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2006年 04月 24日
F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!
P. No ドライバー チーム - エンジン タイヤ Gaps/Laps 平均速度
1. 5 M.シューマッハ フェラーリ B 1h31'06"486 201.261 Km/h
2. 1 F.アロンソ ルノー M + 0'02"096 201.184 Km/h
3. 4 J-P.モントーヤ マクラーレンメルセデス M + 0'15"868 200.679 Km/h
4. 6 F.マッサ フェラーリ B + 0'17"096 200.634 Km/h
5. 3 K.ライコネン マクラーレンメルセデス M + 0'17"524 200.618 Km/h
6. 9 M.ウェバー ウィリアムズコスワース B + 0'37"739 199.881 Km/h
7. 12 J.バトン Honda M + 0'39"635 199.813 Km/h
8. 2 G.フィジケラ ルノー M + 0'40"200 199.792 Km/h
9. 7 R.シューマッハ トヨタ B + 0'45"511 199.600 Km/h
10. 11 R.バリチェロ Honda M + 1'17"851 198.435 Km/h
11. 10 N.ロズベルグ ウィリアムズコスワース B + 1'19"675 198.370 Km/h
12. 17 J.ビルヌーブ BMWザウバー M + 1'22"370 198.274 Km/h
13. 16 N.ハイドフェルド BMWザウバー M 1 lap(s)
14. 20 V.リウッツィ トロ・ロッソコスワース M 1 lap(s)
15. 21 S.スピード トロ・ロッソコスワース M 1 lap(s)
16. 18 T.モンテイロ ミッドランドトヨタ B 2 lap(s)
17. 14 D.クルサード レッドブルフェラーリ M 15 lap(s)
18. 22 佐藤琢磨 SAF1 HONDA B 18 lap(s)
19. 15 C.クリエン レッドブルフェラーリ M 22 lap(s)
20. 23 井出有治 SAF1 HONDA B 39 lap(s)
21. 8 J.トゥルーリ トヨタ B 57 lap(s)
22. 19 C.アルバース ミッドランドトヨタ B 62 lap(s)
結果についてはF1-Live.comを参照


F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_23571117.jpg ミハエルファンは当然のことながら、そして今回はアンチ・ミハエルファンもこのような結果になることを望んでいたのではないだろうか。
 F1、2006年シーズンもヨーロッパラウンドの幕開け。第4戦サンマリノGPでは、地元フェラーリが、そしてミハエルが、執拗に食い下がったルノー・アロンソを振り切って、復活の勝利を挙げた!!
それでは、レースをおさらいしながら見ていこう。


F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_022743.jpg スタートは各車順調。コース幅の狭いイモラだが、今年は大きなクラッシュもなくタンブレロを通過していった。
 上位陣では、アロンソは動き出しがよかったが、マッサ・バトンに包まれて動けなかった。バリチェロは何とかかわして4番手にアップ。逆にライコネンは中位に包まれポジションダウン。10位まで後退してしまった。
 そして、1周目のヴィルヌーブコーナーでアクシデント!!
F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_051416.jpg 井出とアルバースが接触し、アルバースはマシンが上下に転がりながら大破。SC出動となる。井出も残念ながらマシンにダメージを負い、途中直してレースに復帰しようと試みるが結局リタイアとなった。井出は更迭論がここにきて急に持ち上がってきているので、いいところを見せたかっただけに、本当に残念でならない。
 レースはバリチェロのピットインから、ピットストップが始まっていく。HONDAは予想通り少な目のガソリンで勝負に出ていた。バリチェロはレースペースが上がらないまま、1回目のストップ以降、殆どテレビに映らないまま10位フィニッシュとなる寂しいグランプリとなってしまった。バリチェロもまだまだマシンを100%自分のものには出来ていないようだ。
F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_09335.jpg
 そして、HONDAはチームの混迷振りがレースにも現れてしまう。バトンの2ストップ目。ロリーポップマンがロリーポップをリグが外れる前に上げてしまう!!当然バトンはアクセルオン!!慌ててロリーポップを降ろすけどもうあとの祭り。ロリーポップがヘルメットにめり込む(めり込みません)シーンを激写した。
F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_0123579.jpg 当然リグはついたままのスタートとなってしまい、給油機本体からホースが外れガソリンがピット内に飛び散る!!飛散量が多ければ、あわや火災の大惨事になるところだった。結局このタイムロスもあり、バトンも7位フィニッシュ。3ストップで攻めのストラテジーは評価できるが、まだレースペースが一定でないことと、チームの混迷振りがレースに現れてしまう最悪の事態となった。HONDAの優勝は遠くに霞んでしまった…今年も優勝できないのだろうか…

