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2006年 07月 24日
サッカー:W杯2006振り返り企画#2:何故ブラジルはベスト8で敗退したのか?
「ブラジルは1000馬力のエンジンを持っていたのに、それがうまく動かなかった。」
-フランツ・ベッケンバウアー ドイツサッカー協会会長-



 今回予選からほぼ順当に勝ちあがってきた強国だが、ベスト8で優勝候補3カ国が一気に消える波乱があった。その中には、今回取り上げる南米の雄、アルゼンチンとブラジルも含まれている。ブラジルは、戦前から「カルテット・マジコ」が話題沸騰。またバルサのロナウヂーニョの活躍もあり、「今大会はロナウヂーニョの大会になる」と予想を立てる評論家も少なくなかった。
 アルゼンチンも、ベテランを軽視するペケルマンの召集振りに批判が高まったが、いざ大会が始まってみると、セルビア・モンテネグロに6-0で大勝する等、実績を作り否定派を黙らせ、大会中に一躍優勝候補の筆頭に躍り出た。
 この彼らがなぜベスト8と、早すぎる敗退を強いられることになったのか。
 今回は、セレソンに絞って、その理由をいくつかの側面から検証していきたい。

■ ブラジル敗退の理由
1.パレイラ監督の采配
2.エヂミウソンの怪我による離脱
◎八百屋のこれだけは言わせて!!…ロナウヂーニョのパフォーマンスが敗退の理由にはならない

1.パレイラ監督の采配
 今大会、リアリストで名を馳せるパレイラは、采配に大きな過ちを犯した。ベスト8フランス戦の、カルテット・マジコを崩した3センターハーフはその最たる例だが、それ以外にも複数の過ちを犯している。それを少し検証したい。

● RSBをカフーにこだわり続けたツケ
 ブラジルのアンタッチャッブルと言われた両サイドバック、カフーとロベルト・カルロス。この両者は明らかに衰えが顕著で、パフォーマンスも良くなく、後進を積極的に再拝すべきだった。
 特にRSBのカフーは、病み上がりと言うことで動きも鈍く、かつてのような90分を通しての、タッチラインのアップダウンする動きはなりを潜めた。グループリーグ第3戦の対日本戦では、カフーに変わりシシーニョが先発したが、どちらがインパクトを残せたかは、誰が見ても明らかだった。それを知っていながら目をつぶり続けたパレイラは、ベスト8でそのツケを一気に払わされることになる。

● ロナウドとアドリアーノ共存に無理あり
 今大会、どちらも絶不調のコンディションで臨んだこの二人。しかし大方の予想に反してロナウドは3ゴール、アドリアーノ1ゴールと、大会当初の出来を考えれば点を取ったと言えば取ったかも知れない。しかし、世間の期待は、02大会の「3R」の華々しさを更にしのぐサッカーでの、豪華陣営による得点の競演だっただろう。パレイラはメディアの質問に「なぜ、ブラジルは華麗なサッカーを宿命付けられているのか!?」と、憤慨していたが残念ながら全世界がセレソンに期待するサッカーとは、おおむるパレイラが嘆いている内容のサッカーだろう。
 さて、話は少し古い話題に遡るが、コンフェデ05大会。この大会でブラジルはアルゼンチンを下し優勝を手にしている。この時も、4-2-2-2のシステムをパレイラは披露しているがこの時の2トップは、アドリアーノとロビーニョの2トップだった。ロビーニョは、どちらかと言うと、運動量豊富に、パスを受けたりスペースを突いたりする、オフザボールの動きに優れた選手でもあり、ボールを持てばドリブルで局面を打開する能力も有している。ともすれば、相手DFはロビーニョに複数のマークをつける必要が出てくることになり、結果アドリアーノのマークがうすくなることがあった。ここでアドリアーノは活躍できたのだ。
 ところが今大会、ゴール前でガチガチに張るロナウドとアドリアーノは、敵に完全にマークされ、カカやロナウヂーニョはパスの出しどころに完全に窮した。カカやロナウヂーニョが輝きを放てなかったのは、詳しくは後述するが、彼らのコンディションが優れなかったからではなく、彼らがクラブチームとは全く異なる役回りに徹しなければならなかったということである。オフザボールの動きに乏しい、ロナウドとアドリアーノのコンビで、セレソンは全くと言っていいほどクリエイティブなサッカーが出来なかった。それでも、あれだけオーバーウエイトとメディアから酷評されたロナウドも一瞬のすきを逃さず3ゴールをあげたのは流石であったが、しかしそれが今大会の攻撃陣の限界だった。アドリアーノとロナウドの共存は終盤のパワープレーのときのみ。先発はロビーニョ+ロナウドかアドリアーノが、カルテットマジコを完全に活かすことの出来る布陣だったと、八百屋は思っている。

● ベスト8で用いた「3センターハーフ」起用の本質
 パレイラは、これまでメディアの質問に対し、W杯ではカルテット・マジコを必ず起用し続けると言明して来た。それに対し、八百屋は警鐘を鳴らしていたがその反面、彼がセレソンの活路は圧倒的な攻撃サッカーにある、と言うリアリズムから来る結論がカルテット・マジコであったのなら是非それを貫いて欲しかった。得てして、グループリーグ。マックと言っていいほど機能しなかったカルテット・マジコを使い続けて何とか形だけでも3連勝を手に入れて決勝ラウンドに進んだパレイラ率いるセレソン。ロビーニョやシシーニョ等、決勝トーナメントでのジョーカーをグループリーグで探し当てていたにもかかわらず、彼はそれらのカードを有効活用できずに、ベスト8で姿を消した。
 ベスト8のフランス戦。セレソン同様、グループリーグで酷評され続け、ベスト16で攻撃サッカーを見せつけ旋風を巻き起こしつつあったスペインを3-1の逆転で破ったフランスに恐れをなしたパレイラは、あっさりカルテット・マジコを放棄。3センターハーフの4-3-1-2(後日ビデオを見たら4-3-2-1に見えなくも無い)スイッチしたところで、セレソンの敗退は8割決まってしまった。
 特に1トップにロナウドをすえる暴挙に出て、攻撃の形は全く作れず。後半ロビーニョを入れてヨウや行くリズムをつかむも時既に遅し。攻撃サッカーは、結局結実することなくベスト8で消えていった。
 まず、ロナウドに1トップをやらせること自体、無理があった。ポストプレーに優れているわけでもなく、またオフザボールの動きに乏しい今のロナウド。彼が1トップをやって、機能するチームなど存在しない。ロナウヂーニョもますますボールの出しどころが無く混乱、敢え無くフランスの守備網に潰されていった。
 確かに3センターハーフは、南米予選でもしばしば見られた形で、守備重視のシステムの時には、これが用いられていた。しかし、パレイラはあまりに浅はかだった。フランスに守備的布陣で挑もうとしたこと自体が大きな間違いだったのだ。彼らも守備重視のシステム。同じ理論で組すれば間違いなく得意分野のフランスに軍配が上がる。セレソンは、どれだけカウンターの危険にさらされようと攻め続けるしか活路は見出せなかったはずだ。あの招集メンバーを見ても、守ろうと思えばもっと守れる選手を選ぶべきだ。リアリズムの裏打ちのカルテット・マジコかと思ったパレイラの采配は、実はメディアやブラジル国民のプレッシャーから逃げる為の苦肉の策でしかなかったことが、この試合で判明。信念を持たないパレイラは、ベスト8で敗れるべくして敗れたのだ。
 指揮官が最後まで自分の信念に自身が持てなかったカルテット・マジコ。もしパレイラが、腹をくくってカルテット・マジコを起用し続ければ、セレソンはもっと違った結果になっていたか知れない。


「何故、ブラジルだけが魅力的なサッカーをしなければならないのだ?記録には魅力的かどうかは残らない。トロフィーを勝ち取ったチームだけが記録に残るのだ」
-カルロス・アルベルト・パレイラ ブラジル代表監督(先日監督を辞任)-


2.エヂミウソンの怪我による離脱
 パレイラにとっては、一番痛かったのでは、ロナウドやアドリアーノのコンディション不良や、采配の方法ではなく、このエヂミウソンの離脱だったかもしれない。

● Wボランチのファーストチョイスは、エメルソンとエヂミウソンだった!?
 実は、パレイラはWボランチは、エメルソンとエヂミウソンで行くつもりだったのではないか。八百屋は今でもそう信じて疑わない。
 バルサで大きな成長を遂げたエヂミウソンは、センターバックもボランチも出来るマルチロール性を持っている。多くの専門誌が、ゼ・ロベルトをボランチのファーストチョイスだと取り上げていたが、ボランチが本職でなくしかも守備能力は凡庸の域でしかないゼ・ロベルトにパレイラが満足していたはずが無い。その理由は、W杯94アメリカ大会。このワールドスタンダードともなったWボランチシステムの基礎を作り上げたパレイラが掲げるWボランチは、マウロ・シウバやドゥンガのような、守備力の高く、ショートパスの制度がきわめて高い、フィルター+繋ぎの役割を求めているはず。しばしドリブルで攻め上がり、守備をお留守にするゼ・ロベルトは、攻撃的タレントが揃わない南米予選ではチョイスできるメンバーでも、攻撃陣がずらり揃う本大会では、遅くスーパーサブの扱いでしか考えていなかったはずだ。
 実際、W杯前のキャンプで、エヂミウソンはパレイラにつきっきりで指導を受けていたと言うエピソードがある。彼のボランチ+CBが出来るマルチロール性を十二分に活かした、3バックとWボランチの戦況においての併用を、彼に説いていたはずだ。つまりは、両サイドバックが攻めあがった場合、最終ラインは、2枚のCB+エヂミウソンの3バック+エメルソンの1ボランチでしっかり守り、4バックが戻ってきているときは、4バック+Wボランチでしっかり守る、カルテット・マジコを100%攻撃に充てる為の、守備網の構築ヲパレイラはやっていたはずだ。
 そして、その動きを実践で確認し、体で覚えてもらう為、怪我していたエヂミウソンを無理やりテストマッチで起用してしまい、怪我か更に悪化。エヂミウソンはW杯を断念せざるを得ず、無念の会見でも人目をはばからず涙していた。彼の涙は、パレイラの期待に応える事が出来なくなった無念の涙だったのではないか…八百屋は今でもそう思っている。

● ゼ・ロベルトが攻守のバランスを壊す
 ゼ・ロベルトは、今大会、不調のセレソンの中で気を吐いていた、と評する専門家は少なくない。ヤフーのベストイレブンと言う企画があっていたので何気に眺めていたら、ゼ・ロベルトをベストイレブンに押す方は少なくなかった。
 しかし、八百屋に言わせれば、ゼ・ロベルトはロベルト・カルロスやロナウヂーニョの特徴をかき消した張本人であり、守備のバランスをも崩したマイナス要素の多いプレーヤーだったと評価する。
 まず、ゼ・ロベルトは、繰り返すようだがボランチが本職ではない。主戦場は左サイドハーフ。代表にはいつもロベルト・カルロスの存在があり、いつも日の目を浴びることが少ないセレソンの苦労人だった。
 しかし、ボランチのポジションを与えられると、不思議とフィットしたように見えた。サイドハーフで鳴らした攻め上がりと、もともと運動量が豊富だったこともあって、ピッチの随所に顔を出したゼ・ロベルトは以降、ボランチのポジションで起用されることが多くなる。しかし、これは、3センターハーフと言う、3ボランチにも似たシステムで初めて可能な動きで、セレソンのWボランチにおいては、1も2にも守備専従がその役目であるはずだった。
 ところが、攻めあがりこそ我が心情のゼ・ロベルトは暫し守備をエメルソンに押し付けて攻め上がる時間帯が多かった。また、エメルソンも今大会コンディション不良だった為、守備の負担はことのほか大きく、何度無くセレソンの守備は緊急事態に陥った。
 また、左ボランチを勤めていた、ゼ・ロベルトはロナウヂーニョやロベルト・カルロスとの連携が重要な役割だった。しかし、ゼ・ロベルトはロベ・カルの攻め上がりを悉く無視し、パスを出さないばかりか、自分が攻めあがることでロベ・カルを自身の守備へと追いやってしまったのだ。この、ロベ・カルのパスを出さないプレースタイルは後に、ロベ・カルに左サイドのレギュラーを奪われ続けていた鬱憤を晴らした、と言う報道が出てしまうほど徹底して存在を無視。これにはロベ・カルも怒り心頭。公式の場でのコメントは無かったが、非公式ではとても言えない様な辛らつな批判があったと伝え聞く。
 そして、ロベ・カルの効果的な攻め上がりがゼ・ロベルトによって封じられて一番困ったのはロナウヂーニョだった。
 今大会、FWのオフザボールの動きが乏しかったのは前述したが、パスの出しどころに窮していたロナウヂーニョに、その活路を与えてくれる役割をロベルト・カルロスは持っていた。しかし、攻め上がりを自粛せざるを得なくなったため、ロナウヂーニョが期待していたロベ・カルの攻め上がりは無く、ロベ・カルが攻めあがっていても、その時のボール保持者はゼ・ロベルト、何ともバツの悪い状況が今大会随所に見られた。
 彼がセレソンでない代表チームであれば、許されるプレースタイルだったかもしれないが、ここはセレソン。彼のプレースタイルはセレソンに悪影響を与えたことは間違いない。八百屋は彼の2得点よりも、ロベルト・カルロスやロナウヂーニョの魅力を半減させた彼のスタンドプレーを批判したい気持ちの方が強い。


