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2006年 06月 09日
サッカー:【短期集中掲載】ワールドカップな漢(おとこ)たち#1
 と、言うことでW杯企画で短期集中企画でやります「ワールドカップな漢(おとこ)たち」。
ここでは、八百屋が勝手に選んだ、W杯2006ドイツ大会に出場する選手を、雑誌に載っていたエピソードなどを交えてお届けする企画です。ちなみに、その人選は有名なプレイヤーと言うわけではありません。全く無名の選手かもしれないし、監督かもしれません。もしくは審判かもしれません(今のところ予定はありませんが…(^^ゞ)とにかく、W杯に出場する人間にスポットを当てて紹介するコーナーです。
 あまり風呂敷を広げすぎると、又企画倒れに終わる予感もしますが、とりあえず10人前後を紹介していこうと思います。
 それでは、栄えある第1回目の人物は誰でしょうか?おそらく誰も知らない選手だと思います…


■ ファイル№01  JOAO RICARDO(ジョアン・リカルド)

● 出身国:アンゴラ
● ポジション:キーパー
● 所属クラブ:無所属(何処にも加入していません)
● 生年月日:1970年1月7日生まれ(36歳)
● 身長・体重:180cm/76kg
● A代表出場記録:不明


 第1回目は、皆さんもあまり馴染みがない(と言うか知らない(^^ゞ)方を取り上げました。
彼の名は、ジョアン・リカルド。アンゴラの正GKです。
アフリカの国にありがちな出場記録の不明瞭さはお茶に濁して、キーパーとしては36歳は決して歳とはいえません。また身長・体重もほぼ平均でしょうか…
しかし、そんな彼のプロフィールの中に気になる点は、そう。クラブチームが「無所属」であること。
いったい何故、彼は何処のチームにも所属していないのでしょうか。

 彼が元所属していたポルトガル3部のクラブ、モレイレンセは、3部と言うだけあって弱小クラブ。お金もありません。そんなクラブチームから出る給料は極めて薄給。彼の家族を養うのに十分ではありません。彼は途方にくれました。プロとしてサッカーをやっていくはずだったのに、プロとして家族を養えない…
 ジョアンは自国のクラブも探しました。しかし、自国のクラブとて決して給料がいいわけでもない。まして、余裕に選手を抱えるようなゆとりを持って契約するチームもチームの財政状況を見る限りない…。
 そして、ジョアンの選んだ道はと言うと…

 
 昼は稼業の材木屋を手伝い、夜は3部のクラブチームに「練習だけ参加」するスタイル


 自分の生きがいであるサッカーを続けながら家族を養っていく、ジョアンの苦渋の決断でした。
 しかし、ジョアンは試合勘がもっとも必要とされるGKというポジションにありながら、予選に全試合出場。当然、アンゴラのW杯初出場に大きく貢献したことは言うまでもありません。ゴンサウベス監督の信頼も厚い、無所属ながらの正守護神なのです。

 アンゴラは、宗主国ポルトガルから1974年に独立しましたが、その後国内で内戦が勃発。ナイジェリアなど他の多くのアフリカの国がサッカーで知名度を上げていく中、アンゴラはことサッカーに関しては回りに大きく遅れを取りました。しかし、内戦も収まり、1997年当時の大統領が自ら「サッカーユースプロジェクト」を立ち上げ、4年後の2001年にはアフリカ・ユース選手権を制覇したばかりか、世界ユースでも16強入りを果たすなど、目覚しい活躍を遂げたのでした。
 ジョアンはもちろん年齢的からいってもユース出身ではありません。彼は、サッカーが根付かなかった昔から純粋にフットボールを愛し、そして自身の力で実力を向上させて言った、数少ない生粋のアンゴラのフットポーラーでした。
 アンゴラのイメージは正直決していいものではありません。ドーピングで出場停止になった選手もいます。しかし、それはそれ。アンゴラ自慢の堅守はジョアンがゴールマウスを守ることで生まれるのです。
 初出場を決めたアンゴラの苦労人GK。
 八百屋は彼のプレーをしっかりとこの目に焼き付けたいと思っています。


いかがだったでしょうか?
あまりに知らなさ過ぎる選手なので、エピソードをでっち上げても分からないといわれそうですがこれは本当のお話です。
テレビ放映時にひょっとしたら紹介されるかもしれないですね。

 次回は…誰を取り上げようか迷っています。
 八百屋の中では、マラドーナの後継者とも言われた「リオネル・メッシー」にしようか、ポルトガルを率いる名将「ルイス・フェリペ・スコラーリ」にしようか悩んでいます…ひょっとすれば全然違う選手を持ってくるかもしれません(^^ゞ
 いずれにせよ、第2回も近いうちに必ずやります。
 よかったら、また目を通していただければ幸いです。

by 5aday | 2006-06-09 09:13 | FIFA Worldcup 2006


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