2006年 05月 18日
![]() サンドニで行われた、チャンピオンズリーグ05-06ファイナル。 ポゼッションのバルセロナと、堅守速攻のアーセナル。 お互いの威信とプライドをかけ、かつ、初のビッグイヤー獲得をかけた死闘は、ほんの僅かの差で、バルサに軍配が上がった。 息をもつかせぬ90分間の死闘。スタッツと共に、この歴史に残る名勝負を振り返りたい。 ○ バルセロナ 2 - 1 アーセナル ● at サンドニ 得点者:キャンベル('37) エトー('71) ベレッチ('76) 警告:レーマン(s) エブエ(b) アンリ(b) オレゲール(b) ラーション(b) Man of the Match:ヘンリク・ラーション バルセロナ 4-3-3 GK 1 ビクトル・バルデス 6.5 DF 4 ラファエル・マルケス 5 DF 5 カルレス・プジョル 5.5 DF 12 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト 6 DF 23 オレゲル 5 後半26分out MF 15 エジミウソン 5.5 後半0分out MF 17 マルク・ファン・ボメル 5.5 後半16分out MF 20 デコ 6 FW 8 ルドヴィク・ジュリ 6 FW 9 サミュエル・エトー 7.5 FW 10 ロナウジーニョ 6.5 DF 2 ベレッティ 7 後半26分in FW 7 ヘンリク・ラーション 8 後半16分in MF 24 アンドレス・イニエスタ 6.5 後半0分 in coach フランク・ライカールト 7 ロナウヂーニョ エトー ジュリ デコ ファン・ボンメル エヂミウソン ファン・ブロンクホルスト マルケス プジョル オレゲール V・バルテズ アーセナル 4-5-1 GK 1 イェンス・レーマン 4 前半20分退場 DF 3 アシュリー・コール 5 DF 23 ソル・キャンベル 6.5 DF 27 エマニュエル・エブエ 6 DF 28 コロ・ハビブ・トゥレ 5.5 MF 7 ロベール・ピレス 5 前半20分out MF 8 フレディ・リュングベリ 6 MF 13 アレクサンドル・フレブ 6 後半40分out MF 15 セスク・ファブレガス 5 後半30分out MF 19 ジルベルト・シウヴァ 5 FW 14 ティエリ・アンリ 5.5 FW 9 ホセ・アントニオ・レイェス - 後半40分 MF 16 マシュー・フラミニ 5 後半30分 GK 24 アルムニア 6 前半20分 アンリ リュングベリ ピレス フレブ ジウベルト・シウバ セスク A・コール キャンベル コロ・トゥーレ エブエ レーマン 試合は開始早々から慌しい動きを見せる。 ![]() 前半2分。アーセナル、エブエが右サイドを駆け上がり、センタリング。 これにアンリが抜群のトラップから抜け出し、あわやゴールかと思われたがこれはV・バルテズが防ぐ。 ![]() 前半4分には、左サイドをアンリが駆け上がり、強烈なシュートを放つが、これはV・バルテズの正面。 アンリは、プレミア最終節もハットトリックを決め好調を維持。この試合も、上場の仕上がりで臨んでいた。 今回、両チームともゴールキーパーは素晴らしかった。ミスと言うミスは一つもなく、激しい雨が降るキーパーには難しいコンディションだったが、ファンブルもせず好セーブを連発していた。この結果、試合はとても引き締まったものになった。 しかし、ここまで900分以上無失点でアーセナルのゴールを守り続けていたレーマンに悪夢が襲う。しかも、不名誉なチャンピオンズリーグ・ファイナルの初の記録となる「不名誉」なおまけ付で… ![]() 前半17分、ロナウヂーニョのスルーパスに鋭く抜け出したエトーが、レーマンと1対1に。エトーがレーマンをスピードで交わしたが、ここでレーマンはエトーの足を掴んで倒してしまう。こぼれ球をジュリが押し込んで、バルセロナが先制したかと思われたが、ここはファールを取り、バルサの先制点は無効。 しかし、アーセナルはホッとできなかった。何と、イェンス・レーマンが一発退場!!しかも、チャンピオンズリーグの歴史の中で決勝の一発退場は初の出来事で、レーマンは歴史にその名を残すことになってしまった。 ![]() しかし、ここでレーマンを責めるのも難しい。故意は故意かもしれないが、失点をしたくないがための執念。不思議とこのプレーに悪質さは感じられなかった(八百屋だけか?)。 いずれにしろ、レーマンの退場と引き換えに失点は防いだアーセナル。これが安いか高いかは別の次元の話だが、これでバルサに一方的に押し込まれると思った八百屋の展開予想とは、まったく違ったストーリーが待ち受けていた。 レーマンのファールは、ペナルティエリア付近のフリーキックとなり、これをロナウヂーニョが僅かに外す。 そして、バルサが攻めの時間帯を作っていた37分、ついに試合は動く。 ![]() ゴール右サイドからのアンリのふわっと蹴ったフリーキックを、ソル・キャンベルがドンピシャヘッド!!アーセナルが、意外な形で先制!!試合が俄然面白くなってきた。 前半ロスタイムには、ロナウヂーニョの強いパスを、キャンベルを背負っていたエトーがトラップでうまく反転して、強烈なシュートを放つがこれは、間一髪、レーマンから交代で入ったアルムニアが僅かに手で触り、ポストに救われる。キャンベルには、やはり全盛期の凄みが欠けてきているのが感じ取られた。 しかし、前半は攻めの形を作りながら、結局バルサは無得点。後半に向けてのライカールトの采配が注目された。 後半。 ライカールトは動いた。エヂミウソンに替えて、攻撃面での貢献を期待し、イニエスタを投入。更には、ファン・ボンメルに替えてラーションを投入。4トップ気味に(ロナウヂーニョはやや引き気味だったが)展開し、アーセナルのゴールに襲い掛かる。 ![]() しかし、アーセナルも黙っていない。徹底的なカウンター狙いは、アンリ+リュングベリかフレブが徹底的にドリブルで相手陣内を切り裂く。シュートは外れたが、バルサとしては肝が冷える時間帯も確実にあった。 特にリュングベリはひところの不調から確実に脱しているようで、額に青筋を浮かべながら鬼気迫るドリブルをしているリュングベリは、迫力満点だった。 そして、ライカールトは最後のカードを切る。守備的なオレゲールに替えて、攻撃大好きベレッチを投入。しばしばこのベレッチの上がりすぎで、シーズンは何度と泣くピンチを招いていたが、今回だけは攻撃に暴れまわれ!!そんなライカールトの指示が聞こえてきそうな采配だ。そして、このベレッチが監督の期待に応えることになる!! ![]() バルサ反撃ののろしは、後半31分。イニエスタのゴール前の強いパスに、ラーションが足をちょんと当てて、エトーへの絶妙のパスへお膳立て、これをエトーが決めて、バルサ同点!! ![]() サンドニが大きく揺れる!! 更に5分後の後半36分。 ![]() 画面は広範囲画面で見にくいが、ベレッチのゴール前のパスにラーションが足を大きく伸ばして拾う。普通なら誰も拾えずゴールキックになってしまうパスを、ラーションは驚異的な身体能力と体の柔軟さで、マイボールにする。 ![]() そして、ペナルティエリア内でためを作り、ディフェンダーを引き付けた所で、ペナルティーエリアに突進してくるベレッチにパス。ベレッチが豪快に振り抜いた右足のシュートは、アルムニアの股間をぬてい、アーセナルゴールへ!バルサが逆転!! サンドニが割れる、サッカーの醍醐味がここにある!!素晴らしい試合だ!! アーセナルは、その後レジェスを投入するも、防戦に死力を尽くしていた10人のアーセナルに反撃する力は残っていなかった。 結局そのままタイムアップ。バルセロナが初のビッグイヤーを獲得。アーセナルは、10人でスペインの王者を倒すことは出来なかった。 しかし、素晴らしい試合だった。 あっという間の90分間。