◎八百屋のこれだけは言わせて!!…ロナウヂーニョのパフォーマンスが敗退の理由にはならない
 今大会、多くのメディアがロナウヂーニョのパフォーマンスが、セレソンのベスト8敗退の理由として挙げていた。一部では、期待はずれだったワールドクラスのプレイヤーの中に、ロナウヂーニョに1票を投じたジャーナリストは、結構多いかもしれない。
 しかし、ここまで読んでいただけた方は、何を言おうとしているかもうお気づきだと思うが、ロナウヂーニョのパフォーマンスが、セレソンのベスト8での敗退には何ら関係ないし、ロナウヂーニョのコンディションが不調だった言うわけでも決して無い。何が言いたいかとすれば、ロナウヂーニョのバルサでの役割とセレソンでの役割はあまりにも違いすぎたと言うことだ。
 バルサでは、センターバックの2人を除く全選手が、オフザボールの動きに優れている。FWでは、エトー、ジュリ、メッシー、ラーション、MFでは、デコ、シャビ、イニエスタ、ファン・ボンメル、SBでは、ジオ、フレッヂ…みんなオフザボールの動きに優れている。
 彼らが流動的に動くことで、相手DFがマークに苦しみ、ロナウヂーニョに張り付くマークが少なくなると彼自身が突破を試みる…バルサでは実に役割分担が明確で、且つ攻撃のスタイルやシステムが全員に浸透しており、ロナウヂーニョも彼の手段を十二分に発揮できるベースが整っていた。
 ところが、セレソンではどうか。彼はあくまで左のOMFの1員でしかない。つまり、攻撃の組み立てが主であって、自分が生きるようなプレースタイルを求められているわけではない。どらかと言えば、パサーとしての役割が求められている。
 しかし、パサーと言えど、パスの受け手が動かないFWだと、困惑してしまうのは当たり前だ。ここには、エトーもメッシーもジュリもラーションもいない。いるのはペナルティーエリアに張り付く、ロナウドとアドリアーノだけ。唯一の望みのロベルト・カルロスも守備に追われ、効果的な攻め上がりが望めなかった今大会、ロナウヂーニョの活躍を望むほうが無理だった。
 ロナウヂーニョは確かに凄い選手であることは間違いない。しかし、彼が100%のパフォーマンスを発揮できるのも、戦術をよく理解しているバルサの面々がいるからであって、ロナウヂーニヨがどこのクラブに行ってもあのような活躍ができるかと言えばそうともいえないと思うし、今回のセレソンがはからずしもそれを証明してくれたと思う。
 ロナウヂーニョは偉大な選手だが、絶対ではない。残念ながらマラドーナのように1人で全ての戦況を変えてしまうような力はまだ彼には宿っていない。それを勘違いしたメディアが彼を酷評していたがそれは大きな間違いだ。
 ブラジルに帰国後、彼は国民に謝ったという。責任感の強いロナウヂーニョらしいエピソードだがそれは違う。サッカーは11人でするもの。セレソンと言えどその事実に変わりは無い。
 その事を分かっていながら効果的に策が打て無かったパレイラが、ベスト8で消えてしまったのは、ある意味必然だったのかもしれないと、妙に納得してしまった八百屋だった。
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by 5aday | 2006-07-24 23:10 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 23日
サッカー:W杯2006振り返り企画#1:アジア代表に足りなかったもの
(あらかじめお断り:今回のオーストラリア代表はAFCに加入していますが、便宜上アジア代表からは外させていただきますことをご了承下さい)

「今回ジーコはどんなサッカーをしたかったんだ?」

-クロアチア戦終了後、あるドイツ人プレスが、日本人プレスに問いかけた言葉-


【アジア勢惨敗と縮まるアジア枠】
 今大会のアジア代表枠は4.5。0.5枠はアジア予選の5位チームと、北中米カリブ海4位のチームとのプレーオフで、実際はバーレーンとトリニダードトバゴがhomeアンドawayで戦い、トリ・トバが逆転でW杯初出場を決めた経緯がある。
 今大会のアジア代表は、日本・韓国・イラン・サウジアラビアと極めて順当な4カ国となった。前回の日韓共催に出場した中国は、5位にも滑れず予選敗退。中国としてはまだまだアジアでも中位のレベルでしか無い現実をまざまざと見せ付けられた結果となった。
 しかし今回のアジア勢は結果を見ても「惨敗」と言う言葉しか出てこないほど、ぐうの音も出ない結果に終わった。
 韓国を除く3カ国は、2敗1分で勝ち点1。勝利ゼロで総得点2と言う寂しさ。サウジアラビアと日本は7失点も喫している。
 善戦した韓国も1勝1敗1分で勝ち点4。得点は3失点は4に終わっている。
 一番サッカーの内容も充実していた韓国ですら勝ち点で4で決勝トーナメント行きを逃したのである。他の3国に関しては「何をかいわんや」である。
 アジアでは韓国だけが世界への可能性を感じさせるサッカーを展開していた。準優勝国のフランスの失点3のうちの1点は韓国が奪ったものである。そのフランスと引き分けた韓国もグループリーグで敗退するのだから、世界の壁は相当厚いといわざるを得ない。日韓共催のホスト国がベスト16にコマを進めたのは、残念ながら地元の利を活かせたから、とか、フロックだと言われても言い返せない現実が待っていた。
 このアジア勢の惨敗で、おそらくアジア勢の出場枠は「4」に縮まる可能性が極めて高い。1部では、オーストラリアのAFC加入で4.5~5枠を確保できるのでは…という甘い憶測も流れているが、日韓共催時に3位に駆け上がったトルコや、ユーロ04の勝者ギリシャがW杯の舞台に出てこれない欧州の事情を鑑みれば
そちらに枠を振る方がはるかに高レベルなゲームを期待できると言う結論になってしまっても、仕方の無い状況。AFCは本気でレベルの底上げを考える必要があるだろう。


【日本を除く3カ国に足りなかったもの】
○ 韓国 … 取れるところで点数を取るしたたかさと層の厚さ
 アジア勢で善戦した韓国の欠点を指摘するのはいささか気がひけるが、それでも何が足りなかったかといえば1戦目のトーゴ戦。イエローで10人になったトーゴにあと1~2点取るようなしたたかさが無かったのが苦戦した最大の理由だった。2戦を終わった段階で勝ち点4ながら2位の韓国が、実は勝ちあがりの条件が一番厳しかったのは、全ては初戦で得点を稼げなかった「得失点差」にある。このため、韓国は最終戦のスイス戦に攻撃的に望まざるを得ず、結果的にスイスに足を払われた格好となり敗退した。
 また、02大会から主力がそれほど変わっておらず、またレギュラーと控えの差が大きかったのも敗退した理由に上げられる。サッカーは11人でプレーするゲーム。パク・チソンがいるだけでは勝てないのである。アドフォカート監督が、長期アウェー戦の日程を組み、勝負の為の精神力や現状の問題点を徹底的に洗い出したことで、最後の1年で戦力が飛躍的に向上したが、層を厚くするには至らなかった。
 しかし、体力はアジア4カ国の中で間違いなく1番あったし、90分を通じてよく動けていた。世代交代を間違いなく押し進めれば、韓国は今後も期待が持てるだろう。

△ イラン … 体力とバランス。そして政治力というプレッシャーに打ち勝つ「マンパワー」。
 イラン代表は、こと攻撃力には大きな可能性を見せ付けた。それもそのはず。ブンデスリーガに所属する攻撃的なタレント4名、カリミ・ハシェミアン・マハダビキア・ザンディを擁しているだけ有り、攻撃に関しては緒戦であのメキシコを圧倒していた時間帯があった。また、若手も順調に伸びておりベテランと若手のバランスの取れた好チームになっていたのも見逃せない事実だ。
 しかし、メキシコ戦・アンゴラ戦ともに後半はスタミナ切れに伴う失速。これはアジア予選から見せていた体力的なウィークポイントを修正していなかったツケが回ってきた格好となった。
 また、ブンデスリーガ4人衆+ダエイという攻撃的タレントを全員同時にピッチに立たせてしまうとやはり守備力の不安は隠し切れず、緒戦のメキシコに後半立て続けに2失点したのも、スタミナ切れと守備の不安を突かれた結果であった。
 それに、アンタッチャブル的存在のダエイの処遇。これもイランに暗い影を落とした。
 どのナショナルチームにも、アンタッチャブル的な存在の選手の采配に四苦八苦する監督が多いが、ダエイの扱いにイヴァンコビッチ監督も苦労した事だろう。戦力的には外して当然の能力だったが、彼のこれまでの実績やイランの世論がそれを許さなかった。結局所詮、ダエイはほとんど何もしない「お荷物」のままピッチに棒立ち。ダエイが他の選手に代わっていれば、前半イランはリードで折り返せていたかもしれない。
 ダエイはおそらく今大会で代表を引退すると思われるが、やはりこのようなベテランを状況に応じては、切り捨てる決断力も監督の能力には必要な部分だと思われる。

× サウジアラビア … 監督だけではどうにも出来ない「宗教上の戒律」の壁
 サウジアラビアは、トヨタカップにアジア代表として出場した"アル・イテハド"を擁する国である。アジアレベルとして、サウジアラビアは依然高いレベルにあるのは間違いない。しかし、この国が世界レベルに出るとどうにもピリッとしない。前回の02大会では、緒戦のドイツに6失点を喫し大敗。アジアの恥とまで言われるほど、サウジアラビアのパフォーマンスはお粗末だった。
 彼らのサッカーは、堅守+カウンターである。身体能力の高さを活かした、フィジカルの強さと俊足を武器にしたサッカーは、アジアレベルでは強力な武器になりうる。他の強国はまずこのフィジカル部分で大きく劣っており、これがサウジアラビアがアジアではまだそこそこの強さを示せている最大の理由だろう。
 しかし、この堅守+カウンターには、絶大な決定力を持つFWを擁さないと、戦術としては成り立たない。ウクライナのシェフチェンコのような特筆すべきFWがいなければ、世界レベルでは通用しないのだ。
 残念ながら、サウジアラビアにはこのようなFWがいなかった。グループリーグ最終節、スペイン戦。スペインがわざと引いて守るというシチュエーションの中、サウジアラビアはスペインに怒涛のシュートを浴びせるも1本も決まることはなかった。拙攻、と言えばそれまでだが、やはり決定力のなさが響いた試合だった。
 しかし、彼らが選手の底上げを図るのに「大きな壁」が存在する。それは、宗教上の戒律から他国でのプレーができないのである。これは、それまでアジア最強と言われていたサウジが、それほど目立たなくなった最大の理由だ。他のライバル国は軒並み欧州に選手を送り込んでおり、世界レベルを経験している選手が増えてきた。その中で、彼らは同国内でサッカーを磨かなければならない。これは、非常に大きなハンデになる。
 残念な話だが、サウジが今後も大きく伸びる可能性は少ないだろう。もっとも、ずば抜けたタレントが数名同時にピッチに現れれば話は別だが、現状の制度ではズバ抜けた才能も、群集に埋もれたままになる可能性も高い。つくづくもったいない国である。


