ
DF 13 アレッサンドロ・ネスタ
MF  8 ジェナロ・ガットゥーゾ
MF 20 クラレンス・セイドルフ
MF 21 アンドレア・ピルロ       後半34分out
MF 22 カカ
FW 7 アンドレイ・シェフチェンコ   後半37分out
FW 11 アルベルト・ジラルディーノ
DF 5 アレッサンドロ・コスタクルタ  後半28分in
MF 10 ルイ・コスタ           後半37分in
MF 14 ヨハン・フォゲル        後半34分in


インテル  4-5-1
GK 12 ジュリオ・セザル
DF  2 イバン・コルドバ
DF  3 ニコラス・アンドレス・ブルディッソ
DF  4 ハビエル・サネッティ
DF 11 シニシャ・ミハイロヴィッチ  前半10分out
MF  5 デヤン・スタンコヴィッチ
MF  6 クリスティアーノ・ザネッティ 後半31分out
MF 7 ルイス・フィーゴ
MF 8 ダビド・ピサロ           後半38分out
MF 19 エステバン・カンビアッソ
FW 10 アドリアーノ
MF 21 サンティアゴ・ソラーリ     後半38分in
DF 23 マルコ・マテラッツィ        前半10分in
FW 30 オバフェミ・マルティンス    後半31分in

 ご存知ミラノダービー。第1戦はインテルが3-2でミランを退けている。
 ミランはCLを控えながらほぼベストの布陣。3位に落ちたく無いと言うのもあるだろうが、ひょっとするとアンチェロッティはまだスクデットを諦めていないのかも知れない。カフーが復帰し、DF陣もスクランブル体制は解除されたようだ。
 一方インテルは、ベロンが今季絶望、フリオ・クルスがサスペンション。アドリアーノとマルティンスは揃って不調と、台所事情は厳しい。4-5-1で中盤に厚みを持たせる作戦に出る。

 試合は、10分にミハイロビッチが交代するアクシデントがあったものの、それ以外は淀みなく進む。悪く言えば、ミランはちょい流し気味、インテルはちくばくな感じだった。
 数少ないチャンスを物にしたのはミラン。後半25分に、コーナーキックでなぜかフリーになったカラーゼがボレーを突き刺し、この1点を、コスタクルタ・フォーゲル・ルイ・コスタまで突っ込んでミランが逃げ切った。
 これで事実上インテルはスクデットが絶望。ミランはスクデットに望みをつないだ。


△ パレルモ 3 - 3 ローマ △ at スタディオ レンツォ・ハルベラ
得点者:タッディ('23) マンシーニ('29(PK))('30)
     ビアーヴァ('50) バローネ('52)('79)
警告:アクイラーニ(b) マンシーニ(b) ロッジ(b) 
    アリアルディ(b) ビアーヴァ(b) バローネ(b)

パレルモ 4-4-2
GK  1 フェデリコ・アリアルディ
DF  2 クリスティアン・ザッカルド
DF 11 ファビオ・グロッソ
DF 21 ジュゼッペ・ビアヴァ
DF 43 アンドレア・バルザリ
MF  4 ジョヴァンニ・テデスコ       後半45分out
MF  8 シモーネ・バローネ
MF 10 フランコ・ブリエンザ
MF 20 パウル・コドレア
FW 17 ダヴィド・ディ・ミケーレ       後半37分out
FW 26 スティーヴン・アヨデレ・マキンワ 後半0分out
MF 19 マリアノ・ゴンサレス         後半37分in
DF 77 レアンドロ・リナウド          後半45分in
FW 99 デニス・ゴデアス           後半0分in

ASローマ 4-5-1(4-2-3-1)
GK 1 ジャンルカ・クルッチ
DF 2 クリスティアン・パヌッチ
DF 5 フィリップ・メクセス
DF 13 クリスティアン・キヴ
DF 25 レアンドロ・クフレ
MF 8 アルベルト・アキラーニ        後半43分out
MF 16 ダニエレ・デ・ロッシ
MF 17 ダミアノ・トマージ
MF 20 シモーネ・ペロッタ          後半14分out
MF 30 アレッサンドロ・マンチーニ
FW 11 ロドリゴ・タデイ           後半38分out
DF 7 エドガー・アルヴァレス        後半38分in
MF 15 オリヴィエ・ダクール        後半43分in
MF 28 アレアンドロ・ロジ          後半14分in

