2006年 07月 10日
W杯ドイツ2006:7/8の結果 シュバインシュタイガー、ドイツに花を添える
<当日の結果>
【3位決定戦】
○ ドイツ 3 -- 1 ポルトガル ● at シュトゥットガルト  
得点者:シュバインシュタイガー1,2('56)('78) オウンゴール1('60)          
     ヌーノ・ゴメス1('88)
警告・退場:フリングス(b) シュバインシュタイガー(b)  
       R・コスタ(b) コスティーニャ(b) P・フェレイラ(b)


 いよいよ決勝戦の前座とも言うべき3位決定戦!!ホスト国ドイツが意地を見せるのか?それとも初優勝の夢破れたポルトガルが巻き返しを見せるのか、興味深い1戦に。
 そして、日本人としては初の決勝トーナメント、しかも3位決定戦と言う大舞台をレフェリングすることとなった、上川さんの主審。そして廣嶋さんのアシスタントレフリー。日本人としてはここにも観戦の大きなポイントとして、注目を集めた。

 ドイツは何と言っても、カーンがGKスタメン!!クリンスマンも粋なことをする。今まで製GKを努めていたレーマンも、
「彼には出場する権利がある」
と、これまたカッコいい発言で国の世論もこの美談を褒め称えているようだ。
 DF陣は、ラームを右SBに持ってきて左SBはヤンセンを起用。守備的なSBフリートリヒを外し若干攻撃的な起用をしてきた。また、中盤はバラックを怪我で欠き、代わりにケールがフリンクスとWボランチを努めるような形に。SBを攻撃的に振舞う分、Wボランチにしてバランスを補う。他のメンバーに変更は無い。
 ポルトガルは、フィーゴが披露の色濃くベンチスタート。代わりに攻撃的右MFはシモンが入った。ミゲルの負傷で、右SBはP・フェレイラが努めている。その他に変更はなし。
 過去の3位決定戦は、結構多くの得点が入っておりどちらかといえば荒れ模様の様相が多いが今年はどうか?注目の1戦の火蓋が切って落とされた!!

 ポルトガルは明らかに日程の不利さが響いているのか、選手たちの動きに精彩を欠いていた。デコは体が相当重そうで、キレのあるパスもなりを潜め、相変わらずパウレタがトップで孤立。これではドイツのゴールを割るのは難しそうだ。
 しかも、ポルトガルの僅かなチャンスには、この男、オリバー・カーン!!
 それまでベンチにいたのが嘘のようなパフォーマンスで、ドイツゴールを死守。飛んでくるボールに対するボールの処理能力はやはりカーンの方が上のような気がする。
 一方のドイツも、少ないチャンスはことごとくポルトガルのGKリカルドが潰す。前半戦は両国のGK攻守で試合が引き締まり、0-0のまま後半へと折り返していく。
 後半、ポルトガルはカードが1枚出ているコスティーニャに代えてペチートを投入。綻びをなくす。後半序盤は、シモン、C・ロナウドの両ウィングがチャンスを作り出し、ポルトガルの流れになりつつあるかと言うところで、ついにドイツのこの男が試合を決めにかかる。
 後半11分。左サイドから中に切れ込みながらボールを運んでいたシュバインシュタイガーが強烈なミドルシュート。無回転のボールは、リカルドの目測を誤らせるような不規則な変化をしてゴールへ!!ついに試合が動いた。
 その5分後には、またしてもシュバインシュタイガーのFKが、ポルトガルDFの足に当たって方向が変わりそのままゴールへ。記録上は、ポルトガルのオウンゴールとなり、ドイツが2点目をたたき出し、この時点でほぼ試合が決まった。
 その後ドイツは大会後半の前回大会同様ペースダウンしたクローゼをノイビルと早々交代。彼の今大会5得点は得点王濃厚だが、序盤の勢いを考えればいささか寂しい結果かもしれない。
 ポルトガルは、ヌーノ・ゴメスとこの試合ベンチスタートのフィーゴを投入し、攻撃モードに転じるも、後半33分。またしてもシュバインシュタイガーが左サイドから中にボールを持ち込みながらまたしても強烈なミドル。今度はボールがシュート回転し、リカルドが伸ばす手から逃げるようにボールがゴールマウスへ。ドイツが3点目をたたき出し、試合がこれで決まった。
 後半43分には、チェックの甘い状態が幸いしてか、フィーゴの右サイドからの絶妙なクロスが詰めていたヌーノ・ゴメスにぴしゃりと合って素晴らしいゴール。1点を返すも焼け石に水。
 加地を削った大会を通してシャツびら男、シュバインシュタイガーが全得点に絡む活躍でドイツを3位に導いた。素行さえ直していただければ、八百屋はいつでも彼を応援します(笑)。ドイツにしてみても頼もしい若手の出現だろう。
 ホスト国、最後は勝利で飾る。 
 辛く厳しかった下馬評を覆しての3位入賞は立派。地元の利が大いにあったのは間違いないが、この大会を盛り上げてくれたドイツには大きな拍手を送りたい。