「日本の選手には、すべてを任せるにはまだ未熟すぎる」
-フィリップ・トルシエ 元日本代表監督-



【日本に足りなかったもの】
 今更、日本代表やジーコを批判しても仕方がないし、過去に沢山してきたので今回は箇条書きにまとめるにとどめて、その次の項目の"時代の日本代表に期待するもの"に行を裂きたい。

・90分間動ける体力
・主力組にも、ポジションを失うかもしれないと言う危機感と競争心
・監督・選手の信頼感(選手同士も含む)
・ソリッドな戦術とフレキシブルな采配

今大会の日本代表の凋落の理由は、監督8:選手2だと八百屋は見ている。殆どは監督に起因するものが多くもうここでああだこうだ言い始めると、長くなるので割愛したい。一つのエピソードとして、最終戦を前に日本代表が練習していたシュート練習のエピソードと、シュート練習の意味について記して、この項を了としたい。

最終節ブラジル戦を前に、ジーコは選手にシュート練習を課した。それは風のうわさでは500本シュートだったと言われている。
その選手のシュート練習に約2000人の日本サポが見つめていたそうだ。
しかし、シュート練習が始まっても一向にゴールにシュートが入らない。
これに、日本サポがざわつき始め、最後には「きっちり決めろ!!」と、ブーイングを飛ばし始めた。
これに対し、小笠原は
「シュート練習なんだからコースを突いたシュートを打つ。この場で入る入らないは問題じゃないんだ」
と、はき捨てるように言ったというエピソードがある。

このエピソードを聞いて皆さんはどう思っただろうか?
シュート練習と言うあくまで「練習」にブーイングを浴びせるサポが悪いのか。
それとも、小笠原の言い分が引っかかるのか。
あえて、八百屋はここでは言及しないが一ついえるのは、この状況で日本がブラジルに勝つ可能性は万に一もなかったと言うことだろう。
そして、選手にジーコは多くのシュート練習を課したようだが、それは実を結ぶことなく、ドイツ大会を終えたと言う事実だけが残ったのも何とも皮肉なことである。


「ジェフ千葉をすばらしい指導力で上位に導いたオシム監督こそ、次期日本代表監督にふさわしいと言う結論に至った」
-川渕三郎 JFA会長-



【次期日本代表に望むもの】
 日本の次期代表監督は、イヴァイツァ・オシムに決まった。いわずと知れた、ジェフ・千葉の監督がそのままクラブチームを捨てて代表監督に就任した格好だ。
 まず、日本代表に期待する前に一つ言わせていただきたい。
 ジーコに全権を委任した川渕は、今大会の結果を厳然と受け止めて辞任すべきである。それを、わざとフライングしたような言い方で、自身の引責問題をはぐらかすような手腕を用いたことは、卑劣極まりないし、何より日本代表のことを親身に考えているとはいいがたい。彼のような、代表を「食い物」にしか考えていない人物は今すぐ要職から身を引くべきだ。
 八百屋は、某国営放送の教育テレビで、珍しくサッカーを取り上げていた川渕が出演していた番組を2夜連続で見させていただいた。彼が、日本のサッカーに多大な貢献をしたのはよく理解した。それでも、ここ10年の彼の行動や発言は許されない内容を多く含んでおり、これが民間企業なら、引責辞任が当たり前である。
 このような人間が要職にいる限り、日本のサッカー界が健全に発達するとは考えられないことを、まず主張して本題に入らせて頂きたい。
  
 オシム監督の就任に、国内は極めて「歓迎的」な論調だが、彼の実績が1990年にユーゴスラビア代表を率いたい外、これと言った実績が無いに等しいことを考えると、実績ベースは「ジーコより少しマシ」と考えておいたほうがよい。
 また、走って走って考えるサッカーは、Jリーグのようなディフェンスのぬるいリーグでは通用しても、激しいプレスとハードなマンマークが幅を利かせた今大会のような世界レベルのサッカーでは、これまたまったく通用しないだろうと言うことも警鐘しておきたい。
 八百屋的には、オシムが適任だとは思っていない。
 しかし、ジーコよりははるかにマシだろう。
 勝利へのメンタリティーや、フィジカルトレーニングを軽視しない(ジーコはフィジカルトレーニングを軽視しすぎたため、走れない集団をも作り上げてしまった)オシム理論は、これまでぬるま湯の環境の日本代表に大きな変化をもたらすことは待つがいない。しかし、意識改革ができてもサッカーそのものへの影響力は極めて疑問だ。それはジェフ千葉を見ても解るが、彼がどのような戦術を軸としたサッカーを展開しようとしていたのかは不明だ。それが、ジェフの戦績が一定しない最大の理由である。
 とにかくどのようなサッカーを標榜するのか。オシムにはまず、その仕事をやってもらいたい。
 また、気になる世代交代についても
「井戸には、まだ汲む事の出来る水があるのに、新しい水が必要なのだろうか?」
と言う彼なりの比喩を用いた表現で、急速な世代交代を否定する発言を行っている。世代交代は、今日本代表に最も必要とされているテーマで、これから4年後を見据えたメンバーの召集と言うのを真剣に考えていかないと、4年後は更に惨敗する可能性もある。今までの彼らには「経験」と言う上積みがあったのにも関わらずこの成績だった。今の世代より下の世代は国際経験にも乏しい。よくよく考えた、明確なビジョンをもった代表案を持たないと、気がつけばジーコの2の舞にならないともいえないので、よくよく考えていただきたい。


【Jリーグに望むもの】
 この項の最後に、Jリーグに望むことを提言して、了とさせていただきたい。
 あまりJリーグを熱心に見ていない八百屋がこんなことを言うのはおこがましいのを覚悟で言わせていただければ、

・当たりの強いDFの奨励
・国産FWの早期育成

を挙げたい。
この二つは、実は密接に関わった問題である。
現状、Jリーグのトップ10スコアラーの内、8名が外国人で占められている。日本人は、我那覇(川崎)と佐藤(広島)の2名のみ。非常にお寒い状況だ。クラブチームとしては、運営上、得点愿を外国人に求めることは、現状の仕組み上もっともなことでありそれを否定するのはお門違いであることは承知である。
しかし、外国人が項も幅を利かせてしまう最大の理由は「日本のDFのゆるさ」だと思う。
当たりが弱い、マークもゆるい、そして何より今まで審判が神経質に笛を吹きすぎたおかげで、DFも飛び込みづらくなっている。日本のDFが大成しないのは、Jリーグの忌まわしき悪習があるからである。これを即座に見抜いた前々日本代表監督のトルシエが、フラット3と言う組織的守備にこだわったのも、1対1では欧州・南米の強国FWとは万に一も渡り合えないことを周知していたからだ。
 しかし、今大会の傾向は、カンナバーロやギャラスが見せた、激しいディフェンスであり(と、言っても悪質に削ったりするものではない)日本もこれに背を向けてばかりはいられないような気がしている。
 まずは、DFが激しく行くこと。くどいようだが削るというわけではない。クリーンに激しく。矛盾しているかもしれないが、プレミアリーグなんかは結構クリーンに激しいディフェンスが多いと思う。参考にしてもいいのかもしれない。そして、審判の質も同様。今年はW杯に標準を絞り、審判の反則の基準がシーズン前に大きく見直され、前のようにプレーが流れない悪しき風習は少しなりを潜めた感がある。それでももっと流していいプレーもあると思う。審判にも同様に向上していただきたい。
 そして、FWの人材育成。これが急務だろう。営利目的のクラブチームにとって、日本代表のFW育成など関係ない話であることは重々承知だが、それでもやはり日本人のFW選手に出場機会を与えないと、育つものも育たないのは、火を見るより明らかだ。とにかく若いプレイヤーは積極的に登用してプレーさせてもらいたい。こればかりは、どうにかなる問題ではないかもしれないが、そろそろ外国人国籍の選手を帰化させる流れは断ち切っていただき、日本の中でも良い選手を発掘する体制をとっていただきたい。
 得点力不足解消のための決定力のあるFWの育成。これは常に日本代表に付きまとってきた最大の課題である。
 この画題が解消できれば、世界水準に大きく近づけるのではないかと、八百屋は睨んでいる。
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by 5aday | 2006-07-23 23:49 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 21日
サッカー:ジダン問題の処分下る、形式上は喧嘩両成敗だが…
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■ 「最優秀」はく奪なしを歓迎=対ジダン、「象徴的処分」-仏メディア … 時事通信

■ マルディーニらが批判 マテラッツィも処分で … 共同通信

■ ジダンに処分!罰金71万円+社会奉仕3日 … 日刊スポーツ

■ <イタリア>FIFAのマテラッツィ処分に反発「不公平だ」 … 毎日新聞 


 FIFA Worldcup2006 Germany 決勝。
 あのジダンの衝撃の頭突き事件から10日余の時間を経て、ついに処分が決定した。

● ジヌディーヌ・ジダン:
約70万円の罰金と、3試合の出場停止
(ジダンは引退を表明しているので、3日間の社会奉仕になる模様)


● マルコ・マテラッツィ:
約47万円の罰金と、2試合の出場停止



 懸念されていたMVPの剥奪については無かったが、とりあえず上記のような処分が下された。
 どのような事情であれ、暴力と言う報復行為は許されないことだと思う。人種差別発言があった無かったも、今回の処分の論点になっていたが、今回は「無かった」と言う結論が出た。語弊があるのを覚悟で短くまとめれば、マテラッツィの家族に対する執拗な侮辱に、ジダンが切れて頭突きをしてしまった、と言うことになる。

 しかし、今回の案件の画期的も懐疑的も言える処分は、マテラッツィにもお咎めがあったこと。喧嘩両成敗といえば聞こえはいいが、果たしてこの処分は今後の同様のケースにどのような影響を与えるのであろうか。

 サッカーにおいて、相手を挑発するシーンと言うのは結構ざらに見受けられる。「挑発もサッカーのうち」と言い切る方もいらっしゃるほど、挑発はキレキレの相手のプレーに歯止めをかける重要な手段とも言えなくも無い。
 要は、挑発に乗る相手が悪いわけで、それに乗ってしまったジダンは止む無し、と言ったところだろうか。
 しかし、事はW杯の決勝、雌雄を決する重要な場面で起きた事件。しかも、世界的にも有名な、ジダンが引退する試合に起きた事件と言うことで、騒ぎはことのほか大きくなった。各国のメディアが、ジダンの頭突きのリプレイを何度も流し、マテラッツィのジダンにかけた言葉が、推論として大きく取り上げられ、至る所で大きな論争を呼んだ。

 しかし、次の点を考えてもらいたい。
 例えば、今後、小国同士のW杯予選などで同様の問題が起きた場合、同様の処分が「両者」に下るのだろうか?
 特に、きっかけを作った者、今回で言えばマテラッツィがそれにあたる、も出場停止などの処分が下るのだろうか?
 この判断は極めて難しいと言わざるを得ない。
 今回は、非常に注目度の高い試合で、しかもカメラも幾方向からのアングルもあり、逃げるに逃げられない問題に発展し、マテラッツィも自供に踏み切ったと思われる(一説では、自分のオフシーズンのバカンスに早く入りたいため、長引かせないためにそれなりの供述をしたと言う憶測もある)。しかし小国の予選などは、映像などの物的証拠にも乏しく、当事者の自供次第では処分も難しくなるかもしれない。

 人種差別発言は確かにあってはならない案件だと思う。これはこれで重要な問題だと思う。
 しかし、誰かが挑発し、その挑発に乗った人間が暴力に訴えた場合、両者が処分されるとなると、今後はこのように当事者同士がFIFAから事情徴収を受け、両者に出場停止処分が下るケースが増えるのだろうか?