 絶不調のパレルモが絶好調ローマをホームに迎えての戦い。CL出場件が賭かっているだけにローマとしては負けられない1戦だったが…
 前半、ローマは怒涛の攻撃を仕掛ける。そして23分、タッディのゴールを皮切りに7分間で3点の怒涛の攻撃を仕掛けたローマが圧勝するかに見えた。
 しかし、後半に入りパレルモはマキンワに替えてゴデアスを投入すると別のチームと化す。後半始まって間もない浮き足立ったローマDF陣をパレルモは鋭く切り裂き2点を返す。
 そして2-3となってからも、ホームパレルモは怒涛の攻撃を続ける。ゴデアスがくさびになり、何度も好機を作る中、ついに後半34分。
バローネのオーバーヘッド
が炸裂!!バローネの2得点目で同点に追いつき、試合は終了。
ローマは痛い星を落とした。


△ カリアリ 1 - 1 ユベントス △ at スタディオ サンテアリ
得点者:スアソ('45) カンナバーロ('95)(!!)
警告:ブラージ(b) カンナバーロ(b)  
    スアソ(b) コンティッキオ(b) キメンティ(b) ブデル(b)
    ランジェッラ(s) アベイホン(s)

カリアリ 4-5-1
GK 25 アントニオ・キメンティ
DF 3 ミケーレ・カニーニ
DF 4 フランチェスコ・ベガ
DF 14 フランチェスコ・ピザーノ    後半27分out
DF 29 ミケーレ・フェッリ
MF 5 ダニエレ・コンティ
MF 7 マウロ・エスポジート       前半29分out
MF 8 マッシモ・ゴッビ
MF 18 ネルソン・アベイホン
MF 24 アレッサンドロ・コンティッキオ 後半16分out
FW 9 ダビド・スアソ
MF 16 アレッサンドロ・ブデル     後半16分in
FW 23 アントニオ・ランジェッラ    前半29分in
DF 31 アレッサンドロ・アゴスティーニ 後半27分in

ユヴェントス  4-4-2
GK 1 ジャンルイジ・ブッフォン
DF 3 ジョルジョ・キエリーニ        後半21分out
DF 6 ロベルト・コヴァチ
DF 19 ジャンルカ・ザンブロッタ
DF 28 ファビオ・カンナヴァーロ
MF 4 パトリック・ヴィエラ
MF 11 バヴェル・ネドヴェド
MF 18 アドリアン・ムトゥ         後半0分out
MF 20 マヌエレ・ブラジ 後半35分out
FW 9 ズラタン・イブラヒモヴィッチ
FW 10 アレッサンドロ・デル・ピエーロ
MF 14 フェデリコ・バルツァレッティ   後半21分in
MF 16 マウロ・カモラネージ       後半0分in
FW 25 マルセロ・サラジェタ        後半35分in

 ホームカリアリは残留に向けて1ポイントでも勝ち点を上積みしたいところ。このままでは降格してしまうからだ。
 一方のユーベは、エメルソン、ジャンニケッダが怪我で、代役はブラージ。その他にも多くの選手がコンディションを落としており、トレゼゲ(ベンチ入りなし)やカモラネージを温存。しかし、見る限りでは、ヴィエラやネドヴェドも不調のようで、事実CLでアーセナルの敗戦以降、5戦続けて勝ちなしの低迷期に突入している。そして、試合はまさかの展開で進んでいく。
 前半45分、ホームカリアリはダビド・スアソのゴールで貴重な先制点。前半ユーベはデル・ピエロのPK失敗など、全く精彩を欠いていた。
 後半に入りカモラネージ、バルザレッティを投入するもパフォーマンスは一向に向上せず。80分にはサラジェタを投入し、3トップにするも、ヴィエラ、カモラネージ、ネドヴェドはからだが重く有機的な動きが全く出来ず、イブラヒモビッチは以前の輝きは完全に消えうせたまま、ロスタイムへと突入していく…
ロスタイム5分。
この4分ではない、5分が運命を分けた。
カリアリはファールを喰らうたびに選手がピッチに転がり時間稼ぎを続ける。それはそうだ。ユーベ相手に勝ち点3を上積みできるなんて、夢のまた夢のような話だから。
そしてユーベがコーナーキックの権利を得たところで、5分が過ぎた。
しかし、主審のアイロルディさんは笛を吹かない。ユーベのコーナーキックまでをラストプレーとして認めるようだった。
これにカリアリ選手が講義の構えをしようとした瞬間だった。
カモラネージ(だったと思う)のコーナーキックを、
カンナバーロがヘッド
ボールはゴールマウスに吸い込みまれていった


まさかの95分でのユーベの得点。そのゴールを認めてそのまま試合は終了。
ユーベは奇跡の勝ち点1を勝ち取ったのだった。
これにカリアリイレブンは怒りが爆発。複数の選手が主審に詰め寄り、コーナーキックの前に5分は過ぎていたと主張。主審を突き飛ばしののしりあう姿を国際映像は捉えていた。主審は、ランジェッラとアベイホンにレッドカードを提示しながらスタジアムを後にし、スタジアムは騒然とした雰囲気となった。