お互いが違う性格のサッカーを標榜する2チームが、お互いの長所を最大限に活かして攻防を繰り広げたサッカーは、まつに「スペクタクル」のひとことだ。強調したいのは、アーセナルは決して守備的なサッカーではなかったということ。11人のときは言うに及ばず、10人になっても、虎視眈々とカウンターを狙い、ゴールを陥れようとしていた。1点を守るべく10人がガチガチに引いて守りきろうとしていなかったのも賞賛に値する。若手を育て上げ、リーグでは不振だったアーセナルが、初のビッグイヤーまで後一歩のところに迫ることが出来た、ベンゲルの功績そしてアーセナルと言うチームは賞賛すべきだろう。 だが、やはり王者はバルセロナだった。 ライカールトの采配、そして途中交代した全ての選手が監督の期待に応え、しかも90分間そのサッカーが途切れることはなかった。 ロナウヂーニョは厳しいマークにあいながらも、決定的なスルーパスを連発し、エトーを中心にゴールに襲い掛かる姿は、まさに今年のバルサを象徴していた。 そして、Man of the Matchにはヘンリク・ラーションを推したい。 2つのアシストに貢献した、このスウェーデン代表は、この試合を最後にスウェーデンのヘルシンボリへの移籍が決まっている。重ね重ね、惜しい話だが、家族を優先しキャリアの最後を故郷で終えようとしている、この英雄の決断を心から祝福したい。キャリアの多くをセルティックにささげた、この「レジェンド」。次は是非ワールドカップで、イブラヒモビッチと共に輝いて欲しい。 05-06シーズンの試合はこれで全て終了。いよいよ、残り20日となったW杯2006ドイツ大会に全てがシフトする。 素晴らしい試合で締めくくられた、欧州の05-06シーズンの余韻に浸りながら、4年に1度のサッカーの祭典が今から楽しみで仕方がない八百屋である。 2006年 04月 27日
いよいよUEFAチャンピオンズリーグも大詰め!!ついにサンドニに進むことが出来るチームが決まった。 イエローサブマリンか?ガンナーズか? アルス・グラーナか?ロッソ・ネロか? 審判は昨日から今日にかけて下された!! △ ビジャレアル 0 - 0 アーセナル △ at エル・マドリガル AGG 1-0 で アーセナルがファイナル進出 得点者: 警告: Man of the Match:イェンス・レーマン 備考: ビジャレアル 4-4-2 GK 25 マリアノ・バルボーザ 6 DF 3 ロドルフォ・アルアバレーナ 5.5 後半37分out DF 16 キケ・アルバレス 6 DF 17 ハビ・ベンタ 6 DF 22 フアン・マヌエル・ペニャ 5.5 MF 6 ホシコ 6.5 後半18分out MF 8 フアン・リケルメ 5 MF 12 フアン・パブロ・ソリン 5.5 MF 19 マルコス・センナ 6 FW 5 ディエゴ・フォルラン 5 FW 99 ギジェルモ・フランコ 6 MF 10 ロヘル 5.5 後半37分in FW 23 ホセ・マリ 5.5 後半18分in フォルラン ギジェルモ・フランコ リケルメ ソリン マルコス・セナ ホシコ アルアバレナ キケ・アルバレス ハビ・ベンタ ペーニャ バルボーザ アーセナル 4-5-1 GK 1 イェンス・レーマン 7 DF 16 マシュー・フラミニ 5 前半9分out DF 23 ソル・キャンベル 5.5 DF 27 エマニュエル・エブエ 6 DF 28 コロ・ハビブ・トゥレ 6 MF 8 フレディ・リュングベリ 5.5 MF 9 ホセ・アントニオ・レイェス 5.5 後半24分out MF 13 アレクサンドル・フレブ 5.5 MF 15 セスク・ファブレガス 5.5 MF 19 ジルベルト・シウヴァ 6 FW 14 ティエリ・アンリ 6 MF 7 ロベール・ピレス 5.5 後半24分in DF 22 ガエル・グリシ 5.5 前半9分in アンリ レジェス リュングベリ フレブ ジウベルト・シウバ セスク フラミニ キャンベル コロ・トゥーレ エブエ レーマン ビジャレアルは、サスペンションタッキの代役にホシコを指名。結果的にこの采配は当たっていたと思う。また、八百屋注目のグアイレはやはりまだコンディションが不十分か、1秒も出なかった。残念。でも、ギジェルモ・フランコが良く頑張っていた。 アーセナルは、センデロスの替わりに故障(?)明けのキャンベルを起用。また、左サイドにレジェスを据えたあたり、「たまには攻めますよ」と言うメッセージを込めての起用かと思われたが、試合を見る限りではレジェスのドリブルは殆ど見られなかったが… 試合はビジャレアルの一方的なペースで進む。前半・後半ゴールが生まれそうなプレーが何度もあったが、そこで立ちはだかったのが、ドイツ代表「正」ゴールキーパー、レーマン!! ![]() 圧巻は、後半終了間際、ビジャレアルにPKのチャンスが巡ってきたときだった。 これを決めれば同点→延長戦と言う筋書きが出来上がっていただけに、ビジャレアルとしては何が何でも決めたいチャンスだった。 しかし、リケルメのPKをレーマンは完璧に読んでいた。 恐るべしレーマン!!もし彼がこのPKをとめていなければ、アーセナルがサンドニに辿り着いていたかどうかは、怪しかったはずだ。 瀕死のアーセナルを1人で救ったレーマンも印象的だったが、PKを外して呆然とするリケルメもまた印象的だった。 ![]() CS放送の実況・解説陣はアーセナルの堅守を褒め称えていたが、八百屋からしてみれば、クラブチームの規模がまったくと言っていいほど違うビジャレアルが、並み居る強豪をなぎ倒し、あわやアーセナルまで喰おうとしていたその実力のほうが数段素晴らしいと思う。 怪我人が多いアーセナルだったがそれでもやはり選手層はそれなりのものがある。しかし、ビジャレアルは実際、1stLegでDF2人が怪我をし、これ以上怪我したら替えがいない、と言う状況にまで追い詰められた。しかし、そこでの失点を1点に押さえ、2ndLeg、レーマンの神がかり的なセーブが無ければ、結果がどうなっていたかなんて、誰もわからなかっただろう。 そんなイエローサブマリンに心から拍手を送りたい八百屋であった。 △ バルセロナ 0 - 0 ACミラン △ at カンプ・ノウ AGG 1-0 で バルセロナがファイナル進出 得点者: 警告:コスタクルタ(b) エヂミウソン(b) Man of the Match:ヂダ 備考: バルセロナ 4-3-3 GK 1 ビクトル・バルデス 6 DF 2 ベレッティ 5.5 DF 4 ラファエル・マルケス 5.5 DF 5 カルレス・プジョル 6.5 DF 12 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト 6 MF 15 エジミウソン 6.5 MF 20 デコ 6 MF 24 アンドレス・イニエスタ 6 FW 8 ルドヴィク・ジュリ 6 後半23分 FW 9 サミュエル・エトー 6 後半44分 FW 10 ロナウジーニョ 6.5 FW 7 ヘンリク・ラーション 6.5 後半23分 MF 17 マルク・ファン・ボメル - 後半44分 ロナウヂーニョ エトー ジュリ デコ イニエスタ エヂミウソン ファン・ブロンクホルスト マルケス プジョル ベレッチ V・バルデス ACミラン 4-4-2 GK 1 ジダ 6.5 DF 4 カハ・カラゼ 6 DF 5 アレッサンドロ・コスタクルタ 5.5 後半19分 DF 27 セルジーニョ 5.5 DF 31 ヤープ・スタム 6 MF 8 ジェナロ・ガットゥーゾ 5.5 後半23分 MF 20 クラレンス・セイドルフ 6.5 MF 21 アンドレア・ピルロ 5 MF 22 カカ 5.5 FW 7 アンドレイ・シェフチェンコ 5.5 FW 9 フィリッポ・インザーギ 5.5 後半35分 DF 2 カフー 5.5 後半19分 MF 10 ルイ・コスタ 5.5 後半23分 FW 11 アルベルト・ジラルディーノ 5.5 後半35分 インザーギ シェフチェンコ カカ セードルフ ガットゥーゾ ピルロ セルジーニョ カラーゼ コスタクルタ スタム ヂダ アウェーゴールと言う最大のアドバンテージを得て、ホームに凱旋のバルセロナ。