 今回の処分は、今後の同様の案件に非常に大きな影響を与えるだろう。
 もし、同様の騒ぎが起きた場合、FIFAがどのような判断を下し、どのような処分が下されるのか、興味深く見守りたい。

 ただ、最後に八百屋の個人的見解として、
 挑発してもいいとは言わないが、今回の裁定はややジダンを擁護しようとした向きがあるような気がしてならないし、イタリア側が憤慨するのも無理は無いかなぁ、と思うことを付け加えさせていただきたい。

 
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by 5aday | 2006-07-21 12:01 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 13日
""TB随時受付中(^o^)丿"Worldcup Germany 2006 超"私"的ベストイレブン!!"
【お願い事項】
トラックバックをご覧になってこのブログに立ち寄られた方、
またはたまたまこのブログに立ち寄られた方、
もし宜しかったら、ご自分のワールドカップの私的ベストイレブンを
こちらのエントリーにどしどしトラックバックで投げかけてくださいm(__)m
宜しくお願いしますm(__)m
勿論コメントも大歓迎です(^o^)丿

また、このトラックバックの企画の趣旨についてはもしよければこちらのエントリーをご覧くださいm(__)m。


それでは、TB企画を銘打った初の試み、やってみたいと思います。
ちなみに八百屋のベストイレブンはこちらでございます。

超"私"的ベストイレブンここに続きますぞ♪
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by 5aday | 2006-07-13 21:30 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 12日
W杯ドイツ2006:【告知】トラバ企画!!超"私"的ベストイレブン!!
 世間から急速にW杯の雰囲気が消えてなくなり寂しさ100倍の八百屋です(ノヘ;)
 しかし、まだまだW杯の雰囲気に浸っていたい八百屋としては、お力添えをいただける管理者様のご協力を仰ぎ、もうひと盛り上がりしようと画策しました。

 それは…


【(初の)トラバ企画】

Worldcup Germany 2006 超"私"的ベストイレブン!!


 でっす(^^ゞ
 パチパチパチパチ( ^-^)∠※.。・:*:・゜`☆、。・:*:・゜`★

 実は、フィーゴ様ruuhit様が、「ベストイレブン」のエントリーで盛り上がっているのを(←勝手に盛り上がっていると八百屋が自己判断(^^ゞ)猛烈に羨ましく思いまして、この無理矢理な企画を思いつきました。
 これは、まず懇意にさせてもらっているサッカーネタを書く管理者様全員に、ベストイレブンのエントリーアップとトラバの依頼をかけまして、もし承諾していただける管理者様にはTBしていただき、またその他のブログの管理者様でベストイレブン的なエントリーを上げている管理者様に片っ端からTBを投げかけて、どれだけTBを返していただけるかで、この企画の完成度がきまります。
 つまり、次のエントリーを見れば多くの管理者様のベストイレブンを覗く事ができ、そこに色々な管理者様のこだわりと主張を手に取るように感じ取ることが出来る…こんな企画を一度やってみたいと思っていました(^^ゞ
 懇意にさせていただいている管理者様は勿論のこと、たまたまこのエントリーを見られた管理者様も「いっちょうTBしてやるか!!」的な気楽な気持ちでTBしていただけたら幸いです。どうか宜しくお願い致しますm(__)m

尚、このエントリーは「告知板」です。
TBは次のエントリー
""TB随時受付中(^o^)丿"Worldcup Germany 2006 超"私"的ベストイレブン!!"
まで、宜しくお願いしますm(__)m


皆様のご協力とご参加を宜しく、よろしくお願い致しますm(__)m


追伸:
 尚、広告や誹謗・中傷を語ったTBや文字化けしたTBは削除させていただきます。
 ご了承くださいm(__)m
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by 5aday | 2006-07-12 23:58 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 10日
W杯ドイツ2006:7/9の結果 ジダン、涙の退場 イタリア24年ぶり栄冠へ!!
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<当日の結果>

【決勝戦】
○ イタリア 1(PK5 -- 3)1 フランス ● at ベルリン  
得点者:マテラツツィ2('19)          
     ジダン2('7)
警告・退場:ザンブロッタ(b)  
       サニョル(b) マケレレ(b) ジダン(s) マルダ(b)



 ジダンファンの八百屋としては、正直"衝撃の決勝戦"になってしまった。
 見た直後にアップする時間はあったけど、あえて時間をおいて頭を冷やしてアップすることを選択。努めて冷静に決勝戦を振り返ってみたい。

 失点はオウンゴール1点のイタリア。
 対するは、失点は韓国戦の1点と(今考えれば韓国は恐るべしだなぁ…)スペイン戦のPKの1点の計2点のフランス。
 両国守備の鉄壁差を軸に決勝まで勝ち上がってきた、ある意味「今大会のトレンド」を体現した2チーム同士の激突となった。両国のシステムも、4-4-2と4-2-3-1を使い分けたリッピ・イタリアも4-2-3-1にシステムを固めてきた。ドメネク・フランスは一貫した4-2-3-1システム。期せずしてシステムも「ミラー」同士の両者がガチンコの体制での決勝点に臨む。
 イタリアは結局ネスタが間に合わず今回もマテラッツィが代役。準決勝でバランスの取れたシステムだけにメンバーの変更はない。フランスは、メンバーを一切いじることなく今回も不動の11名を送り出してきた。
 2006年7月9日、日本時間27時。ドイツ時間20時。ついに世界の頂点を決める戦いの火蓋が切って落とされた。

 試合は序盤にいきなり動いた。
 マルダのペナルティエリアの突進に、マテラッツィが軽く触れたが、マルダは大げさに転倒。これを主審はファールとみなしいきなりペナルティースポットを指差す!!いきなりPKの判定に八百屋がっくり…。決勝でいきなりPKの判定なんて勘弁して欲しかったが…マテラッツィの動きもスローで見ても、PK取られなきゃいけないほど悪質でもなかったと思うし、何とも微妙な判定。
 降って湧いたチャンスにフランスサポ熱狂!!キッカーはジダン。
 そして、彼のラストダンス・彼のラストゴールは彼らしい、落ち着いたプレーだった。
 世界最高とも評されるイタリアGKブッフォンの動きを見極めて、ゴール右上にふわりとチップキック!!クロスバーに当たりながら、紙一重のコントロールでゴールラインを割ってゴールの判定!!フランスが前半7分にいきなり先制する。波乱の展開の幕開けだった。
 しかし、このプレーでイタリアが覚醒。ピルロがボールを持ってリズムを掴み、適切にボール散らしながらチャンスメイクに大いに貢献した。そして掴んだCKをイタリアが物にする。
 前半19分、イタリア右からのCK。ピルロの精度の高いキックが、点でマテラッツィの頭に合わせ、イタリアが同点!!マテラッツィはあのヴィエラに競り勝つ打点の高いヘッドを披露してマテラッツィは今大会2得点目。いずれもCKからのヘディングだ。
 その後も前半はイタリアペース。全選手よく動き、リベリ・マルダはザンブロッタ・グロッソが対応。ジダンはガットゥーゾが抑え、攻撃の起点を作らせない。攻撃はやはりピルロがボールを散らし、ペッロッタやトニに効果的なボールを配給。何度かセットプレーのチャンスを掴み、トニやマテラッツィが決定的なシーンを作り出していた。フランスは我慢の前半戦だった。

 しかし、1-1で折り返した後半。ハイペースで飛ばしたイタリアは、これまで同様に後半に入り「ペースダウン」。俄然フランスペースになっていく。
 後半いきなり、アンリがドリブルで突っかけてペナルティエリア内へ進入!!ボールはミートせず、ブッフォンの正面だったがこれ以降フランスの怒涛の攻めが始まる。
 アンリがドリブルで再三チャンスを作り、アンリがDFを引き連れて空いたスペースにパスを送るプレーが目立つようになり、フランスも滅多に上がらかった、SBのサニョルとアビダルが攻撃参加。リベリ・マルダと絶妙のコンビネーションを見せ、イタリアは一方的に押し込まれる展開に。
 後半11分、フランスの大黒柱ヴィエラがディアッラと負傷交代するもののその交代の穴を感じさせないほど、フランスが完成されたサッカーを展開。イタリアは防戦一方になってきた。
 名伯楽リッピも、イアキンタ、デ・ロッシを送り込みリズムを変えようとするがこの交代にもリズムは全く変えられずリッピも困惑。これまで成功してきた彼の采配をも掠めさせるほど、フランスの勢いはすごかった。
 しかし、イタリアの守備もフランスに負けず劣らずすさまじかった。決定的なシュートチャンスは殆どカンナバーロが未然に防ぎ、カンナが防げなかったシュートはブッフォンが全て掻き出していた。カテナチオ恐るべし。リッピが目指す"守備への意識"は全メンバーに完全に浸透。厳しいときは1トップのトニを除く全員がイタリア陣内に戻って守備をしていた。このスタイルに賛否両論あると思うが、監督のスタイルがメンバーに浸透している指導力は、やはりユーベ同様「秀逸」のひと言である。
 後半41分にはデル・ピエロを投入するも彼も殆ど良さが出せないまま、守備に忙殺される。ドメネクは、攻守のバランスが取れていると見たのか、後半終了まで負傷のヴィエラ以外メンバーをいじらず。彼のこのイレブンに対する信頼の高さが窺えた。
 結局、フランスの猛攻をイタリアが凌ぐ図式で後半も1-1で折り返し。後にジダンは後半途中にカンナバーロとの接触で肩を負傷していたことが判明。運動量が落ちていたのはそのためであった。
 
 延長前半。フランスは相変わらず怒涛の攻めを展開。ドメネクもついにトレゼゲを入れて、勝負をかけてきた。
 最大のチャンスは延長前半13分、サニョルの右サイドからのクロスにジダンが強烈なヘッドを叩き込んだ、かに見えたが、これはブッフォンが右手1本で掻き出し、ゴールならず。ブッフォンの集中も途切れない。そして、ジダンはこれがゴールに向かった"ラストプレー"となってしまった。
 延長後半。ついに問題のプレー。
 この試合、ジダンはテュラムやヴィエラやマルダと激しく口論するシーンが見られた。彼はこの試合のチームメイトのパフォーマンスに不満を募らせ、そしてストレスをためていた。
 延長に入り、ジダンはたびたびマテラッツィの執拗なマークに苦しんでいた。しかも、"あの"マルコ・マテラッツィである。いささかダーティなマークがあったのかもしれない。
 そして延長後半5分。マテラッツィとマークでもみ合った後のひと言が、ジダンをキレさせてしまった。
 f0058896_19494172.jpg マテラッツィに頭突きを食らわせてたシーンが、何度も国際映像に流れる。

 ブッフォンは線審に「今のプレーを見ていないのかっ!?」と猛アピールに行く。
 程なく線審と主審が話し合い、程なく主審はジダンの元へ駆け寄る。
 手には、「赤色」のカードがチラついていた…
 それをジダンの前で高々と掲げる。

 
 ジダン、まさかの一発退場。

 
 彼のフットボール人生最後のプレーは、誰もが予想できない形で幕を閉じることとなった。
 場内は騒然。フランスサポは"告げ口"したブッフォンに容赦ないブーイングを浴びせる。不穏な空気がスタジアムを支配する中、選手たちはこの判定に荒れることなく黙々と勝利を目指した
プレーをしてくれたのが幸いで、熱戦が汚される事は無かった。
  
 ジダン、ジュール・リメ杯を右に見ながら涙の退場。
 サッカーとは、本当に先が見えないドラマである。

 延長後半戦は、両チームとも疲労困憊。7戦目の最後の試合が120分の長丁場に、選手も流石に足が止まり、そのままタイムアップ。決勝の行方は、94アメリカ大会以来のPK戦にもつれ込んだ。

 PK戦。
 ブッフォンとバルデスがお互いの健闘を祈っての抱擁が印象的だった。
 そして、イタリアは忌まわしき呪いに打ち勝った。
 キッカー5人が全てPKを決めたのだ。
 フランスは、2人目トレゼゲがクロスバーに嫌われて万事休す。
 グロッソが5本目を決めて、文句なし、イタリアが優勝!!4本目まで決めても、喜ばず、微動だにしなかったカンナバーロが、グロッソが決めた瞬間誰よりも早く駆け出して喜びを爆発させる!!
 24年ぶり4回目の優勝は、歴代単独2位の快挙である。
 フランスは涙の2位。下馬評の低さを覆して、ジダンを中心にまとまったチームは評価に値するが、その中心をレッドカードで失ったのがフランスの運命を決めてしまったかもしれない。
 