<八百屋のひとりごつ W杯Ver.>
26.3位決定戦にまつわる話、あれこれ
 モチベーションの維持が難しいということで噴出していた3位決定廃止論。しかしこの件についてはFIFAが「今後も3位決定戦は行う」という公式の見解を発表し一件落着。八百屋としては、3位決定戦でも5-8位決定戦でも何でもやってもらいたい(^^ゞ世界最高峰の戦いを1試合でも多く見たいと思いますので…選手が大変か(汗)
 その3位決定戦は、クリンスマンゆかりの地シュトゥットガルトで開催された。彼としても思い出の地で結果が残せ、W杯最後の試合を勝利で飾れたことは本人としてもとても気分がよかっただろう。尚、シュトゥットガルトにはクリンスマンの実家があり、実家はパン屋さんを営んでいるということだ。
 そのドイツ代表。最初はDF面に大きな不安を抱えており、メディアもそれを指摘していたが本大会が進むにつれ、その不安が解消されたかに見えた。しかし、八百屋はそうではないといいたい。ドイツのDFが苦手とするプレー、それはサイドからのクロスへの対応。マークや対応の稚拙さは最後まで抜けなかった。ただ、ドイツの対戦相手国はそれほどサイドからのクロスを多用するチームでは無かったことが救いで、もしフランス辺りが相手になっていればドイツは意外にももろかったかもしれない。
 しかし、そんな不安定なDF陣を支えたのは、GKのレーマンとカーンだろう。特に第1GKをレーマンに据える発表をクリンスマンが行ったとき、カーンは代表を外れるのでは、という憶測が流れたが、いい意味で期待を裏切り
「ドイツの成功のために、代表に入り私の出来る限りのサポートをしたい」
と会見を通して発したメッセージは、ドイツ代表の結束をさぞかし固めたことだと思う。メディアも新聞もそれまで彼を「エゴイスティックだ」と批判していた論調が一変。カーンを社会的模範とまでまくし立てるメディアも出てきたほど、彼の「紳士的な行為」はドイツの国民及びサッカー関係者に深い感銘を与えた。
 アルゼンチンとのPK戦での死闘の直前、カーンはレーマンにアドバイスを含んだ声かけを実施し、そしてレーマンは見事PK戦の勝利に貢献。本日の3位決定戦後の表彰式では、カーンとレーマンの抱擁が実に印象的だった。思えば、カーンが第2GKを受け入れるという「どんでん返し」が、ドイツ躍進のきっかけを作ったのかもしれない。
 最後にクリンスマン監督に苦言。
 3位入賞は評価したいが、DFBとのいさかいや、アメリカに居を構えながらのドイツチームの采配など、監督としての素行には疑問を禁じざるを得ない。
 この結果に奢ることなく、クリンスマンにはドイツのナショナルチームの監督として更に精進してもらいたい。残念ながら現在のチーム、中立国でやれば結果はついてくるとは思えない。最低でも、ブンデスリーガには惜しみなく足を運び、更なる若手のまたは実力者の発掘に時間をかけてもらいたい。少なくとも、ブンデスリーガをしっかり見ていれば、このような23名になるとは考えにくいわけだから…

 ただ、何がともあれ、ホスト国の重責に潰されることなく3位入賞は評価したい。
 ユーロ08が楽しみなドイツ代表だ。
 
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by 5aday | 2006-07-10 06:04 | FIFA Worldcup 2006


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