オレゲールはサスペンション(どのみち怪我で出られないが)だが、デコがサスペンション明け、ラーションも復帰とまた、層に厚みが増している。ほぼ磐石の態勢のバルサだ。 一方ミランは、インザーギがようやくインフルエンザが癒えて先発。しかし、リーガ前節でネスタを故障で欠き、代役はこれまたインフルエンザが癒えたばかりのコスタクルタ。なかなかベストメンバーが組めないミランだ。この時点で、すでに趨勢が決まっていたかもしれない。 試合は開始早々、カカがしかけ、バルサゴールに襲い掛かるがこれは僅かに枠を外れる。その後は、ホームバルサが有利に試合を進める。 このしあいは、ヂダがスーパーセーブを連発。これまでの不振はどこへやら。これ以上ないタイミングでの飛び出しで、何度もミランを危機から救った。後1点取られていれば、ミランも集中を切らす可能性が濃厚だっただけに、この守護神の踏ん張りは、ひょっとするとミランが追いつくかも、と言う淡い期待を抱かせてくれた。 ![]() 非常に層が厚く、またここのクオリティーやコンディションも非常に高いバルサ。ベンチに入っているプレイヤーの殆どが、途中出場でも素晴らしいパフォーマンスを見せており、これが本年のバルサの強さの秘訣だと八百屋は思う。 一方のミランは、層が厚いとは言えない。このところ、試合展開に窮しても、流れを変えられる選手がインザーギくらいしかおらず、インザーギがコンディションを崩す前まではよかったが、インザーギが崩れてしまってからはいよいよ手詰まりと言った感があった。 これは、言ってしまえばシーズン前の補強が失敗だったということになるだろう。 ヤンクロウスキ、フォーゲル、ヴィエリ…いずれの選手も以前の輝きをミランで放てないままベンチを暖めたり、他所へ居場所を求めていった者ばかりだ。更に、主力の高齢化も顕著で、全員が一定のパフォーマンスを発揮できないといった問題点も見過ごせない。DFラインは言うに及ばず、ルイ・コスタやヴィエリも高齢でシーズンを通して100%のコンディションを保てなかったのも、パフォーマンスが一定ではなかった理由だろう。 全員が及第点以上のコンディションのときのミランは強かったがそれが持続できなかったこと、それが今年のリーガ、CL共通の敗因である。 来期はDFラインを中心に大幅なてこ入れが入る模様だ。 実際問題、リーガでは僅かながらスクデッドの可能性も残されている。CLの夢が潰えた今、ミランはスクデットに全力を注いで挑む傍ら、来期の補強についても着々と計画を立てねばならないだろう。 名門ミランの来期の行動にこれから注目したい。 決勝の地、サンドニで相見えるのは、バルセロナとアーセナル。典型的なポゼッションサッカーと堅守カウンターと言う性格の違う両者。果たしてどちらに軍配が上がるのか。 決戦の日時は5/17 27:45 Kick offだ!! 2006年 04月 25日
さて、後数時間後に迫っているCL準決勝2ndLegのプレビューをしてみたい。サプライズはあるのか、それとも順当な結果になるのか。今ある情報から、大胆にかつ勝手に試合を予想してみたい。 ビジャレアル vs アーセナル at エル・マドリガル 4/25 27:45(日本時間) Kick off -ビジャレアル- フォルラン グアイレ (ギジェルモ・フランコ?) リケルメ ソリン セナ セサル・アルソ アルアバレナ ペーニヤ キケ・アルバレス ハビ・ベンタ ヴィエラ 【八百屋予想 4-4-2】 -アーセナル- アンリ ピレス フレブ リュングベリ (レジェス?) ジウベルト・シウバ セスク フラミニ コロ・トゥーレ エブエ ジョル (Aコール?) (キャンベル?)(エブエ?) レーマン 【八百屋予想4-5-1(3-5-2?4-4-2?)】 ビジャレアルホームでの第2戦。ちなみに1stLegはホームアーセナルが1ゴールを奪っている。 ビジャレアルは大黒柱、タッキが痛恨のサスペンション。ただ、ペーニャは復帰濃厚で、ヴィエラも戻ってくる。守備陣に若干明るい話題だ。 FWは誰を使うか。ペジェグリーニとしては、フォルランの軸として誰を使うか、だろう。最初から勝負するならグアイレ。様子を見るなら、ギジェルモ・フランコかホセ・マリとなる。グアイレを推したいが最近の起用法だとギジェルモ・フランコもあるかなぁ。また、不調のソリンに変えてホシコもあるかもしれない。 とにかく1点取って同点にしないと話しにならないビジャレアル。ホームで攻めのスタイルを貫けるか。イエローサブマリンの奇跡は果たして起こるのだろうか? アウェーアーセナルは、センデロスがプレミアで怪我し欠場濃厚。センターバックがいない状態だ。キャンベルが間に合うとも考えにくく、またA・コールも微妙。スイス代表のジュルが右SBをやってエブエが真ん中か、それとも3バックにする手もあるかもしれない。いずれにしてもスタメンが読めず、アーセナルとしてはスクランブル体制で臨むことになる。ここは、攻めることで相手の動きを封じる作戦もありだと思うが、ベンゲル監督はどうお考えなのだろうか? バルセロナ vs ACミラン at カンプ・ノウ 4/26 27:45(日本時間) Kick off -バルセロナ- ロナウジーニョ エトー ジュリ デコ イニエスタ (ファン・ボンメル) エヂミウソン ファン・ブロンクホルスト マルケス プジョル ベレッチ V・バルデス 【八百屋予想4-3-3】 -ACミラン- シェフチェンコ インザーギ カカ (ルイ・コスタ?) セードルフ ガットゥーゾ ピルロ セルジーニョ ネスタ カラーゼ スタム (カフー?) ヂダ 【八百屋予想4-4-2】 第2戦はバルサホーム、カンプ・ノウでの1戦。ちなみに1stLegはバルサが0-1でアウェーゴールをものにしている。 バルサは、オレゲールが欠場。ラーションも微妙。(メッシーは無理)と、いうことで右ウィングは今回もジュリが務めそう。動きは悪くないと思われる。中盤はデコが戻ってきたので、デコ+エヂミウソン+誰かが焦点。調子のいいイニエスタを使いたいが、デコとややかぶるので、ファン・ボンメルになるかもしれない。でもデコとイニエスタの共存も見てみたい…やや前がかりになるか。 ロナウヂーニョが微妙に怪我気味なので本調子じゃないかもしれない。ミランとしてはそれぐらいの有利材料が無いと、逆転は厳しいだろう。 バルサは不用意に攻めず、カウンターを狙えば、自ずと勝機が見えてきそうだ。 一方のミランは、インザーギが間に合いそうだが、それ以外にゲームを変えられそうな選手もおらず、変わり映えはしなさそう。右サイドがカフーかスタムか、それぐらいの動きしかなさそうだ。とにかくミランとしてはインザーギ頼みになりそう。この男が更に歴史を作るのか。バルサファンとしては気が気じゃない。 以上、簡単にプレビューしてみたがそれでは試合予想。スコアはトータルです。 ●ビジャレアル 2 - 2 アーセナル○ (アウェーゴールでアーセナル) ○バルセロナ 2 - 2 ACミラン● (アウェーゴールでバルセロナ) ビジャレアルには勝ってほしいんだけど、バルサvsビジャレアルはリーガ・エスパニョーラでも見られるので今回はアーセナルに勝ってもらうことにする。でも、アーセナルを倒すビジャレアルを非常に見たい。 バルサ×ミランはバルサのアウェーゴールが間違いなくものをいいそうで、バルサに軍配。もっと辛く予想をすれば2-1でバルサだとも思うんだが果たして… 以上、毎度の事ながら勝手に予測しました(^^ゞ 観戦予定は、ビジャレアル×アーセナル、この後生観戦。バルサ×ミラン、仕事の都合で観戦は次の日以降、の予定です。リビューのアップに時間がかかるかと思います(^^ゞ宜しくお願いしますm(__)m。 2006年 04月 21日