 尚、今大会のMVPはジダンが獲得。何とも皮肉な選出となってしまった。



<八百屋のひとりごつ W杯Ver.>
27.イタリア優勝の理由の考察とジダンへの"私見"
 繰り返しになるがイタリアは24年ぶり4度目の優勝。八百屋の優勝予想の印としては「一応」的な△、穴的な予想だった。
 何故イタリアが優勝したのかを簡単に考察したい。
 理由は3つ。
 1つ目は、トッティに依存しないサッカーを構築できたことだろう。
 骨折明けのトッティは残念ながらこの大会、さしたるインパクトも残せないまま終えてしまった。しかし、リッピはその可能性を予見した上で、トッティに頼らないサッカーを用意していた。システムは本大会に突入するまでこれと言った物を用意していなかったため、グループリーグは手こずったがそれでも1位通過。システムは試合を重ねるごとに成熟し、結局2失点と言う内容も文句のつけようがなかった。

 2つ目は、リッピの采配。
 大会メンバー23名の内、キーパーの2名を除く21名全てをピッチに送り込み、ゴールしたメンバーはそのうち10名。うちDF3名。解説の井原さんが「イタリアは全ての選手に得点能力があるような気がしてしまう」と言わしめるほど、今大会のイタリアメンバーは、監督の采配に最高のプレーで応えたと言う事になる。また、彼の采配は的を得ており、この決勝こそは揮わなかったものの、それ以前の6試合は全て交代で試合を活性化させ、勝利に導いていることも見逃せない。

「リッピは、クラブチームには向いているが代表監督には向かないんじゃないか」

そんな一部のメディアの批判も結果で跳ね返した名将。彼の名声はますます高いものになり、八百屋的にも今大会非常に高度な采配を揮った監督だと思う。

 3つ目は、やはり鉄壁の守備だろう。
 4バック+ガットゥーゾは、試合時間集中を切らすことなく本当に良く動いていた。ザンブロッタとグロッソはサイド攻撃をケアし、ガットゥーゾとカンナバーロは神出鬼没にチームのピンチを摘んで回った。ネスタの穴も、マテラッツィとバルザッリでよく埋めた。
 最近のサッカーのトレンドである中盤からの激しいプレス。そして4バックでしっかり守るスタイル。リッピはトレンドを最高の形でイタリアチームに「昇華」させ、そして最少失点で大会を終えたことが、栄冠を勝ち得た大きな理由だろと思われる。

 あと、イタリアチームの個人的私見を。
 マテラッツィ目立ちました。
 セリエAでも、60mのオウンゴールをやってのけるなど大会前から何かと話題を提供してくれた彼だが、W杯の舞台でもその役目はしっかり果たしてくれた。
 退場1回、PK献上1回、そして決めたゴールは2つ。
 そして、最後にジダンをレッドカードに誘った「ハード・そしてダーティなマーク」。
 出入りの激しいプレーは、ある意味イタリアの中でも密かに、そしてしっかりと目立っていたと八百屋は感じた。



 そして、八百屋のひとりごつW杯Ver.の最後はジダンへの私見で締めたい。
 残念ながら、レッドカードで大会を去り、現役生活に幕を下ろしたジダン。
 世論は様々だと思うが、八百屋はジダンを責めることは出来ないと思う。
 マテラッツィに行った頭突きは決して許されるものではないが、それでジダンの評価が地に落ちることはない。
 彼は代表を引っ張り、クラブチームを引っ張り、伝説を作り、そして我々を魅了し続けてくれた。

 吸い付くようなドリブル。
 簡単に地を伏せることないボディバランス。
 華麗なマルセイユルーレット。
 
 W杯98フランス大会の決勝の2発のヘッド。
 CL01-02決勝。勝負を決めた左足のダイレクトボレー。

 そして、いかなるコンディションでも常にベストを尽くすべくプレーするそのプロ意識の高さ。
 
 ジダンは我々に沢山の感動と幸せを運んでくれた。
 彼の行為は、勝利を、生涯最後の勝利を限界まで追求した結果、彼をしても行き過ぎた行為に誘ってしまったものだと八百屋は思っている。
 世論が彼にどのような批判を下そうと、八百屋のジダンへの賞賛は変わらない。

 今大会のMVPは彼ではないとは思う。多少は同情が含まれていると思う。しかし相応しくないわけではない。
 どん底のフランスを決勝まで導いたのは間違いなく彼だった。
 数々の主役が予想されたが、結局今大会の主役はラストダンスの彼だったかもしれない。
 やはり、MVPに相応しいかも。

 ジヌディーヌ・ジダン

 本当にありがとう、そしてお疲れ様でした。
 プラティニ、ジダンと続いた"将軍"の称号を継ぐ者がまたいつの時代かに現れるのを静かに待ちたい。


 W杯も全日程を終了。
 W杯のブログ企画はもう少し続けたいと思います。
 これからは4回にわたって、「振り返り企画」のエントリーをアップしたいと思います。

■ 第1回 日本代表をふくむアジア代表
■ 第2回 何故、南米勢はベスト8で姿を消したのか
■ 第3回 今大会ゴール数がワースト2位の理由と戦術・システム面のトレンドの考察
■ 第4回 "八百屋的"ベスト11と各賞の発表

 興味のある方は、是非ご一読ください(^^ゞ
 しかし今大会は64試合中、63試合を観戦しました。これだけの試合を観戦したのは初めての経験でしたが、今回は夜中に開催されたことで、仕事にあまり左右されることなく見られたのが良かったと思います。
 今から4年後を楽しみするのは気が早すぎるかもしれませんが、2010年南アフリカ大会が今から待ち遠しくて仕方がありません。

 早くも燃え尽き症候群気味ですが(^^ゞ、今大会も見所の多かった素晴らしい大会に終わったことを心より嬉しく思います。
 でも、もう早起きして試合を見ることがなくなるというのは寂しいなぁ…

 
 セリエA、どうなるんだろ… 
 


 
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by 5aday | 2006-07-10 21:23 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 10日
W杯ドイツ2006:7/8の結果 シュバインシュタイガー、ドイツに花を添える
<当日の結果>
【3位決定戦】
○ ドイツ 3 -- 1 ポルトガル ● at シュトゥットガルト  
得点者:シュバインシュタイガー1,2('56)('78) オウンゴール1('60)          
     ヌーノ・ゴメス1('88)
警告・退場:フリングス(b) シュバインシュタイガー(b)  
       R・コスタ(b) コスティーニャ(b) P・フェレイラ(b)


 いよいよ決勝戦の前座とも言うべき3位決定戦!!ホスト国ドイツが意地を見せるのか?それとも初優勝の夢破れたポルトガルが巻き返しを見せるのか、興味深い1戦に。
 そして、日本人としては初の決勝トーナメント、しかも3位決定戦と言う大舞台をレフェリングすることとなった、上川さんの主審。そして廣嶋さんのアシスタントレフリー。日本人としてはここにも観戦の大きなポイントとして、注目を集めた。

 ドイツは何と言っても、カーンがGKスタメン!!クリンスマンも粋なことをする。今まで製GKを努めていたレーマンも、
「彼には出場する権利がある」
と、これまたカッコいい発言で国の世論もこの美談を褒め称えているようだ。
 DF陣は、ラームを右SBに持ってきて左SBはヤンセンを起用。守備的なSBフリートリヒを外し若干攻撃的な起用をしてきた。また、中盤はバラックを怪我で欠き、代わりにケールがフリンクスとWボランチを努めるような形に。SBを攻撃的に振舞う分、Wボランチにしてバランスを補う。他のメンバーに変更は無い。
 ポルトガルは、フィーゴが披露の色濃くベンチスタート。代わりに攻撃的右MFはシモンが入った。ミゲルの負傷で、右SBはP・フェレイラが努めている。その他に変更はなし。
 過去の3位決定戦は、結構多くの得点が入っておりどちらかといえば荒れ模様の様相が多いが今年はどうか?注目の1戦の火蓋が切って落とされた!!

 ポルトガルは明らかに日程の不利さが響いているのか、選手たちの動きに精彩を欠いていた。デコは体が相当重そうで、キレのあるパスもなりを潜め、相変わらずパウレタがトップで孤立。これではドイツのゴールを割るのは難しそうだ。
 しかも、ポルトガルの僅かなチャンスには、この男、オリバー・カーン!!
 それまでベンチにいたのが嘘のようなパフォーマンスで、ドイツゴールを死守。飛んでくるボールに対するボールの処理能力はやはりカーンの方が上のような気がする。
 一方のドイツも、少ないチャンスはことごとくポルトガルのGKリカルドが潰す。前半戦は両国のGK攻守で試合が引き締まり、0-0のまま後半へと折り返していく。
 後半、ポルトガルはカードが1枚出ているコスティーニャに代えてペチートを投入。綻びをなくす。後半序盤は、シモン、C・ロナウドの両ウィングがチャンスを作り出し、ポルトガルの流れになりつつあるかと言うところで、ついにドイツのこの男が試合を決めにかかる。
 後半11分。左サイドから中に切れ込みながらボールを運んでいたシュバインシュタイガーが強烈なミドルシュート。無回転のボールは、リカルドの目測を誤らせるような不規則な変化をしてゴールへ!!ついに試合が動いた。
 その5分後には、またしてもシュバインシュタイガーのFKが、ポルトガルDFの足に当たって方向が変わりそのままゴールへ。記録上は、ポルトガルのオウンゴールとなり、ドイツが2点目をたたき出し、この時点でほぼ試合が決まった。
 その後ドイツは大会後半の前回大会同様ペースダウンしたクローゼをノイビルと早々交代。彼の今大会5得点は得点王濃厚だが、序盤の勢いを考えればいささか寂しい結果かもしれない。
 ポルトガルは、ヌーノ・ゴメスとこの試合ベンチスタートのフィーゴを投入し、攻撃モードに転じるも、後半33分。またしてもシュバインシュタイガーが左サイドから中にボールを持ち込みながらまたしても強烈なミドル。今度はボールがシュート回転し、リカルドが伸ばす手から逃げるようにボールがゴールマウスへ。ドイツが3点目をたたき出し、試合がこれで決まった。
 後半43分には、チェックの甘い状態が幸いしてか、フィーゴの右サイドからの絶妙なクロスが詰めていたヌーノ・ゴメスにぴしゃりと合って素晴らしいゴール。1点を返すも焼け石に水。
 加地を削った大会を通してシャツびら男、シュバインシュタイガーが全得点に絡む活躍でドイツを3位に導いた。素行さえ直していただければ、八百屋はいつでも彼を応援します(笑)。ドイツにしてみても頼もしい若手の出現だろう。
 ホスト国、最後は勝利で飾る。 
 辛く厳しかった下馬評を覆しての3位入賞は立派。地元の利が大いにあったのは間違いないが、この大会を盛り上げてくれたドイツには大きな拍手を送りたい。