さて、見所満載の34節だったわけだが、ここで1ついえるのは、この勝ち点1でユーベはスクデットに大きく近づいたことになる。
と、言うのは残り4節。勝ち点差は5。ミランは全勝で乗り切っても勝ち点12。ユーベは2勝2分で乗り切っても勝ち点8。勝ち点1差で優勝。ここで勝ち点1が生きてくるのだ。もし、ここで勝ち点1が無いと並ばれてしまい、プレーオフ(セリエAは勝ち点が並べばプレーオフとなる)になるところだ。この勝ち点1は本当に大きいと言えるだろう。
 また、CL出場権を賭けて、ローマとフィオレンティーナも激しい争いを続けている。フィオレンティーナはしっかり勝ち点3を取ったがローマは取りこぼしている。ただ、勢いは完全にローマがある。フィレンティーナは取りこぼしがなければ久しぶりに欧州の舞台に戻れるが果たしてどうか…

それでは最後に、ユーベ、ミラン、フィオレンティーナ、ローマの残り4節の対戦カードを提示して
この項を了としたい。ローマは最後がミラン戦なのでそれまでに勝ち点を上積みしたいところだが…

               第35節   第36節   第37節    第38節
ユベントス        ラツィオ    シエナ    パレルモ    レッジーナ
ACミラン         メッシーナ  リボルノ   パルマ     ローマ
フィオレンティーナ   エンポリ    パレルモ  レッジーナ   キエーボ
ASローマ        サンプドリア  キエーボ  トレヴィーゾ  ミラン
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by 5aday | 2006-04-17 12:01 | Euro Football 05-06
2006年 02月 16日
サッカー:バルサ2連敗!!
 ここに来て海外サッカーが面白くなってきている。
 リーガ・エスパニョーラでは序盤こそもたついたものの、中盤から怒涛の連勝街道を驀進していた首位バルセロナが、ここに来て2連敗。しかも2連敗目の相手が2位のバレンシアときたものだから、一気にその勝ち点差が「6」に縮まった。
 序盤こそ目立たなかったバレンシアだが、ここに来て(というか12月あたりから)徐々に力をつけてきており、安定した戦いぶりが目立つようになる。
 今シーズン、バレンシアは大きなチーム改革を断行し、イタリア色の強かったチームを一掃し、ややもすれば各ポジションに2人以上のレギュラー格をいれて、壮絶なポジション争いをさせながら、システムを模索していった。序盤こそ、混乱も多く成績も下位に沈んだが、バレンシアのトップはキケ・フローレス監督を信頼。トップチームにありがちな更迭をせずに、彼を信頼したのである。
 これが吉と出た。
 シーズンも11月辺りから徐々に成績が安定。漸くベストのシステム・ベストの選手を見出してからのバレンシアは、折りしもバルセロナの連勝記録に姿こそ眩んでいたものの、きっちり結果を残していたのだ。
 そしてついに、勝ち点6差まで追い詰めてきた。
 クライファートは戦線を離脱するが、このチームは選手層も厚く、ややもすればビジャの1トップも十分機能。1.5列目のアイマールや2列目の飛び出しも『1トップ+アイマール+両ウイング』も昔からお手の物だ。
 と、ここまではバレンシアを手放しでほめたが、これは別にバルサが危ないとか、いよいよバルサもへたってきた、などとトップチームが負けだしたらそれを危急存亡の秋のように書き立てるための枠ではない。
 自分はあくまで『今年はバルサが優勝するだろう』と予想する人だ。
 しかし、そのバルサにも序盤にはないほころびが出始めているのは事実だ。
 そこをライカールト監督が修正できなければ、チーム状態の良いバレンシアや、ひょっとするとここにきて調子を上げてきたレアル・マドリーに足元をすくわれるかもしれない。
 バルサのアキレス腱とは何か?
 それは、江藤、もといエトーでもロナウジーニョでもプジョルでも、あのメッシーでもない。もちろんこの内だれか1人でも欠ければタイトルに黄色信号。2人欠ければ連覇が危うくなることは間違いない。現にバレンシア戦は、ロナウジーニョ出場停止、エトーはネーションズカップ明け、デコ負傷と主力の欠損によるものが大きかった。キーパーのV・バルテズのミスも大きかったようだ。
 しかし、バルサは序盤にそれ以上の大きな損失をしてしまっている。
 それは「シャビ」の不在だ。
 シャビがいなくても18連勝した、と言われるかもしれない。全くその通りだ。シャビがいなくても勝てていた。今年獲得したファン・ボンメルがその穴を埋めた。まさに理想的な補強だった。まるでシャビが負傷するのがわかっていたかのような…
 しかし、たしかにバルサには厚い選手層がある。替えの利かない選手はたくさんいる。ロナウジーニョ、エトー、フジョル…この選手もそう替えは利かないだろう。
 だが、実はシャビもそうなのだ。シャビも替えが利かない選手なのだ。なのに何故勝っていたのか?それはバルサが完成されていて強すぎるチームだったからだ。敢えて問題にならなかったのは、シャビが一人抜けたくらいでは問題が明るみに出ることはなかったからだ。それくらい今年のバルサは強かった。
 そして加えて周りが弱かった。レアルは序盤散々だった。バレンシアもベストの布陣を探し出すのに3ヶ月かかった。今年こそはと期待されていたアトレティコ・マドリーも蓋を開ければ例年と変わらなかった。
 そんな周囲の躓きに、周りの稚拙さも助けれら、さらには去年のシステムを継承・発展させればよかったバルサは前述のチームよりはるかにリスクも少なく、勝ち点を得ることも容易だった。しかし、容易だったがために、問題点が浮かび上がることもなく今まで来た。
 各チームの戦力が整ってきた今、漸くバルサの問題点が浮かび上がろうとしている。
 それは『中盤』。4-3-3システムを採用するバルサには、この『中盤』が最大の肝となる。
 エトーの決定力やロナウジーニョのファンタジー、メッシーの突破力が脚光を浴びる中、プジョルの鉄壁のディフェンスやデコの守備から攻撃への展開力などはあまり、脚光を浴びていない。そして、中盤でもっとも大事な役目をしていたシャビや、恵まれた体躯をしているわけではないが、抜群のホジショニングセンスと、スペインでも随一のパスセンスで、敵の攻撃を未然に防ぎ、そしてすばやく・的確に攻撃につないでいたのだ。
 彼が不在の後、その役回りはファン・ボンメルとモッタとイニエスタが埋めている。しかし、このうち、ファン・ボンメルとモッタは、シャビのようなパスセンスは皆無。いわゆる、ヴィエラやエメルソンのようなボディバランスやパワーを中心とするボランチタイプで、ゲーム組み立て能力は残念ながらシャビには劣るのだ。ところが、シャビやデコの替わりを勤めるイニエスタは、その代役通り、センスはシャビやデコに近い。やや前がかりな感はあるが、若いが完成されつつあるセンターハーフ。ボランチといえないのは、若干守備力が足りないか。
 今まではシャビがいなくてもほかのレギュラー組みが活躍していたため問題にはならなかったが、主力組みが2人いなくなるとその問題は明るみになる。中盤の構成力の問題がいま白日の下にさらされようとしている。
 ライカールト監督は気がつくだろうか。
 今後チャンピオンズリーグではチェルシーとも争うことになる。チェルシーも主力のドロクバやエッシェンがアフリカ組でコンディション面で問題を抱えるが、マニシェをこの冬獲得し不安材料を減らしている。
 若いイニエスタを是非使ってもらいたい。シャビの代役は今では務まらないかもしれないが、使い続ければ必ずシャビに近い働きをしてくれる選手だと思われる。彼を起用することが、彼を育てることが、今後のバルサの鍵になると思っている。それは今年だけでなく長い目で見てもだ。
 そして4-3-3システムの肝は中盤。普通のシステムより1人~2人少ない中盤を構成する上で、ゲームを構築できる選手をいれることは必要不可欠なのだ。
 