第2回は、4/19に行われたアーセナルvsビジャレアルの1戦をリビュー。ビジャレアルは今回もサプライズを起こせたのか?早速チェック!! ○ アーセナル 1 - 0 ビジャレアル ● at ハイベリー 得点者:コロ・トゥーレ('41) 警告:アルソ(b) リケルメ(b) タッキナルディ(b) フランコ(b) アルバレス(b) Man of the Match:ジウベルト・シウバ 備考:次節出場停止:タッキナルディ アーセナル 4-5-1 GK 1 イェンス・レーマン 6 DF 16 マシュー・フラミニ 6 DF 20 フィリップ・センデロス 5.5 DF 27 エマニュエル・エブエ 6 DF 28 コロ・ハビブ・トゥレ 6.5 MF 7 ロベール・ピレス 5.5 MF 13 アレクサンドル・フレブ 6 後半35分out MF 15 セスク・ファブレガス 5.5 MF 19 ジルベルト・シウヴァ 6.5 FW 8 フレディ・リュングベリ 5.5 後半36分out FW 14 ティエリ・アンリ 6.5 FW 10 デニス・ベルカンプ 5.5 後半35分in FW 11 ロビン・ファン・ペルシー 5.5 後半36分in アンリ ピレス フレブ リュングベリ ジウベルト・シウバ セスク フラミニ センデロス コロ・トゥーレ エブエ レーマン -ビジャレアル- 4-4-2 GK 25 マリアノ・バルボーザ 5 DF 3 ロドルフォ・アルアバレーナ 5.5 DF 4 セサル・アルゾ 6 DF 16 キケ・アルバレス 6 DF 17 ハビ・ベンタ 6 MF 8 フアン・リケルメ 5.5 MF 12 フアン・パブロ・ソリン 5 後半28分out MF 18 アレッシオ・タッキナルディ 6.5 MF 19 マルコス・センナ 5.5 FW 5 ディエゴ・フォルラン 5.5 後半49分out FW 23 ホセ・マリ 5.5 後半10分out MF 6 ホシコ 5.5 後半28分in MF 11 ハビエル・カレハ - 後半49分in FW 99 ギジェルモ・フランコ 6 後半10分in フォルラン ホセ・マリ リケルメ ソリン マルコス・セナ タッキナルディ アルアバレナ キケ・アレバレス アルソ ハビ・ベンタ バルボーザ ハイベリーでのUEFAチャンピオンズリーグもこれで見納め。恐らくベルカンプのチャンピオンズリーグもこれで見納めとなるだろう。実に感慨深い一戦だ。 アーセナルはセスクが何とか間に合い、4-5-1の布陣。レジェスをサスペンションで欠いたが、セスクが間に合い、どうにか格好はついた。 ビジャレアルは展望でも説明したとおり、CB2人が欠場。これ以上の替えはいない苦しい状況。セサル・アルソが重責を担う。また、正GKのヴィエラもサスペンショで出場停止。これも第2キーパーのバルボーザがマウスを守る。守備には大きな穴を抱えての1stLegとなってしまった。 試合は予想通りアーセナルペースで進む。 前半12分、アンリがゴールを決めたかに見えたがこれはオフサイド。微妙な判定だ。 前半中ごろにもピレスがゴール左斜め45度からシュートを打ったがこれは枠の外。 ビジャレアルは、これといった見せ場がない。リケルメのフリーキックを「正面」に飛んできたレーマンが前にこぼしたくらいか(^^ゞ そして、前半41分、アーセナルのコーナーキック。クリアしたボールをフレブがすかさず拾い、低いクロスをゴール前へ。これを混戦の中、コロ・トゥーレが押し込みアーセナルが先制した。 後半は互いにチャンスを作るも得点は生まれない。 アーセナルは残り15分で、ファン・ペルシーとベルカンプを突っ込んできたが、得点のにおいを感じることは出来ない。 ビジャレアルは、守備の不安を全員でうまく隠した。決して無理に攻めあがろうとせず、数少ないセットプレーだけはものにしようと集中を注いでいた。結果ゴールは生まれなかったが、その戦いぶりは、時間の使い方も含めて見事で、アウェーでの狡猾な戦い方だった。 アーセナルはこの守備陣で、1点しか取れなかったのが、どう響くのか。試合後半は、なんか1点でもいいや的な雰囲気が流れ出す。ビジャレアルの守備陣の不安を考えれば、ここで試合を決めることも出来たはずだ。しかし、ヴェンゲルは動くのが遅かった。これが、第2戦でどう響くのか。 タレントからいってもアーセナルが有利だろう。次節、A・コールが間に合うかもしれない。キャンベルも戻れるかもしれない。そして、ビジャレアルはタッキがサスペンション。攻守の要を失うことになる。 しかし、1-0で負けたにもかかわらず、ビジャレアルの思う壺になったと思えるのは八百屋だけなのだろうか?このDF陣で1点の失点で済んだのは不幸中の幸いと思っているのではないだろうか。 次節ビジャレアルはホームで南米独自の攻撃的リズムで臨んでくるはずだ。グアイレも次節は出てくるだろう。すんなり行きそうに無い気がする2ndLeg。こちらも目が離せない!! あくまで八百屋の主観だが、どこかやってしまった感のあるアーセナル。それに比べ、あの手負いで1失点で済んだことに内心ほくそ笑んでいるビジャレアル。両者の思惑はどう交錯するのか? 次節2ndLegは、 4/24深夜27:45~ ビジャレアル vs アーセナル 4/25進や27:45~ バルセロナ vs ACミラン です。寝不足が続くと思いますが、頑張って見ましょう!! (生じゃなければずーっとエンドレスで流しているんだから寝不足にならずに済むのに、意地でも生で見ようとする八百屋でした(^^ゞ) 2006年 04月 21日
ついにUEFAチャンピオンズリーグも準決勝!!いよいよ佳境です。今回は4/18に行われた、ACミランvsバルセロナの試合をピックアップします。今回からは八百屋が欧州のスポーツ誌宜しく、個人採点を実施してみます。贔屓の選手の評価が低くとも文句はナシの方向でお願いします。それでは、振り返ってみましょう!! ● ACミラン 0 - 1 バルセロナ ○ at サン・シーロ 得点者:ジュリ('56) 警告:ネスタ(b) プジョル(b) オレゲール(b) Man of the Match:ジュリ ACミラン 4-4-2 GK 1 ジダ 6 DF 4 カハ・カラゼ 6.5 DF 13 アレッサンドロ・ネスタ 6.5 DF 27 セルジーニョ 6 DF 31 ヤープ・スタム 6.5 後半32分out MF 8 ジェナロ・ガットゥーゾ 6 後半29分out MF 20 クラレンス・セイドルフ 6 MF 21 アンドレア・ピルロ 5 後半22分out MF 22 カカ 6 FW 7 アンドレイ・シェフチェンコ 6 FW 11 アルベルト・ジラルディーノ 5.5 DF 2 カフー 5.5 後半32分in DF 3 パオロ・マルディーニ 5.5 後半22分in MF 23 マッシモ・アンブロジーニ 5.5 後半29分in coach カルロ・アンチェロッティ 5.5 ジラルディーノ シェフチェンコ カカ セードルフ ガットゥーゾ ピルロ セルジーニョ ネスタ カラーゼ スタム ヂダ -バルセロナ- 4-3-3 GK 1 ビクトル・バルデス 6 DF 4 ラファエル・マルケス 6 DF 5 カルレス・プジョル 6.5 DF 12 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト 6 DF 23 オレゲル 6 後半30分 MF 15 エジミウソン 6.5 MF 17 マルク・ファン・ボメル 6 MF 24 アンドレス・イニエスタ 7 FW 8 ルドヴィク・ジュリ 7.5 後半26分 FW 9 サミュエル・エトー 6.5 FW 10 ロナウジーニョ 7.5 後半44分 DF 2 ベレッティ 6 後半26分 MF 3 ティアゴ・モッタ 6 後半30分 FW 11 マクシ・ロペス - 後半44分 coach フランク・ライカールト 6.5 ロナウヂーニョ エトー ジュリ イニエスタ ファン・ボンメル エヂミウソン ファン・ブロンクホルスト マルケス プジョル オレゲール V・バルテズ ホームサン・シーロが熱狂!!