<八百屋のひとりごつ W杯Ver.>
26.3位決定戦にまつわる話、あれこれ
 モチベーションの維持が難しいということで噴出していた3位決定廃止論。しかしこの件についてはFIFAが「今後も3位決定戦は行う」という公式の見解を発表し一件落着。八百屋としては、3位決定戦でも5-8位決定戦でも何でもやってもらいたい(^^ゞ世界最高峰の戦いを1試合でも多く見たいと思いますので…選手が大変か(汗)
 その3位決定戦は、クリンスマンゆかりの地シュトゥットガルトで開催された。彼としても思い出の地で結果が残せ、W杯最後の試合を勝利で飾れたことは本人としてもとても気分がよかっただろう。尚、シュトゥットガルトにはクリンスマンの実家があり、実家はパン屋さんを営んでいるということだ。
 そのドイツ代表。最初はDF面に大きな不安を抱えており、メディアもそれを指摘していたが本大会が進むにつれ、その不安が解消されたかに見えた。しかし、八百屋はそうではないといいたい。ドイツのDFが苦手とするプレー、それはサイドからのクロスへの対応。マークや対応の稚拙さは最後まで抜けなかった。ただ、ドイツの対戦相手国はそれほどサイドからのクロスを多用するチームでは無かったことが救いで、もしフランス辺りが相手になっていればドイツは意外にももろかったかもしれない。
 しかし、そんな不安定なDF陣を支えたのは、GKのレーマンとカーンだろう。特に第1GKをレーマンに据える発表をクリンスマンが行ったとき、カーンは代表を外れるのでは、という憶測が流れたが、いい意味で期待を裏切り
「ドイツの成功のために、代表に入り私の出来る限りのサポートをしたい」
と会見を通して発したメッセージは、ドイツ代表の結束をさぞかし固めたことだと思う。メディアも新聞もそれまで彼を「エゴイスティックだ」と批判していた論調が一変。カーンを社会的模範とまでまくし立てるメディアも出てきたほど、彼の「紳士的な行為」はドイツの国民及びサッカー関係者に深い感銘を与えた。
 アルゼンチンとのPK戦での死闘の直前、カーンはレーマンにアドバイスを含んだ声かけを実施し、そしてレーマンは見事PK戦の勝利に貢献。本日の3位決定戦後の表彰式では、カーンとレーマンの抱擁が実に印象的だった。思えば、カーンが第2GKを受け入れるという「どんでん返し」が、ドイツ躍進のきっかけを作ったのかもしれない。
 最後にクリンスマン監督に苦言。
 3位入賞は評価したいが、DFBとのいさかいや、アメリカに居を構えながらのドイツチームの采配など、監督としての素行には疑問を禁じざるを得ない。
 この結果に奢ることなく、クリンスマンにはドイツのナショナルチームの監督として更に精進してもらいたい。残念ながら現在のチーム、中立国でやれば結果はついてくるとは思えない。最低でも、ブンデスリーガには惜しみなく足を運び、更なる若手のまたは実力者の発掘に時間をかけてもらいたい。少なくとも、ブンデスリーガをしっかり見ていれば、このような23名になるとは考えにくいわけだから…

 ただ、何がともあれ、ホスト国の重責に潰されることなく3位入賞は評価したい。
 ユーロ08が楽しみなドイツ代表だ。
 
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by 5aday | 2006-07-10 06:04 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 07日
サッカー:指定型バトン お題【ワールドカップ】
 W杯も残り2試合となり寂しい限りなんですが、実は八百屋、W杯において重大なことをやり残しておりました!!
 実は懇意にさせもらっているブログの管理者様、figo&rougeさまから、重大なバトンを頂戴しておりまして…そのお題とは…

"ワールドカップ"

なのでありまっす!!ドヒー( ̄□ ̄;)(悶絶)
figoさん、俺なんぞの八百屋の端くれが(←今回全く関係なし)ワールドカップなんぞ語っていいのですかい?しかも、不詳八百屋、94年大会からしか見たことが無い「若輩者」であります。それでもいいのでしょうか???
いやいや、やらせていただきます。光栄です。ありがとうございます。
実はこのお話、かなり前から頂いていたお話だったんですが、内容が内容だけに、鼻息荒く考えていたら、いつの間にかに自分の首が回らなくなってブログ休止したり…と、ドタバタありまして(←ここまで全て言い訳)、今回やっと実現の運びとなりました。しかし、きゃべつを積みながら、きゅうりを並べながら頭の中で原稿考えましたので、僅かW杯観戦暦4大会ではございますが、宜しかったらご一読下さいますよう、ご案内申し上げます。



● 最近思う【ワールドカップ】

 どのスポーツにも言えることなんですが、最近は商業的な意味合いが強くなりすぎて、何かと気軽に盛り上がれない背景が出来てきていることが気になります。
 例えば、日本各地で中止が相次いだ「パブリックビューイング」。
 事前に各方面への届出が必要ということで、悲惨なところでは当日になって待ったがかかり、泣く泣く中止に…なんて話も少なくなかったらしいです。
 また、日産スタジアムのパブリックビューイング中止については、W杯のスポンサーである韓国の自動車メーカー「現代(ヒュンダイ)」の絡みで、日産スタジアムでやるのはいかがなものか、という横ヤリが入ったそうです。わからなくも無いんですが、ちょっとナーバスすぎる気もします。
 あと、これは内輪ネタで恐縮なんですが、我々小売業の業界では販促に、ワールドカップを匂わす様な表現はいっさい禁止との通達を受けました。例えば「ワールドカップ、ドイツ2006」なんてうたおうものなら、なんとか権とかなんちゃら権侵害とかでうん千万のお金を取られるとか(←かなり大げさ?)で、絶対使ってくれるな、ということでした。尚、公式スポンサーのコカ・コーラ社は大々的な販促をかけておりました(滝汗)。
 せっかく4年に1度の「祭典」なので、もう少し気楽に盛り上がれたらって思います。


● この【ワールドカップ】に感動!!

 初めてみたワールドカップは、94年アメリカ大会ですが、この時は何の知識も持たず、ただおおー、と言う感じで見ておりました。知識を身につけて改めて1998年、フランス大会の前に見直したのですが、サッカーの奥深さを思い知ったのは決勝戦のブラジルvsイタリア戦でした。
 ブラジルは、10番の譜系の汚点、とまで言われた背番号10番ライーの不振。そして、当時のセレソン監督、今大会も率いていたパレイラは、10番のポジションを廃し、現在の戦術のトレンドとなったWボランチを考案。ドゥンガとマウロ・シウバを配して、敵の攻撃を中盤で摘み取りつつ、素早く前線に展開し、2トップのベベットと"悪童"ロマーリオの決定力に賭けた戦術。
 一方のイタリアは、リベロのバレージを1次リーグに怪我で欠き、苦しみながらもイタリア監督アリーゴ・サッキの中盤でのゾーンプレスとR・バッジョの閃きのカルチョで何とか満身創痍で決勝までコマを進める。何と決勝では今大会の復帰は絶望といわれていたバレージが、ピッチに立つという"軌跡"が起こり、実に20年ぶりの優勝を狙うブラジルと12年ぶりの優勝を狙うイタリアの、共に「現代のサッカーのトレンドの戦術」を築き上げた名将同士の争いとなったのがとても興味深い試合でした。
 得てして試合は、激しい中盤の潰し合いなる。ブラジルは、イタリアの激しいゾーンプレスをかいくぐり何とかゴール前にボールを運ぶも、そこにはカテナチオの万人、フランコ・バレージが立ちはだかり、病み上がりとは思えない超人的な動きでブラジルのチャンスをことごとく潰す。
 一方のイタリアもブラジルのWボランチの激しいチェックにあい、中盤が攻撃を組み立てられず、バッショにボールがわたらない。ピッチの気温は40度にもなろうかと言う灼熱の決戦は、激しい消耗戦の末、0-0のままPK戦を迎えることとなった…

 ここから先は、みなさんもお詳しいと思いますので割愛させていただきますが、R・バッジョがPKを外すシーンを見て、改めて運命の残酷さを痛感。八百屋的には凄い辛いシーンでしたが、このような場面や試合があるからこそ、サッカーとは誰もが予想できないドラマであり感動的なんだと、ますますサッカーにのめりこむきっかけとなった大会でもありました。
 そしてこの決勝戦がのちの戦術のトレンドを作った名将同士の争いであったことにも感動を覚えました。何とも意義深い、94年大会の決勝戦だったと思います。


● 直感的【ワールドカップ】

 4年に1度のお祭りだ!!みんな、盛り上がろうぜぃ!!八百屋もこのときばかりは全ての生活を、ワールドカップに照準を合わせます。仕事もほったらかして(汗)
 あと、日本の皆さん、日本代表が負けても盛り上がりましょう!!本当の戦いはその後なんですから!!(そこに日本が残ってくれればもういうことなくアツいんですが!!)


● 好きな【ワールドカップ】

 八百屋的に1番好きなワールドカップは98年大会でした。
 現在でもファンであるオランダ代表のサッカーが好きでしたね。今でもスタメン全員いえるくらい好きですよ(←多分にウイニングイレブンの影響あり)。
 もちろん、ベスト8の、フランク・デブールの自陣からのロングフィード→ベルカンプにわたり、ベルカンプのトラップでアルゼンチンDF2枚のマークを外し、右のアウトにかけてアルゼンチンゴール左上隅に蹴りこむ、というプレーも素晴らしく、おしっこジャー的なプレーだったんですが、八百屋としては、ベスト4のブラジル戦、右サイドのロナルド・デブールの高速クロス→ブラジルDFにマークされていたクライファートが、一旦後ろに下がってマークを外しクロスの瞬間ブラジルDFの前に出てきて打点の高いヘディング!!ボールをたたきつけてブラジルゴールを割る!!このプレーも感動しました。
 あの時のオランダ代表は、他にもオーフェルマウスはライツィハー、ニューマンといったドリブラー+センタリング巧者も多く、とっても攻撃的な魅力のあるチームでした。3位決定戦は燃え尽きてしまい、クロアチアに大敗を喫しましたがそれでもオランダの魅力があせることはありませんでした。
 また、初出場の日本代表も3敗でしたが、暴言を覚悟で言えば今大会の日本代表よりはるかに好感は持てました。ジャマイカを見下していたのは大きなしっぺ返しを食いましたが、アルゼンチン・クロアチア相手に、決して走り負けることなく気持ちでは負けていなかったと思わせてくるサッカーは、クリエイティブではありませんでしたが我々に感動を与えてくれたと思います。
 他にも名勝負たくさんのワールドカップ。今大会に少し似ていますが、決勝トーナメントでのゴール数は98年大会の方がうえだったと思いますし、今大会の守備的なサッカーに比べれば、スペクタクルだったと記憶します。


● こんな【ワールドカップ】はいやだ

 ブログでも散々書いていますが、これはワールドカップに関わらずどんな試合でもそうなんですが、審判が目立つワールドカップは勘弁してください。特に02大会はひどかったし、今大会もそんな試合が幾つかありました。
 参加国がワールドクラスである以上、審判もワールドクラスであって欲しい。それほどカードを出さなくとも、今大会のベスト4の試合のようにスムーズに捌こうと思えば捌けますから。FIFAも少しは考えてもらいたい。誤審とかそんな問題じゃない。大事なのは審判の態度です。


● この世に【ワールドカップ】が無かったら…
 個人の話をさせていただければ、人生の50%くらいの楽しみがなくなっていたと思います。4年に1度のこの祭典を見るために、毎日頑張って仕事をしているといっても過言で無いくらい、この祭典にかけるものは大きいです。
 広い話をさせていただければ、ワールドカップが無ければ世界はもっと「荒れていた」と思います。サッカーに国境は無く、ボールひとつで多くの民族が一喜一憂できるサッカーは、世界で最も多くの人口が競技する球技であることもうなずけるほど単純で奥が深い。ワールドカップだけでなく、ユーロにしても、アフリカネーションズカップにしても、コパ・アメリカにしても、その大会に選手だけでなく、国が一丸となって盛り上がり大会に照準を定め、人々に多くの夢や生きがいを与え、そして多くの感動をもたらしてくれる。
 もちろん、サッカーが殺人事件や外交問題に発展した礼もありますが、それは1部の度が過ぎた人たちが巻き起こした事件であって、サッカーそのものは、いやサッカーボールは多くの国々をつなぐ素晴らしい「架け橋」になっている、と八百屋は思っています。


● このバトンを、次の5人に回してください。

 え゛え゛ーっ、厳しいですね。
 しかし、出来ません、断りつつも、もしお時間がある方、興味のある方は出来たらやってみて下さい。
 もちろん強制ではありませんので…
 もし、ここに名前を掲示された方で、不快に思われた方はお申し付け下さい。
 深くお詫び申し上げますし、バトンは削除させていただきます。

☆ ニックさん … F1
☆ nasu-tccさん … ハコレース
☆ shuntakoさん … ワールドカップ(先生の意気込みも聞きたい!!)

