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2006年 06月 15日
W杯ドイツ2006:6/11の結果 ロッベン鮮烈!!ポルトガル・メキシコ順当 
<当日の結果>
【GROUP C】
● セルビア・モンテネグロ 0 -- 1 オランダ ○ at ライプツィヒ
得点者:ロッベン1('18)      
警告・退場:スタンコビッチ(b) コロマン(b) ドラグティノビッチ(b) ガブランチッチ(b) 
       ファン・ブロンクホルスト(b) ヘイティンガ(b)

【GROUP D】
○ メキシコ 3 -- 1 イラン ● at ニュルンベルグ
得点者:ブラーボ1,2('28)('76)シーニャ1('79)
     ゴルモハマディ1('36)    
警告・退場:トラド(b) サルシド(b)
       ネコナム(b)

● アンゴラ 0 -- 1 ポルトガル ○ at ケルン
得点者:パウレタ1('4)
警告・退場:ジャンバ(b) ロコ(b) アンドレ(b) 
       C・ロナウド(b) ヌーノ・ヴァレンテ(b)

<星取表>
【グループC】
             勝     負     分    勝点    得点    失点    得失点差
アルゼンチン     1      0      0     3      2      1        1
オランダ        1      0      0     3      1      0        1
コートジボワール  0      1      0     0      1      2        -1 
セルビア・モンテネグロ0     1      0     0      0      1        -1


【グループD】
             勝     負     分    勝点    得点    失点    得失点差
メキシコ        1      0      0     3      3      1        2
ポルトガル       1      0      0     3      1      0        1
アンゴラ        0      1      0     0      0      1        -1 
イラン         0      1      0     0      1      3        -2


 大会3日目。グループCの1試合とグループDの2試合が行われた。

 オランダvsセルビア・モンテネグロの1戦は八百屋のサプライズなども無く、順当にオランダが勝利。ロッベンが周囲の予想通り、まばゆい輝きを放った。何度もドリブルでセルビア・モンテネグロディフェンス陣を翻弄していた。しかし、ややボールを持ちすぎるきらいがあり、オランダの華麗なパス回しが見られないといったデメリットもあった。
 セルビア・モンテネグロは、守りの要ヴィデッチをサスペンションで欠き、4バックの内3枚をセンターバックで固める作戦を取ったが、守りの要を欠いた守備は破綻が多かった。
 一方のオランダのDF陣は予想通り不安定で、何度無く稚拙な守備を見せていたが、これまた稚拙な攻撃のセルビア・モンテネグロ陣営に救われた。しかし、残り2戦は間違いなく攻撃主体のチーム。どこまでオランダのDF陣が踏ん張れるかがポイントになりそうだ。

 メキシコvsイラン戦は前半は思いのほか面白い展開になった。
 メキシコは、コンディション不良(温存?)の理由でシーニャやフォンセカを温存。一方イランは、ハシェミアンを欠いた物の、攻撃的な布陣でメキシコに臨む。イランは得意のパスを多用した攻撃サッカーを展開、メキシコのお株を奪うような展開だ。メキシコはFWの3人起用などなれないシステムで苦戦、ブラボが先制するも、ゴルモハマディが同点弾をねじ込み苦しい展開に。
 しかし、後半、シーニャ・ペレス・フォンセカを矢継ぎ早に投入して流れを変え、3-1で勝ち越し。後半イランは前半飛ばしすぎたツケが回り、運動量がガクッと落ちたのが痛かった。しかし、イランのサッカーには可能性が感じられ、アンゴラ相手になら勝ち点3も可能ではないかと思う試合運びを見せてくれた。

 アンゴラvsポルトガルは八百屋は観戦していません。と言うか、スカパーのチャンネルを間違ってセットし(チャンピオンズリーグの再放送が映っていました(^^ゞ)、どこかで再放送されない限り、この試合を見ることが出来ません…
 ダイジェストと諸所の総評を見る限り、デコ負傷でトップ下に入ったフィーゴのチャンスメイクに決定力の高いパウレタが早々にゴールを決めて、ゴールラッシュかと思われたがその後沈黙。決定力不足にかけた、消化不良の試合だったそうだ。やはりデコの負傷は大きいか。


<八百屋のひとりごつ W杯ver.>
5.オランダのDFラインに落ち着きを与えた男、GKファン・デルサール
 オランダの守備陣のもろさは戦前から大いに予想が出来たが、初戦、ファン・バステンはオーイェル、マタイセンのCBにユーティリティ性の高いヘイティンガを右SBに据え、守備の安定を図った(左SBがファン・ブロンクホルストであることは言うまでもない)。しかし、経験値の低い両CBに慣れない右SBのヘイティンガで、守備はうまくいかないシーンが目立つ。特に連携不足は大きく、欧州予選中、唯一DFラインだけは固定できなかったファン・バステン監督の苦悩がここにも見られた。
 しかし、そのDFラインにコーチングで安定感を与えていたのが、長きにわたりオランダのゴールマウスを死守する、エドウィン・ファン・デルサール。試合中も、ファン・デルサールがDF陣に落ち着いて指示を飛ばしていたのが印象的だ。
 DFの経験値の低さを、GKの経験値でカバーできるか?中盤以降はそう穴が見当たらないオランダ。DFの出来は、意外にもこの男にかかっているかもしれない。

6.ダエイを起用しない「勇気」
 プレビューでも指摘したが、ダエイの衰えは明らかだった。メキシコ戦、彼は殆ど消えており、チームに何一つ貢献していなかった。
 彼は代表で109ゴールを記録しており、これは世界記録。まさに、イランの英雄である。しかし、昨年から衰えが顕著となり、若手に突き上げられているのも確か。
 しかし、一説ではダエイは政治家とつながっており、政治力を駆使して、自身を代表のFWの座にとどまらせているといった黒い噂もささやかれるほど、彼の国における影響力は大きい。
 このような国の英雄的存在として八百屋は、ブルガリアのフリスト・ストイチコフ、ルーマニアのゲオルゲ・ハジなどを思い浮かべる。彼らも国から特権を与えられるほど、サッカーで活躍した選手で、彼らの末路たるもの、あまり良いものとはいえなかった。
 そしてキャリアの下り坂に差し掛かったイランの英雄も、いよいよ代表のユニホームを脱がなければならない時が来ている。ブンデスリーガに所属する若手の有望株なども育ってきており、今後のイランのためにも、監督イヴァンコヴィッチは、彼を外す「勇気」が今最も必要とされているだろう。
 

by 5aday | 2006-06-15 00:45 | FIFA Worldcup 2006


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