赤一色に染め上げたミラニスタたちがバルサを迎える。 しかし、その熱狂も長くは続かなかった。 ミランはスタムが間に合ったが、今度はコスタクルタがコンディションを落とす。カフーも前節からスタメン復帰しているが、ななかな全員が揃わない。一方の攻撃陣はインザーギが発熱で欠場。フォワードは持ち駒がなく(何故、サンパウロから呼び寄せたアモローゾをリーガで使わなかったのか?と言う疑問も1部あり)試合の流れを変えられる選手が不在と言う厳しい状況。スタメン組で頑張るしかいない。 バルサは、メッシーとラーションを故障で欠き、デコがサスペンション。ミラン同様非常に厳しい状況に。右ウイングはジュリがスタメンだ。3ハーフは、下から、エヂミウソン、ファン・ボンメル、イニエスタで埋める。デコの不在を3人がカバーできるかが注目だ。 この試合は、一つ注目ポイントがあった。それはミランのジラルディーノの出来だ。ここまでCL無得点。インザーギも欠場とあっては、イタリア代表のこの男が奮起するしかない。かたやシェフチェンコは9ゴール。この男の活躍如何がホームでミランが勝利できるかどうかにかかっていると八百屋は読んでいた。試合開始と共にまずはホームミランがペースを握る。 ![]() 前半早々は、ミランが怒涛の攻撃。バルサは防戦一方だった。特にジラルディーノ、シェフチェンコのシュートは本当に惜しかった。しかし、裏を返せば、この時間帯で1点を取れなかったことが、ミランの敗因となったと思われる。サッカーには言うまでもなく「○○の時間帯」と言うものが存在し、その時間帯(=流れ)をうまく利用してゴールしたチームがもっとも勝ちに近づくと八百屋は思う。ミランはその時間帯を逃した格好となった。 もう一つ印象的だったのがロナウヂーニョの顔つきだった。試合開始前から硬い表情。いつも楽しみながらプレーするロナウヂーニョから笑顔が消えていた。2試合の休養ももらい相当気合が入っていたのかもしれない。試合開始直後はボールに殆ど触れなかったロナウヂーニョも、フリーキックを蹴ってからはリズムが戻ったようで、独特のリズムからドリブル・パスを自在に繰り出すようになっていく。 前半も中ごろからはバルサペースに。イニエスタからジュリへの絶妙のスルーが出るが、ジュリに僅かながら届かずヂダがセーブ。 序盤こそミランがペースを掴みかけたが、その流れに乗ることが出来ずに結局バルサに流れが移ってしまい前半を終了した。 後半も最初はミランがチャンスを掴む。シェフチェンコのふわっと浮かせたパスにカカが反応、DFを置き去りにしジラルディーノにラストパスを送るもジラルディーノは決められなかった。 そして、バルサの先制点が生まれる。 後半11分。中盤でボールをキープしながら機をうかがうロナウヂーニョ。これに「リンギオ」ガットゥーゾがボールを奪いにチャージをかけるが、ロナウヂーニョはガットゥーゾを軽くいなして弾き倒すと言う「離れ業」をやってのける。 そして、DFラインの裏をついたジュリに絶妙の「浮かせ具合」を決めたパスを出す!!![]() そして、ジュリもこのパスに最高の形で応える。本当にスーパーゴールだった。いかなキーパーでもいかなDFでも、これを防ぐことは無理だっただろう。それほどに素晴らしいタイミングと技術が融合されたプレー。まさに「ワールドクラス」のプレーだった。 バルサがついにアウェーで先制!!試合が動いた。 その後もバルサはロナウヂーニョを中心にカウンターでミランゴールを脅かす。ロナウヂーニョがドリブルから、一瞬のフェイントでネスタのマークを外しすかさず放ったシュートは、ヂダの手をすり抜けていく!!2点目か!!そう思ったシュートは惜しくも左ポストに阻まれた。 他にもイニエスタ、エトーがいずれもカウンターからシュートを放つが、ミランゴールをこじ開けることは出来なかった。 アンチェロッティは、この後、アンブロジーニ、マルディーニ、カフーを投入。しかし、厳しい言い方だが、この3人にゲームの流れを変えるだけの力はなかった。アンブロジーニが、ゴール前、フリーでボールを受けるシーンがあったが、力みすぎたのかボールがゴールマウスのはるか左を転がっていく。 終了間際には、ミランのコーナーキックから、マルディーニがいいコースを突いたヘッドを打ち込んだが、これはV・バルテズがセーブ。 こうして、ホームでまさかのミラン敗退!!0-1という厳しい状況での2ndReg折り返しとなった。 ミランはやはりジラルディーノに尽きるのか。 決定機を2度外し、運がなかったと言えばそれまでだが、シェフチェンコはプジョルが徹底的にマークされ、好機はジラルディーノのほうがはるかに多かった。それを物にできなかったのは悔やんでも悔やみきれないだろう。 一方のバルサはしてやったり。前半こそ思うようなサッカーが出来なかったが、リズムを掴んでからは、バルサのサッカーをアウェーで体現できたことは非常に大きい。特に右サイドのジュリは素晴らしい出来だった。プレビューで厳しく書いた自分が恥ずかしくなるくらい、申し分なかった。メッシーがいなくとも、ラーションがいなくとも、ジュリがいる。何とバルサの層の厚さだろう。そして、控え選手のコンディションも非常に高い。ライカールトの監督としての技量が非常に高いことを物語った1戦でもあった。 生で見てよかったと思える試合だった。 0-1というスコアが語る以上の内容があり、とても奥が深かった。ミランも決して内容が悪いわけではない。決定機は何度もあったし、何よりインザーギの欠場が痛かった。 次節はバルサ、カンプ・ノウに凱旋。ホームでのアドバンテージを遺憾なく発揮しバルサが連勝するのか。それとも、1点を先制し全くのタイからミランが巻き返すのか。 2ndRegのプレビューは後日改めてやるとして、今日はこの辺で了としたい。 しかし、ロナウヂーニョ。見れば見るほどすごすぎる。 そして、イニエスタ。デコの不在時に良く頑張った!!俺はあんたのことがますます好きになったよ。 2006年 04月 19日
ミラン×バルサ戦までこの書き出しで後2時間半。 今宵は簡単にではあるが、準決勝1stLegの展望を実施したい。 4/18 ACミラン vs バルセロナ at サン・シーロ -ACミラン- シェフチェンコ ジラルディーノ カカ セードルフ ガットゥーゾ ピルロ マルディーニ ネスタ カラーゼ カフー ヂダ 【八百屋スタメン予想 1stLeg】 インザーギが発熱で欠場。ジョーカーが不在となり、試合の流れを変えれる選手を失ったミラン。ホームなだけに何として勝ちを欲しいところだった。 しかし、逆のことを言えばアウェーゴールがそれ以上に気になる。特にバルサは本当に得点力の高いチーム。アウェーゴールで2点を取られると、2ndLegの建て直しが厳しくなりそう。得点<失点の優先順位で気をつけたいミランだ。 最近ビルロがセリエAでも精彩を欠いている。そしてシェフチェンコも1時期の輝きが消えている。シェフチェンコはCLでの得点記録もかかっているだけに奮起を期待したい。 -バルセロナ- ロナウヂーニョ エトー ジュリ イニエスタ ファン・ボンメル エヂミウソン ファン・ブロンクホルスト マルケス プジョル ベレッチ V・バルデス 【八百屋スタメン予想 1stLeg】 こちらはミランより更に手落ちで厳しい状態。まず、バランサーのデコがサスペンション。また、ジョーカー、メッシーが緊急帰国。また、ラーションも左太もも痛で欠場。右ウィングは、ゲーム勘がやや乏しいか、ジュリが務める。懸案の中盤は、イニエスタ、ファン・ボンメル、エヂミウソンになるだろう。CBはプジョルの相手が流動的。 バランサー、デコの不在はことのほか大きくバルサにのしかかるだろう。ちなみリーガでもデコ不在の試合は不安定な試合が多く、まして、今回は相手がミラン。相当厳しいだろう。