皆様、お時間の無い中でのブログ活動、重々承知しております。くれぐれも気が向いたら+お時間がありました、でいいので良かったらよろしくお願い致します。
その他、バトンをもって行きたい方はご一報ください。こちらからバトンを指定させていただきます。

追伸:figo様
 初めて「バトン」と言うものをやってみたんですが、こんなんで宜しいのでしょうか?
 すこーし長文過ぎたかなぁ、と反省しております。
 また何かありましたら、喜んでやらせていただきますのでよろしくお願いします。
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by 5aday | 2006-07-07 20:50 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 06日
W杯ドイツ2006:7/5の結果 ポルトガル、風評に敗れる。初の決勝進出ならず。
<当日の結果>
【ベスト4 第2試合】
● ポルトガル 0 -- 1 フランス ○ at ミュンヘン  
得点者:ジダン1('33)          
警告・退場:カルバーリョ(b)  
       サハ(b)


 W杯も残り3戦。本日は決勝のもう1枠を決める、ポルトガルvsフランス戦が行われた。
 両者とも4-2-3-1を基本システム同士とする「ミラーシステム」での戦い。非常に注目された。



 ポルトガルはサスペンション明けで、ベストの布陣。デコとコスティーニャもそれぞれのポジションに復帰し、全力でフランスに挑む姿勢。但し、決勝トーナメントに入ってから心身共に消耗する試合が多く、選手たちの肉対面だけでなく精神面のコンディションにも不安が残る。
 一方のフランスも不動のメンバー。鉄壁の守備を売りに、ベスト8でも優勝候補のブラジルを完封で撃破!!改めてその守備力の高さを見せ付けてくれた。
 戦前の予想では、選手層では若干フランスに分があり、監督面では大きくポルトガルに分がある。トータルでは五分五分だが、やはり最後は監督が物を言うのでは…そんな気がした戦前の予想。ちなみにブックメーカーの優勝国オッズを紹介すると、フランス11倍、ポルトガルは23倍とポルトガルはかなり評価が低いのにびっくりした。はたして試合はどうだったのか?

 ポルトガルとフランスのサッカーの違いは何か?それはウイングハーフの攻撃の仕方である。フランスのウイングハーフ、リベリとマルダはタッチライン沿いを駆け上がったセンタリングも、ペナルティエリアの中に切れ込むプレーも両方得意としている。アンリや他の選手の詰め具合、相手DFのポジショニングや枚数でどちらかを選択する柔軟さがフランスには備わっている。ところが、ポルトガルの場合、センタリングと言う攻撃の選択肢は限りなく「ゼロ」で、殆どが中に切れ込んで自ら崩しにかかるか、崩しにかかることで相手DFのマークバランスが崩れたところにパスを供給する、と言ったサッカーが中心になっている。今大会のポルトガルの得点王はボランチのマニシェ。センターからか駆け上がりいずれもミドルシュートで2得点。一方のパウレタは、何と初戦のアンゴラ戦の1ゴールのみ。サッカーのプレースタイルの違いだろうが、アンリは良くボールを受けてチャンスに絡むのに対し、パウレタがボールに絡むことは殆ど無い。いやいや、彼もフランスリーグの得点王である。FWとしての資質は疑う余地は無い。しかしながら、ポルトガルの現状サッカーはFWが殆ど活用できていないサッカーなのだ。この点がこの試合に大きく影を落とした。
 前半序盤は一進一退の攻防があめるも、徐々にフランスがペースを握る。
 全盛期の凄みはさすがに無いが、それでもボールを受ければ、簡単に奪われることもなく、また広い視野でピッチの隅々までパスを散らすジダンのゲームメイクは秀逸であった。1トップのアンリに、リベリ、マルダ、あるいはボランチから積極的な上がりを見せるヴィエラまで、豊富なパスコースを用意しまた、自らもドリブルでチャンスメイクをするシーンなど、グループリーグでは全く見られなかった「シャンパンサッカー」は確実に復活していた。流石に1トップの為、アンリはフランスのDF人に執拗なマークに苦しんだが、リベリ・マルダの両ウイングは、ポルトガルのミゲル、ヌーノ・ヴァレンテの攻め上がりを完全に封じて守りに忙殺させることに成功。所謂「失点しないサッカー」をフランスは序盤から確実に実行していた。
 一方のポルトガルは、前述の通り、両サイドバックがリベリ・マルダの対応に追われて攻め上がれず、この結果攻撃の枚数が常時4枚という寂しい内容。コスティーニャがジダンの対応に当たっていた為、マニシェもヴィエラの攻め上がりを警戒してかなかなか責めあがれず、いかなC・ロナウドのドリブルが凄かろうと、攻撃には迫力を欠いた。しかし、それでは、4枚のDFにマケレレ+ヴィエラの「世界最強のWボランチ」と称されるこのレ・ブルーの壁を打ち破れることなど出来るわけが無い。この瞬間、9割がたフランスの思惑通りのサッカーが展開していたこととなった。
 そして均衡が破れたのは、前半31分。意外なプレーからだった。
 アンリがポルトガルペナルティエリアでボールを持つ。トリッキーなフェイントで、対峙していたカルバーリョを交わそうとする。すると、カルバーリョがトリッーキーなプレーに体制を崩してしまい、その崩したときの足がアンリに引っかかってしまう!!アンリも倒れ方が大げさだったのが審判に認められてしまい、PKの判定に!!フランスとしては大チャンス。ポルトガルとしては大ピンチに陥ってしまった。
 これをジダンが落ち着いて決めた。しかし、ポルトガルGKのリカルドは、ジダンのキックに反応し触れていたのだ!!しかし及ばずゴールマウスへ。フランス先制。リカルドがうつむいて悔しがったのが印象的だった。
 前半、フランスは効率の良いプレーで1-0とリードして後半に折り返す。

 後半、ポルトガルは攻撃に転じる。
 リスクを恐れず、ミゲル、ヌーノ・ヴァレンテが攻めあがる。マニシェも積極的に攻撃参加する。フランスのカウンターが非常に危険なのは承知の上での賭けにポルトガルは出た。しかし、その矢先にミゲルが負傷。ここで、フェリポンは3バックにしてでも攻撃的なカードを切るべきだったが、どちらかと言えば守備的な右SBのP・フェレイラをピッチに送り込み、周囲の落胆を誘った。
 更には、パウレタを下げてシモンを投入。またしてもC・ロナウドを1トップにすえる暴挙を行い、更に失策的なムードが漂い、最後にエウデル・ポスティガを投入して2トップの布陣にするも時既に遅し。フェリポンもまた、采配に失敗し、歴史に名を残すことが出来なかった。
 尚、後半、ポルトガルには3つの決定機があった。
 後半8分。エースパウレタが、フランスDFを反転で交わして鋭く放ったシュート。しかしこれはサイドネット。
 後半32分、C・ロナウドの強烈なフリーキックをフランスGKバルテズがファンブルしこれが、フィーゴのまん前へ。しかし、ポジションがポスティガとかぶってしまい、クリーンなヘディングシュートにならず、フィー後のヘッドはゴールマウスの僅かに上にそれる。
 後半ロスタイム。パワープレーで上がっていた、DF、F・メイラの足元にボールが転がる!!しかしメイラのあわてて蹴った左足は、ゴールマウスのはるか上へ…
 こうして、ポルトガルは、ほぼフランスに完封された印象で、準決勝で夢は費えた。
 ポルトガル初の決勝進出ならず。フランスは98大会から2大会ぶりの決勝進出となった。

 それでは、ポルトガルの敗因を簡単にまとめておきたい。
 敗因は3つある。
 1つは、度重なる激闘による、心身の疲労である。
 これを言い訳にするなんてナンセンスだ、と言われそうだが、残念ながらフランスもイタリアも、90分で決着をつけたチームが決勝まで残っている。言わない訳にはいかないだろう。特にポルトガルは、ベスト16のオランダ戦で精神的なダメージも大きく、またベスト8のイングランド戦では肉体的にも大きく消耗したはず。この試合の後半、ミゲルの負傷あたりからポルトガルの選手の集中が切れてしまったようになってしまい、攻撃に迫力を欠いていたことは、誰もが感じたことだろう。辛くて厳しく、また果てしなく長いW杯決勝への道のり。ポルトガルは道中で体力を使い果たしてしまった。
 1つは、フェリペの采配だろう。
 ミゲルという、攻撃的な右SBを失い、更に1点ビハインドの局面。ここで、P・フェレイラをピッチに送り込んだことが1つの転機なったことはいうまでも無い。彼の投入は守備に安定を与えたかもしれないが、右SBの攻め上がりは極端に減り、攻撃のオプションが減ったのは言うまでも無い。
 また、C・ロナウドの1トップが機能しないことをイングランド戦でわかったはずなのにまた同じことを繰り返したこと。これが最大のミスジャッジだった。彼はサイドを基点としたドリブルの崩しが最大の武器。ヘディングのために1トップに起用するなど愚の骨頂だ。ポストプレーの出来るパウレタを残し、ポスティガかヌーノ・ゴメスを投入して、前線の基点を増やすべきだった。デコもパスのバリエーションが増え、フランスもDFを分散させねばならず、必ずチャンスは生まれたはずである。名将の名将らしからぬミス。違うナショナルチームを率いて、2大会連続優勝というとてつもない偉業は、彼の失策で無にしてしまった。
 そして、最大の理由は「ポルトガルについてしまったダーティなイメージ」だろう。
 この試合、審判がえらいフランス贔屓だったのは誰から見ても明らかだった。決勝点となった、アンリのPKも、取らなくても良いファールだったのは間違いない。
 しかし、このウルグアイの審判はとことんフランスに有利にジャッジした。その訳は、ポルトガルの遅延行為にあった。
 ベスト16での対オランダ戦。ポルトガルは、オランダのファールに執拗にピッチに倒れこみ、時間を稼いだポルトガル。この行為は多くのフットボールファンやメディアの反感を買うこととなった。準決勝の直前も、フェリペにこの手の質問が集中。フェリペも応対に苦慮し、同席していたデコも「前向きに勝利を狙いたい」と、コメントも控えめだった。
 そして、この風潮はジャッジをも巻き込んでしまった。まさに因果応報。ポルトガルは自らの行いで、自らのチャンスを潰してしまった。実に40年前以上の結果を期待されたポルトガル。しかし、その末路は残念なものといわざるを得ないだろう。

<八百屋のひとりごつ W杯Ver.>
25.決勝の展望
 ついにW杯も後2戦。3位決定戦と決勝を残すのみとなった。
 3位決定戦の展望は簡単に。ドイツです。地元でドイツが最後の花を咲かせるでしょう。
 …
 さて、3位決定戦はこれくらいにして、決勝の展望を少し。
 日替わり弁当のイタリアと、幕の内弁当一点張りのフランスの顔合わせとなった。あ、弁当にたとえたのは、フォーメーションやスタメンの変化度合いです。
 控えのGK2名を除く21人全てが出場しているイタリアと、今大会まだ出場していないメンバーが多数いるフランス。4-4-2と4-2-3-1を効果的に使い分けるイタリアと、4-2-3-1の1本に絞っているフランス。戦力値の上積みはどう見てもイタリアに分があるだろう。
 ただ、守備力で言えばどうか?
 イタリアはネスタ欠場の可能性が高く、マテラッツィが代役をこなせばそこが守備の穴となる。一方のフランスはやや安定を欠くGKバルデスが穴となる。失点はイタリアはアメリカ戦のオウンゴール1点のみ。フランスは韓国とスペインのPKによる2失点のみ。守備は非常に堅い。守備は五分五分と見るべきか。
 ボランチは、フランスに分がある。マケレレとヴィエラは守備・パス・攻撃参加が両者とも高次元にあり、しかも相互補完している。一方のイタリアは、ピルロの守備は残念ながら凡庸。ガットゥーゾのは守備専従で「分業」の感が否めず、やや迫力不足。ピルロのFKは強力な武器だがボランチという戦力では中の上程度だ。
 トップ下と両ウィングもフランスに分がある。充実のジダンと、リベリ・マルダも好調を維持し、侮れない。ザンブロッタとグロッソは殆ど守備に手を焼くだろう。一方トッティは本調子ではなく、ペッロッタは好調だが右のカモラネージもイアキンタもいまいちフィットしていない。中盤の攻撃的なコマはフランス有利か。
 トップは互角か。フランスのアンリにしても、イタリアのジラルディーノとトニにしても、クラブチームのような自由が与えられておらず、窮屈そうににプレーをしているところでは同じ。アンリがややプレーに幅が広いが、決定力は現段階ではトニも負けていないだろう。
 しかし、控えの層はイタリアが抜群に厚い。何せデル・ピエロにインザーギである。この2人が控えなのが恐ろしく脅威だ。フランスには違いが生み出せる選手がトレゼゲしかいない。サハはサスペンション。こう着状態になれば、イタリアが有利なはずだ。
 ざっと、采配から控えまで見てきたが、3勝3敗で5分。甲乙つけがたいなぁ。
 最後に、これを取り上げてどちらが優位かを締めくくりたい。
 それは、決勝までの道のり。
 フランスはグループリーグ1勝2分けと苦しみ、決勝トーナメントも90分で決着つけているが、メンバーを固定して戦っている分、疲労の色は濃いだろう。
 イタリアは最初に取り上げた通り日替わり弁当。メンバーを流動的に使うことで全員に自信を植え付け、また選手の疲労もフランスほどではないはずだ。
 よって勝者はイタリア。イタリアが82年大会以来の優勝を手にするだろう。
 ちなみにイタリアvsフランスはユーロ2000の決勝の組み合わせと同じ。あの試合は、89分までイタリアが支配していたが最後にヴィルトールが決めて同点、延長にトレゼゲが決めて逆転という信じられない逆転劇でタイトルがイタリアの手からこぼれ落ちている。
 今回は6年越しの因縁の対決。果たしてどうか。
 決勝の地はベルリン。日本時間7月9日28時からキックオフ。
 4年に1度の世界王者が、ついに決まる。
 