 自分はチェルシーも嫌いではない。今年もチェルシーたいバルサの試合を楽しみにしている。しかし、今のままでは今年もチェルシーが勝ちそうな気がしてならない。
 モウリーニョは分っている。チームに何が足りないのかを。駒はそろっていたが、クレスポを呼び戻し、シーズンは限りなく好調だが冬にはマニシェを獲得した。
 ライカールト監督は気がつくだろうか。
 確かに強い。バルサは強い。今年はファン・ボンメルも獲得した。補強もまずまず。間違ってはいない。
 しかし、チェルシーに比べて個々の選手に依存しすぎたシステムであることに気がついているだろうか。
 替えの利かない選手を多く抱えていることは、全員がそろえば恐らく世界の中で1番強いだろう。ユベントスよりも強いはずだ。
 しかし、全員が揃う事なんてなかなか無い。
 その不測の事態、替えが利かなければ利かなくなるほど、その穴を埋める力がライカールト監督にあるかどうか。
 
 その答えは1ヶ月もすれば見えてくるだろう。
 ライカールト監督が、名将と呼ばれるかどうかは、この1ヶ月にかかっている。
 是非バルサは、チェルシーのリベンジを果たしてもらいたいものだ。 
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by 5aday | 2006-02-16 12:29 | Euro Football 05-06