特に攻守の切替や起点となるパスを誰が出すのか、ややもすれば不在のままゲームの組み立てが不十分のまま、ミランにいいようにやられてしまうかもしれない。 ロナウヂーニョとエトーの個人技で何とか1点。そして、中盤は不用意に攻めあがり過ぎない、これがバルサの目標になりそうだ。 4/19 アーセナル vs ビジャレアル at ハイベリー -アーセナル- アンリ ファン・ペルシー ピレス フレブ ジウベルト・シウバ ディアビー フラミニ センデロス コロ・トゥーレ エブエ レーマン 【八百屋スタメン予想 1stLeg】 ここに来て波に乗っていた若手有望株のセスクを怪我で欠き厳しくなってしまったアーセナル。リュングベリ、ピレスは調子が悪く、アデバヨールはプレーにムラがある。4-4-2でアンリの相方がファン・ペルシーになるのは消去法でしかないのだ。 ただ、ここにきて安定感を増してきた守備陣は健在で、エブエ、トゥーレ、センデロス、フラミニは息も合ってきている。また、ジウベルト・シウバも守備ではチームに大きく貢献しており、文字通り、堅守+速攻でビジャレアルに挑む。 ◎八百屋予想:1-1のドロー ペースはミランが握るが、バルサもカウンターで応酬する展開。ミランはセットプレーから、バルサはエトーの個人技で1点ずつ取り合う展開か。 -ビジャレアル- フォルラン ホセ・マリ (グアイレ) リケルメ ソリン セナ タッキナルディ アルアバレナ ハビ・ベンタ キケ・アルバレス ホセミ バルボーザ 【八百屋スタメン予想 1stLeg】 なんとビジャレアルは、ロドリゲスとペーニャが負傷欠場。DF層が薄いだけにこの欠場は非常に痛い。また正GKのヴィエラもサスペンションで、今回は第2GKのバルボーザがマウスを守る。 守備には大きな痛手を抱えたビジャレアルだが、攻撃陣には朗報が。ついにグアイレが怪我から復帰し、活きのいいところを見せている。 ビジャレアルはまず攻めありき。インテル戦に勝ったのも、とにかく攻めることで相手の攻撃を防いだからだ。 2たびビジャレアルに奇跡は起こるのか。リケルメのプレーに期待したい。 ◎八百屋予想:2-1でアーセナル やはり守備面のほころびはいかんともしがたく2失点のビジャレアル。しかし、何とか1点は取れると予想。アウェーゴールを狙いにいきたい。 2006年 04月 08日
ちょっとネタ的に古くなってきているけど、残りの2戦をチェック!!古豪ベンフィカの行方は!!ユーベに逆転はあったのか!! △ ユベントス 0 - 0 アーセナル △ at デッレ・アルピ Agregate ○ アーセナル 2 - 0 ユベントス ● 得点者: 警告:フラミニ(b) レジェス(b) キエッリーニ(b) ネドヴェド(b/s) 交代:'61 サラジェタ(→ムトゥ) '63ピレス(→レジェス) '66バルザレッティ(→キエッリーニ) '87ディアビー(→フレブ) Man of the Match:ジャンルイジ・ブッフォン 備考: サスペンションと怪我で満足オーダーが組めないユーベ。 若手の台頭+安定で自慢の堅守速攻に磨きがかかっているアーセナル。 しかも、ユーベは2点のビハインド。 ユーベのホーム凱旋はあまりにも悲壮すぎた。 策士カペッロをしても、今回の劣勢はいかんともしがたかったか。 流れを追ってみよう。 メンバーは、ホームユーベは苦慮をがうかがい知れるスタメン。ヴィエラの替わりにジャンニケッダを起用し、カモラネージの替わりにムトゥを右に。サイドバックは右にザンブロッタ、左にキエッリーニを置いた。デル・ピエロは怪我から間に合わず、不調を囲うトレゼゲ、イブラヒモビッチの2トップだ。 一方アウェーアーセナル。リュングベリが戻ってきて4-2-3-1。3は真ん中フレブ、右にリュングベリ、左にレジェス。トップは不動のアンリだ。4バック+2ボランチも非常に若い年齢で最初は安定を欠いたがシーズン後半には安定感が増してきた。ベンゲル監督は周囲からの批判にもめげず、辛抱して起用し続けてきたことがここに来て実を結びつつある。 そんな対照的な2チームだった。 前半から、予想通りユーベがボールを支配し、アーセナルが堅守カウンターを狙う。戦前の予想通りの展開だがしてやったりはアーセナル。ユーベの2トップが今、コンディションのどん底にあるのと、アーセナルのDFラインがまとまってきたのもあり、ユーベの攻撃がゴールを予感させるプレーは僅かしかなかった。逆に、アーセナルは自慢のカウンターがここでも炸裂。ブッフォンの好セーブが無ければ、ユーベは前半終了時には、望みを絶たれた試合になったかもしれない。 後半も前半同様のペースで試合が進み、ついにカペッロはサラジェタ投入で3トップに。さらにバルザレッティ投入で守備を捨てて2点を取りに行く姿勢を見せる。しかし、2点は遠かった。イブラヒモビッチとトレゼゲの連携は合わず、プレーも散漫。正直カペッロに打つ手は無かった。 そして、ネドヴェドが2枚目のイエローで退場。気合が空回りしたこのプレーでユーベは絶命したのだった。 カペッロのサッカーは紛れも無く先行逃げ切りである。セリエAでも、ウインターブレイクに入るまでに14勝2分1敗、勝ち点を荒稼ぎした。しかし、後半戦は勝ち点こそ稼いでいるものの試合運びに不安が露呈。CLではその不安定振りを見せ付けた結果となった。特にセリエAではアーセナルのような、強烈なカウンターが出来るチームがいない。そのような相手と戦い、またチーム内の自滅も重なり、ユーベは今年もビックイヤーを逃した。 対するアーセナルは、我慢のシーズンとなった。ボランチのヴィエラの抜けた穴が埋まらないまま序盤戦を戦う羽目となり、一時は中位に甘んじた。しかし、ベンゲル監督は若手を育てる方針を曲げず、積極的に若手を起用。周囲の批判に耳を傾けず自分の信念を貫き通した結果、今身を結びつつある。プレミアリーグでは5位と来期のCL出場権が微妙だが、もしCLで優勝すれば、前回のリバプールのような特例があるかもしれない。 アーセナルは悲願のビックイヤーに一歩前進した。 ○ バルセロナ 2 - 0 ベンフィカ ● at カンプ・ノウ Agregate ○ バルセロナ 2 - 0 ベンフィカ ● 得点者:ロナウジーニョ('19) エトー('89) 警告:デコ(b) エトー(b) M・フェルナンデス(b) ルイゾン(b) アンデルソン(b) 交代:'55 カラグーニス(→ジェオバンニ) '72ロベール(→ベト) '82マルセウ(→M・フェルナンデス) '85エヂミウソン(→ファン・ボンメル) '86ジュリ(→ラーション) Man of the Match:エトー 備考:次節出場停止:デコ 0-0でホームカンプ・ノウに戻ってきたバルサは緊張していたのか、選手が固いように見られた。一方のベンフィカに気負いは無い。思いっきりやるだけと言った空気が漂っていた。 そしてその通り、見ごたえのある試合が始まっていく。 バルサは試合プランはいつもどおり。圧倒的なボールポゼッションから、素早いパス交換と個人技によるドリブル突破でチャンスを作っていく。 一方のベンフィカも前節同様、ミッコリの裏を取る動きの素早いカウンターにかけている。ミッコリが何度もオフサイドになってもサムアップしていたのは、事実狙い通りだったからだろう。 しかし、思わぬところから試合が動く。 4分にベンフィカのペチートがエリア内でハンドをとられなんといきなりPK!!主審は厳しかった。あっさり先制点が生まれ、ややもすれば一方的な試合展開に… なーんて思っていたらまさかのロナウジーニョがPK失敗。モレットはコースをきっちり読んでいた!!ここでもモレットが魅せる。 しかし、これに腐らずバルサは攻撃を続ける。そして19分。エトーがドリブルでエリア内に突進、マイナスのクロスをこれまたうまい動きでマークを外したロナウジーニョがゴールへ。いかなモレットでもあの近距離を防ぐことは出来なかった。ついにバルサが先制する。 その後もバルサのボールキープとベンフィカのカウンターの構図は変わらず。ベンフィカは何度か決定機があったが、ゴールを割る事は出来なかった。カラグーニスのシュートは本当に惜しかった。V・バルテズの弾き方如何ではゲームは全く違ったものになったかもしれない。しかし、バルサはこの絶体絶命のピンチも乗り越えた。 そして、終了間際、この日のMan of the Matchエトーが決めて2点目。ベンフィカに引導を渡した。エトーはこの日1ゴール1アシストの大活躍だった。 次節サスペンションでデコを欠く。しかも次回はあのミランとの対戦だ。果たしてバルサはどう迎え撃つのか。本当に息が付けないCLだ。 次回は、ベスト4プレビューと、当たった試しの無い試合予想を予定しています!! 2006年 04月 07日