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by 5aday | 2006-07-06 23:56 | FIFA Worldcup 2006
2006年 07月 05日
W杯ドイツ2006:7/4の結果 グロッソ、またしてもアズーリを救う 決勝弾は119分に!!
<当日の結果>
【ベスト4 第1試合】
● ドイツ 0 -- 2 イタリア ○ at ドルトムント  
得点者:グロッソ1('119) デル・ピエロ2('120+1)         
警告・退場:ボロウスキ(b) メッツェルダー(b)  
       カモラネージ(b) 


W杯ドイツ2006も残りは4試合。準決勝の2試合と、3位決定戦、それから決勝…
涙が出そうです(>_<)

 いよいよ本日は準決勝。言わずもがな、決勝に勝ち上がる1国が決まります。今日のカードは、ドイツvsイタリア。共にサッカーに深い歴史のある両国であり、前述の通り因縁の対決。
 過去のデータを紐解けば、120分間ならイタリアはドイツ相手に負けなし。PK戦ならW杯ではドイツ負けなし。こういう興味深いデータが残っています。このデータを額面だけ捉えれば、ドイツがPKまで守りきれば…と言うことになりますが、果たして試合はどうだったのでしょうか?



 ドイツはこれまで不動のメンバーに若干修正を加えた。アルゼンチンとのベスト8で暴力沙汰が明らかになったフリンクスは1試合の出場停止処分が下り、その代わりにケールが先発した。フリンクスよりなんかこう、汚れ役的な色合いが更に濃くなった選手のイメージが八百屋にはある。似たところではイタリアのガットゥーゾあたりが近いか。彼が恐らくトッティを徹底マークするものと思われる。また、「疲れが見える」ということで、左のMFシュバインシュタイガーを外し、そこにボロウスキを入れる采配を見せている。
 一方のイタリアは、ウクライナ戦に引き続き4-5-1。デ・ロッシは例のひじ打ち事件で今回までサスペンション。中盤はピルロ・ガットゥーゾのWボランチに、右にカモラネージ、左にペッロッタ、真ん中トッティ。1トップは前節で覚醒したと信じたいトニ。尚CBには、ネスタが間に合わずサスペンション明けのマテラッツィが務めることとなった。
 
 前半、最初はイタリアとドイツが中盤の見えない駆け引きからお互いが好機を演出していたが徐々にイタリアがペースを掴む。
 ピルロの攻撃に起点になるパスに、今日はペッロッタの裏を狙う素晴らしい飛び出し。何度も好機を演出した。このドイツのDFラインとGKの間のスペースを見事に埋めていたのGKレーマン。これは残念ながらカーンにはできない芸当で、クリンスマンがDFラインを高い押し上げたいために、レーンを外してレーマンを起用した理由がここにあるのがよく解る。
 また、イタリアはこの試合、多くのCKを蹴るもCKから得点が生まれることはなかった。この試合のドイツDF+レーマンは本当に集中力が高く、特にCKはイタリアにボールが渡る前に殆どレーマンが飛び出してキャッチをしていた。
 また、DFラインは果敢にラインを高めに設定しオフサイドトラップを敢行。イタリアは実に11のオフサイドをやってしまった所にも、ドイツDFの集中具合が窺えた。
 そんなドイツDF陣の地味な活躍もあり、前半はイタリアをチャンスを掴みかけるもそれが決定的なものになることはなく前半は0-0での折り返しとなった。

 後半、今度は前半積極的に動いていたイタリアの運動量が落ち、変わってドイツが主導権を握り始める。
 クリンスマンは、またも早めにカードを切る。左のMFはボロウスキ→シュバインシュタイガー、そして少ししてから右のMFもシュナイダー→オドンコールに代えてスピードを活かした攻撃的なサッカーに活路を見出す。
 しかし、この流れにイタリアのリッピ監督は「じっと守る」選択。1トップに運動量の多いジラルディーノをトニと代え、他は代えずに守りを示唆。後半の終盤はトッティも自陣で守る姿が目に付くようになり、イタリアは総出で守る体勢に。4-2-3-1の形は90分間崩さなかった。
 また、この試合でも抜群の存在感を見せていたのがイタリアのキャプテンであり、DFの要であるカンナバーロ。ドイツの決定機に何度も姿を見せて体を張った守りを展開し、ドイツ攻撃陣に決定的な仕事をさせない素晴らしい動きでドイツに得点を与えない。
 結局後半も0-0で試合が動かなかったこの試合。試合はまたしても延長戦に突入することになる…この時なんとなくPKになるんじゃないかなぁ…そんな雰囲気もあった。

 延長戦に入り、イタリアは右のMFカモラネージをイアキンタに代えてきた。イアキンタのスピードに賭けるリッピの攻撃的な采配がついに発動。イタリアも勝負に出た。
 しかし延長前半、いきなりイタリアが2つのビッグチャンスを迎える。まずジラルディーノがDFを交わして左足ではなったシュートはポストに阻まれる。その直後に今度はザンブロッタが強烈なミドルを炸裂。イメージはウクライナ戦の先制ゴールのようなシュートだったがこれは高く浮いてしまい、クロスバーに阻まれる。このいきなり訪れたビッグチャンス2本をポストとバーに阻まれたイタリア。この時八百屋はイタリア(PK戦までもつれ込んで)負けるんじゃないかなぁ、と言う気がしてしまった。
 しかしイタリアは最後の切り札を投入する。
 ペッロッタout デル・ピエロin。カルチョ界のファンタジスタが、左MFの高いゾーンに張りドイツを文字通り「恐怖のどん底」に陥れようとしていた。
 ドイツは前半終了間際、オドンコールの左からのアーリークロスがフリーになっていたポドルスキにつながりヘディングシュートを放つもゴールは割れず。ドイツは決定的なチャンスを逃す。
 延長後半。ドイツもノイビルをクローゼに代えて投入。スピードでイタリアDFをかく乱する作戦に出る。
 イタリアは、デル・ピエロがドイツのペナルティーエリアの深いところで巧みにボールをキープ。すきあらば決定的なパスを出すか、自らがシュートに持ち込もうとするし、右のイアキンタにはたくがゴールならず。しかしさすがデル・ピエロ、と言ったボールテクニックでドイツは肝を冷やす。
 その直後の延長後半7分、ドイツは決定機とも言えるカウンターの場面を作り出す。全体で4対3。左サイドにおいては2対1と言う数的有利でカウンターが炸裂。左に張っていたポドルスキーがフリーでボールを受けてシュートを放つも、精度を欠きボールはブッフォンがクリア。そして、ドイツはこれが最後のチャンスとなってしまった。
 延長後半13分、ピルロの渾身の左足のミドルシュートはレーマンが抜群の反応で難を逃れる。いよいよPK戦が濃厚か、そんな雰囲気がスタジアムを支配し始める。

 しかし、そのようなシチュエーションが訪れることはなかった。 

 延長後半14分、レーマンの反応でボールがゴールラインを割って得たコーナーキック。デル・ピエロがCKを入れ、ドイツDFがクリアしたところをピルロがキープ。ここでドイツのDFがピルロに集まってしまい、ペナルティーエリア右にCKのセットで張っていたグロッソがフリーとなる。
 グロッソは飛び出したい気持ちを抑え、ドイツのDFラインに最大の注意をはらいながら(オフサイドを避けるため)ピルロのラストパスを待つ。ピルロは2人に囲まれながらも、グロッソにパスを出すタイミングを見計らい、ここぞ!!と言うときになんと「ノールックパス」が炸裂。これをフリーのグロッソがダイレクトで左足でドイツゴールに!!グロッソのシュートは右にカーブで巻きながらゴール枠外から枠内に入る素晴らしい軌道!!左利きだから出来たシュートでこれにはレーマンも届かなかった。ついに119分目に先制点が生まれる!!
ドイツは残り少ない時間何とか攻撃に当てようとするが逆にイタリアのカウンター。ジラルディーノがボールを持ちながらペナルティーエリアに進入!!この時既に、ジラルディーノがデル・ピエロが中盤から上がってくるのを察知していたと言う。ジラルディーノは、一瞬ためを作り、左を駆け上がってきたデル・ピエロにヒールでパス!!デル・ピエロはこれをフリーで受け、デル・ピエロゾーン!!左斜め45度の角度から、前掛かりになっていたレーマンのポジションを視認すると、右足でチップキックのようなシュートを放つ。インサイドで軽く蹴ったボールはカーブを描きながら、ゴール右上角に!!セリエAでデル・ピエロが何度も見せた弾道のシュートがW杯本番でも拝め、イタリア2点目!!ドイツに引導を渡した。
 イタリア、12年ぶりの決勝進出。ホスト国ドイツは、2大会連続決勝進出はならなかった。



<八百屋のひとりごつ W杯Ver.>
24.最後に若さが出たドイツ代表。違いが生み出せるのはやはり「ベテラン」なのか!?
 ホスト国ドイツは準決勝で敗退。ホスト国の役目を充分に果たしてくれ、また順当な敗退だったと八百屋は思う。
 それでは、何故ドイツ代表が敗退したのかを簡単に述べてみたい。
 一番の問題は、オドンコールだろう。え?オドンコールはスーパーサブで右サイドを縦横無尽に駆け抜けチャンスメイクに貢献したではないかって!?
 それについて否定はしない。グループリーグ2戦目のポーランド戦で、ノイビルの決勝点をアシストしたのは紛れもなくオドンコール。彼が活躍しなかったと言うつもりはない。
 しかしそれ以上に目を覆うのは、「クロスの精度の低さ」である。彼は今大会いくつのクロスを上げたであろうか?しかしそれが得点に結びついたのはそのノイビルの決勝点の1アシスト。数多くクロスをあげながらそれがペナルティーエリア内の選手に納まることは殆どなかった。実際問題、彼がブンデスリーガでシーズンを通して上げたアシストはわずか「5」。八百屋は正直、この若手の抜擢には「疑問」を禁じえなかった。
 たら・ればの話で恐縮だが、もし代表選考の前まで遡れるなら、オドンコールではなくブレーメンのオボモイエラを選出するべきだった。守備力に何のある右SBだが中盤でも使えるため、かれこそスーパーサブに適任だったはずだ。
 また、現存のプレーヤーで考えても、ヒツルスベルガーなどの起用も考えてよかったはず。または、シュナイダーを控えで起用する方法もなくはなかったはず。やはり、メンバーを決め打ちにしたツケが回ってきた。
 もう一つは、ポドルスキ。彼のシュート精度の低さに泣いた。確かに3得点は及第点とも言えなくもないが、イタリア戦は若さを露呈。彼のシュートが決まっていれば間違いなくドイツが決勝進出だっただろう。それだけにこの若手には4年後を期待したい。
 
 もっともドイツは、ダイスラーと言う天才が今回不在だったのが右サイドがイマイチ納まらない最大の理由だった。クリンスマンがオドンコールと言うギャンブルに出たのも、ダイスラーが不在になったから。 
 そういう意味では、ドイツはホスト国ながらも「運がなかった」ともいえなくないだろう。

 彼がいれば…ドイツが地元で優勝していた可能性は、充分にあったと思われる。
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by 5aday | 2006-07-05 16:33 | FIFA Worldcup 2006