2006年 07月 21日
サッカー:ジダン問題の処分下る、形式上は喧嘩両成敗だが…
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■ 「最優秀」はく奪なしを歓迎=対ジダン、「象徴的処分」-仏メディア … 時事通信

■ マルディーニらが批判 マテラッツィも処分で … 共同通信

■ ジダンに処分!罰金71万円+社会奉仕3日 … 日刊スポーツ

■ <イタリア>FIFAのマテラッツィ処分に反発「不公平だ」 … 毎日新聞 


 FIFA Worldcup2006 Germany 決勝。
 あのジダンの衝撃の頭突き事件から10日余の時間を経て、ついに処分が決定した。

● ジヌディーヌ・ジダン:
約70万円の罰金と、3試合の出場停止
(ジダンは引退を表明しているので、3日間の社会奉仕になる模様)


● マルコ・マテラッツィ:
約47万円の罰金と、2試合の出場停止



 懸念されていたMVPの剥奪については無かったが、とりあえず上記のような処分が下された。
 どのような事情であれ、暴力と言う報復行為は許されないことだと思う。人種差別発言があった無かったも、今回の処分の論点になっていたが、今回は「無かった」と言う結論が出た。語弊があるのを覚悟で短くまとめれば、マテラッツィの家族に対する執拗な侮辱に、ジダンが切れて頭突きをしてしまった、と言うことになる。

 しかし、今回の案件の画期的も懐疑的も言える処分は、マテラッツィにもお咎めがあったこと。喧嘩両成敗といえば聞こえはいいが、果たしてこの処分は今後の同様のケースにどのような影響を与えるのであろうか。

 サッカーにおいて、相手を挑発するシーンと言うのは結構ざらに見受けられる。「挑発もサッカーのうち」と言い切る方もいらっしゃるほど、挑発はキレキレの相手のプレーに歯止めをかける重要な手段とも言えなくも無い。
 要は、挑発に乗る相手が悪いわけで、それに乗ってしまったジダンは止む無し、と言ったところだろうか。
 しかし、事はW杯の決勝、雌雄を決する重要な場面で起きた事件。しかも、世界的にも有名な、ジダンが引退する試合に起きた事件と言うことで、騒ぎはことのほか大きくなった。各国のメディアが、ジダンの頭突きのリプレイを何度も流し、マテラッツィのジダンにかけた言葉が、推論として大きく取り上げられ、至る所で大きな論争を呼んだ。

 しかし、次の点を考えてもらいたい。
 例えば、今後、小国同士のW杯予選などで同様の問題が起きた場合、同様の処分が「両者」に下るのだろうか?
 特に、きっかけを作った者、今回で言えばマテラッツィがそれにあたる、も出場停止などの処分が下るのだろうか?
 この判断は極めて難しいと言わざるを得ない。
 今回は、非常に注目度の高い試合で、しかもカメラも幾方向からのアングルもあり、逃げるに逃げられない問題に発展し、マテラッツィも自供に踏み切ったと思われる(一説では、自分のオフシーズンのバカンスに早く入りたいため、長引かせないためにそれなりの供述をしたと言う憶測もある)。しかし小国の予選などは、映像などの物的証拠にも乏しく、当事者の自供次第では処分も難しくなるかもしれない。

 人種差別発言は確かにあってはならない案件だと思う。これはこれで重要な問題だと思う。
 しかし、誰かが挑発し、その挑発に乗った人間が暴力に訴えた場合、両者が処分されるとなると、今後はこのように当事者同士がFIFAから事情徴収を受け、両者に出場停止処分が下るケースが増えるのだろうか?

 今回の処分は、今後の同様の案件に非常に大きな影響を与えるだろう。
 もし、同様の騒ぎが起きた場合、FIFAがどのような判断を下し、どのような処分が下されるのか、興味深く見守りたい。

 ただ、最後に八百屋の個人的見解として、
 挑発してもいいとは言わないが、今回の裁定はややジダンを擁護しようとした向きがあるような気がしてならないし、イタリア側が憤慨するのも無理は無いかなぁ、と思うことを付け加えさせていただきたい。

 
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by 5aday | 2006-07-21 12:01 | FIFA Worldcup 2006


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