あわやイタリア勢全滅か!!の大惨事も予想されたCLベスト8の2ndRg。ついにベスト4が出揃った。意外や意外、自分が酷評していたあのチームが残り…波乱の試合展開を早速チェックしていこう。 ○ ACミラン 3 - 1 リヨン ● at サン・シーロ Agregate ○ ACミラン 3 - 1 リヨン ● 得点者:インザーギ('25 '88) ディアッラ('31) シェフチェンコ('93) 警告:ガットゥーゾ(b) インザーギ(b) セルジーニョ(b) マネディーニ(b) 交代:'24 コスタクルタ(→スタム) '71カリュウ(→フレッヂ) '71アンブロジーニ(→ビルロ) '78マルディーニ(→ガットゥーゾ) '83ルベイエール(→ゴブ) Man of the Match:インザーギ 備考: まさに死闘。両チーム譲れないプライドをかけての激突だった。 ホームミランは昨年の決勝の大逆転負けの借りを返す必要がある。去年の屈辱を晴らすには今年の優勝以外ありえないのだ。アンチェロッティ監督のビックイヤー宣言やセリエA前節の主力温存(結果レッチェに1-0で敗北)で、勝ちを掴みに行く。 一方のリヨンは2年連続ベスト8の汚名を返上すべく、こちらもモチベーションは高い。ジュニーニョが先発に戻り、チアゴはサスペンションだが自慢の攻撃陣がミランのDF陣にどう立ち向かうか、注目だった。 しかし、試合はホームミランに暗雲が立ち込める展開になる。 前半24分、この日ようやく復帰した右SBのスタムがなんと試合中に故障し、コスタクルタと緊急交代。磐石と思われたDFラインに暗雲が立ち込め、これで右サイドからの攻め上がりが期待できなくなる。 しかし、この男がやってくれた!!絶好調フィリッポ・インザーギ!!インザーギが素早くマークを外したのと同時にセードルフが技ありクロス。インザーギがヘッドで押し込み、サン・シーロは割れんばかりの歓声につつまれる。これでこのままミランが押して行くかに思われた。 だが、リヨンもこの日ばかりは負けられない。前半31分。脅威のジュニーニョの無回転フリーキックがミランのゴール前に炸裂。弾道を予測できないミラン陣営はパニックに陥り、こぼれ球をディアッラがヘッドで押し込みなんと同点!!ミランのリードはわずか7分しか持たなかった。 その後、リヨンは素晴らしいペースで試合をコントロール。攻めているのはミランだったが、ゴールを割らせる雰囲気は無い。そのまま試合時間は刻々と過ぎていく。このままならな1-1ながらアウェーゴールでリヨンがベスト4だ。 そして、アンチェロッティ監督は策を打った。自分はジラルディーノを投入して3トップにするかと安易に考えていたが流石名将。そんなことはしなかった。疲労の色の濃いピルロに替えてアンブロジーニ、イエローが1枚出ていて危険だったガットゥーゾに替えてマルディーニを投入。バランスを崩すことなく経験豊富なベテランを投入して奇跡にかけた。 その奇跡に応えたのが、またしてもこの男インザーギ!!後半43分(!!)シェフチェンコのシュートを必死にクペが弾いたが、そのこぼれ球をまたしてもインザーギが押し込み、長く苦しんだミランについに勝ち越しのゴールを与えるのであった。 リヨンも、後半も何度か決定機を迎えたがゴールが出来ず、結局終了間際には集中を欠いたDF陣のパスミスをチェンコにさらわれて3失点目。ミランがベスト4に駒を進めた。 それにしても恐るべきインザーギ。画面に映ることは90分を通して決して多くなかった。多くなかったが決定的な仕事を確実にこなし、完全復活を更に印象付けた。これが本当のセンターフォワード!!往年のバティストゥータを髣髴とさせる活躍で恐らく評価点は8.5ぐらいついているだろう。彼がミランを救ったのだ。もちろん、Man of the Matchは彼を推薦したい。 リヨンはまたしてもベスト8で姿を消した。しかし、殆どリヨンが掴みかけていたベスト4の実力は、だれも否定することが出来ない強さを物語っていた。突出した能力を持つ選手がいなくとも、組織力でここまで素晴らしいチームがつくまれることを体現したリヨンは、これからの各国の中堅チームのお手本とも言うべき存在だ。ミランを地獄に落としかけたリヨンの戦いぶりは、見事といわざるを得ない。 ○ ヒジャレアル 1 - 0 インテル ● at エル・マドリガル Agregate ○ ビジャレアル 2 - 2 インテル ● (アウェーゴールでビジャレアルがベスト4進出) 得点者:アルアバレナ('58) 警告:タッキナルディ(b) フィーゴ(b) マルティンス(b) ヴィエラ(b) 交代:'56マルティンス(→レコバ) '75ミハイロビッチ(→フィーゴ) '78ホシコ(→ソリン) '78フランコ(→ホセ・マリ) '85クルス(→ヴェロン) '90カジェーハ(→フォルラン) Man of the Match:リケルメ 備考:ヴィエラがサスペンションで次節出場停止 ベスト8の中で一番DF陣が脆弱だと酷評したビジャレアル。しかし、そのヒジャレアルがインテルを完封して後半13分の虎の子1点を守り通してベスト4に名乗りを上げる「波乱」が待ち受けていた。 インテルはフィーゴ、レコバが間に合いほぼベストの布陣で臨むが、DFラインが、サネッティ マテラッツィ サムエル コルドバとやや守備的な布陣。一方ビジャレアルはイタリアを知る男、タッキナルディをボランチに据えた以外は前回と変わらない陣容で臨んだ。 攻めこそが信条のビジャレアルは、前半から攻撃を仕掛ける。ゴールこそ奪えないもののリケルメにボールを集めリケルメもその期待に応える。 そして後半13分。ついに試合が動く。 リケルメが軽くポイントをずらして蹴ったフリーキックにアルアバレナが素早く反応。ポイントをずらしたことでインテルの対応が一歩遅れたのが吉凶の分かれ目となった。アルアバレナが頭でちょこんと合わせてコースを変え、これがインテルゴールへと吸い込まれていく。まさに1ndRgのアウェーゴールの恐ろしさがここで炸裂。トータル2-2ながらアウェーゴールでビジャレアルがリードに。 今回、ビジャレアルはアドリアーノとスタンコビッチには必要なまでにマークを貼り付けた。1stRgでいやと言うほど実力を見せ付けられたこの二人を徹底マーク。今日(こんにち)のインテルの象徴とも言える二人を押さえ込まれ、また故障明けのフィーゴもぱっとせず、この日はゴールが遠かったインテルは結局、アウェーでゴールが奪えないまま、ビジャレアルに屈してしまったのだった。 マンチーニが標榜する攻撃サッカーも、システム的には個々の能力にゆだねる部分が大きい。今日のように、キーマンを封じられたり、故障明けでコンディションがいまいちだと、攻撃に迫力を欠くことがあたらめて浮き彫りとなった試合だった。特に、故障明けのフィーゴに加えて、左SBをウォメでなくコルドバをすえたこと。ウォメが守備に難があり、ここでマテラッツィをチョイスしたのは間違いではない。しかし、フィーゴ故障明けでコンディションが十分ではないところに、スタンコビッチを封じ込められると、両サイドからの攻撃が組み立てられない。これまでのCLでのインテルの得点パターンの殆どが両サイドからのセンタリングから生まれていることからも、これをフォローする両SBのヘルプが不可欠だったと思われる。敢えて、守勢に回ってしまったインテル。敗北の理由は個々にあると思われる。もし、前回同様攻撃的に行けば、ここまで一方的に押し込まれることも無かったであろう。 Man of the Matchはまちがいなくリケルメ。得点に絡んだフリーキックだけでなく、ソリンへのクロス、フォルランへのスルー、そして圧巻はクロスと見せかけた左の殆ど角度の無いところからのシュート!!これはトルドのこれまた奇跡的なセーブで得点にならなかったが、きっちり枠は捉えていたし、これがリケルメワールドだ!!といわんばかりのリケルメのサッカーは、見るもの全てを魅了しただろう。夜中に絶叫とため息を連発していたのはけっしておいらだけではないはずだ。 イタリア勢は辛うじて、ミランが残り、インテルはまさかの敗退となった。4/6に行われた残り2試合はまた次回に振り返りたい。 2006年 04月 01日
○ インテル 2 - 1 ビジャレアル ● at サン・シーロ 得点者: フォルラン('1)(ほとんど0分に近い!!) アドリアーノ('7) マルティンス('54) 警告:レコバ(b) サムエル(b) ヴェロン(b) Man of the Match:スタンコビッチ サネッティ 備考:レコバが怪我で28分にマルティンスと交代 フィーゴは筋肉損傷で次節も出場が微妙 眠気を押しての観戦だったが、何て試合開始から1分も経たないうちに、ビジャレアルのフォルランが「先制ゴール」と言う張り手でおいらを起こしてくれた。 まさに電光石火!!開始早々インテルの波に乗れていないDFラインをビジャレアルが崩しホセ・マリがシュート。これはトルドが弾くが、見事にそこにフォルランがつめてあっという間の先制点!!サン・シーロは騒然となった。 しかし、その6分後には、スタンゴビッチのクロスにアドリアーノがトラップしてすぐさま体を反転させてのシュート!!同点となり、わずか開始7分で1点ずつ取り合う激しい展開となった。 インテルはフィーゴを怪我で欠き、右のMFをスタンコビッチ、左のMFをセーザルに託した。しかし、セリエAの試合でもこのセーザルの存在感が非常に薄い。キリ・ゴンザレスをスタメンでしないマンチーニ監督は恐らく守備面での貢献を考えてのことだろうが、今回は果たしてどうか。 ビジャレアルは、怪我人が復活しベストに近い陣容。王様リケルメにボールを集め、昨年のリーガ・エスパニョーラの得点王フォルランとミランにも在籍したホセ・マリの決定力に託したい。 その後は、若干ペースが落ち着き、インテルがペースを握る。 ここで早いが1人目のMan of the Matchを選出したい。 ![]() 後半もインテルがペースを握る。59分にまたもスタンコビッチの高速クロスを、マルティンスが自分の体ごとゴールへ叩き込む決勝ゴール。スタンコビッチのクロスの精度とマルティンスのオフサイドすれすれのポジショニングが光ったプレーだった。 一方のビジャレアルも黙っていない。リケルメのスルー、フリーキック、クロス、いずれもゴールにはならなかったがあわやのシーンを作り出し、流石アルゼンチンの司令塔というプレーを見せ付け、インテルサポーターをどん底に叩き落としかねないプレーを披露した。 2人目のMan of the Matchはインテルのサネッティ。 ![]() 得点に絡んだわけではないが、本職ではない右サイドバックを「違った」形でこなしている。右サイドの攻め上がりだけでなく、中盤のフォローや右サイドのケアー、果ては中に切れ込むドリブルを何度となく披露し、ビジャレアルを慌てさせた。人員の入れ代わりが激しいインテルの中で、このサネッティは今年でインテル在籍11年息の長いプレイヤーだ。それだけ、数多く変わった監督全員に重宝されたプレイヤーといえるだろう。戦術理解にも長けているようだ。 アウェーで奪った1点は大きいビジャレアル。しかし、ベスト8に勝ち残ったチームの中でのディフェンスレベルは、残念ながら最低といわざるを得ない。個人技で得点が取れるチームインテルは、きっちり守らないと、次節いかなホームとは言え、大量失点の可能性も否定できない。そこがポイントになりそうだ。それとも更に得点を取りに行くのか。ビジャレアルの動きから目が離せない。 逆にインテルは、怪我人が心配。フィーゴ、レコバは間に合うのか。特に両翼のMFはスタンコビッチとフィーゴがベストなだけに、フィーゴが間に合うかどうかが微妙に影響しそうだ。 FWは最近レコバが好調だっただけに、怪我の度合いが重いとアドリアーノの相手に苦慮しそう。マルティンスは試合中何度となくアドリアーノとかぶっており、クルスはやや迫力に欠ける。テクニシャンでセカンドトップ気味のレコバとの相性が良さそうなだけに、次節どの取り合わせで行くのか。ビジャレアルのサプライズはあるのだろうか。 2006年 04月 01日
△ リヨン 0 - 0 ACミラン △ at ジェラール 得点者: 警告:コスタクルタ(b) チアゴ(b) Man of the Match:チアゴ 備考:次節出場停止 リヨン:チアゴ CLベスト8のドロー会場で、ローラン・ブランが引き当てた組み合わせの中で、1番ため息が漏れたのがこのリヨンvsACミランのドローだった。その会場の注目の期待に応えるように、実に興味深い試合となった。 ホームリヨンは、ジュニーニョ・ペルナンプカーノをサスペンションで欠く厳しい展開。ゲームの組み立てのみならず、フリーキックと言う飛び道具もなくなったリヨンは、スケールダウンの感は否めない。代役はペドレッテイが入った。ここ数年コンディションを落としている天才が、ジュニーニョの代役を果たせるかが注目だ。 一方、アウェーミランは、マルディーニがようやく怪我から復帰するも90分の動きはまだ無理。スタム、カフーも戦列を離れたままで、右SB不在で今回もコスタクルタが右SBに入る苦しい展開となった。尚、注目のFWはシェフチェンコとジラルディーノの2トップ。インザーギはスーパーサブでの器用に賭ける様だ。 前半はミランがペースを握る。ボールを支配し、時折ゴールを狙う姿も見せる。しかし、ミランにゴールの気配が感じられたのは前半の1シーンのみ。その後ミランは守備に追い立てまわされることとなる。 その、守備に追い立てまわすきっかけを作ったのは、ペドレッティのFKだった。左約40度からのFK。右足でゴールに向かっていくまボールを蹴ったペドレッティの弾道は誰も触ることなく粟やゴールかと言う弾道だった。しかし、ここはヂダがなんとか掻き出し事なきを得る。しかし、その後はずーっとリヨンのペースだった。 後半、ミランはインザーギを投入するがペースを変えることはできない。ピルロ・カカも守備に追われ、彼らが攻撃で使えるスタミナは残っていなかった。結局、アンチェロッティはピルロを諦め、フォーゲルにスイッチ。守り抜くことに全てを託す。 リヨンもカリューに替えてフレッヂをピッチに送り出すがついに90分間ゴールは生まれなかった。 ミランとしては前半途中で失速してから光明を見出すことが出来ず、そこを考えればよく守り通したということが出来る。無失点でホームに戻れるメリットはことのほか大きい。 一方リヨンとしては、得点が欲しかっただろう。後半はほぼ一方的に攻めていただけにホームでなんとしても点が欲しかったはず。 ![]() Man of the Matchにはチアゴをあげたい。一番攻撃に絡み、ジュニーニョがいない中盤を盛り立てた。しかし、次節そのチアゴがサスペンションのリヨン。ジュニーニョが戻ってくるが果たしてどのような攻撃を見せるのか。 一方のミランは、次節、インザーギ+シェフチェンコで怒涛の攻撃を仕掛けてくるだろう。マルディーニも次節はフル出場するだろう。ミランにはこのドローは次節の計算をする上で重要な結果だったといえるだろう。 次節、サン・シーロは、赤い嵐が吹き荒れるのか? < 前のページ次のページ >
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