 さて、八百屋の3ストップの予想をあざ笑うかのような2ストップの燃料での快走。ミハエルが2004年シーズンのような独走状態を築いての1ストップ終了。アロンソとの差は10秒以上に広がり、コリャ強いなぁ、と言った感じのフェラーリだったが…
F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_0173442.jpg 第2スティントにはいって突然ミハエルがペースダウン!!1周1秒から1.5秒ずつ縮まり、10周しないうちにアロンソがミハエルの背後に迫る!!八百屋予想では、予想以上の路面状況の高温コンディションによる内圧の異常上昇が原因かと。これで、一気にアロンソとの接近状態に突入していく…
F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_020972.jpg アロンソはヴィルヌーブコーナーからトサ、アクアミネラリ、リヴッツァ2で大きくフェラーリに詰め寄る。しかし、フェラーリも高出力のフェラーリエンジンでストレートでは引き離す。コース幅も狭く、アロンソはミハエルに並びかけることが出来ない。ジリジリとした、小さな駆け引きが続いたまま10周が経つか経たないかで、何とルノーが動いた!!

 先にアロンソを呼び込んで、ピットアウトしたところでペースアップをしてミハエルより前に出ようとしたのだ。もう、ご存知の通りここがレースのポイントになった。
 アロンソは燃料をミハエルより多く積んでいた。つまり、ミハエルより引っ張れる立場にいるので、そのまま走り続けてもミハエルは先にピットに入る。つまり、アロンソはストラテジー通りコースにとどまっても勝てたのである。たら・ればの話になるが、ここで結論を急ぎすぎたのがルノーの敗因となった。
 ルノーの1周後にミハエルも併せこむようにピットイン。ピットクルーの迅速な作業、そして内圧がおかしいであろうタイヤでのミハエルの意地のインラップ!!前に出ているはずのアロンソを抑えることに成功するのだ!!
 その後は、去年の逆の展開。必死に追いかけるアロンソをミハエルが封じ込める。そんなシーンが20周近くにわたって展開された。
 そして、残り3周。ヴィルヌーブコーナーをラインを替えて出口重視にしていたアロンソ。出口を加速してトサで並びかけようと必死に機会をうかがっていたが、出口重視のためのリスク、縁石カットの時に僅かなミスからマシンがアウト側に放り出され、ずーっとコンマ3秒差での争いに終止符が打たれる。
 ミハエルは手負いのクルマの第2スティント、そしてアロンソのプレッシャーをかけ続けられた第3スティントもノーミスでクルマを運び。今季初優勝、しかもポールトゥウィンのおまけまでつけた、ミハエルの圧勝劇だった!!
 フェラーリが復調したかといわれると必ずしもそうではないと思うが、しかしミハエルが未だドライバーとして非常に高いレベルの選手であることは少なくとも証明されたように思う。
 人間引き際は色々なタイミングで感じるんだと思う。余力を残して引退するものもいれば、自分が必要とするチームがある限り続ける者もいる。または楽しめなくなったら退く者もいる。
 しかしミハエルに関してはまだ十分にやれるはずだ。今年の引退は無いと八百屋は強く確信した。あのポディウムでの喜びよう、そして素晴らしいレースマネージメント。彼抜きでは、F1はまだ語れないだろう。これだけ強い走りをしたミハエルを、本当に賞賛してやまない、今回のグランプリだったと八百屋は思うのであった。


-ベスト ドライバー-

ミハエル・シューマッハー

-ベスト チーム-

フェラーリ
F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_0433683.jpg
 今回はこれに尽きるだろう。
 フリー走行からの積極的な走行。常にタイミングモニターの上に名を連ねようとする走り、そして予選も2回のタイヤ交換をしてアタックラップを行ったこと。フリー走行から予選までの流れは完璧だったと思う。しかも、第3ピリオドで22秒7は正直驚きだった。ミハエルのパーフェクトドライブ。それは、セクター1とセクター2が圧倒的に速かったことからも明らかだ。
 そして、決勝。予期せぬトラブルにも懸命に立ち向かい、相手の揺さぶりに素早く、しかも臨機応変に立ち回ったこと。これが間違いなく勝てた要因だ。チャンピオンズレースと、今宮さんも森脇さんも言っていたがまさにそれ!!フェラーリは、マシンの不安をチームの結束力とドライバーの手腕で解消し、そして勝利した。そして、ルノーを押さえ込んだ。とても価値のある1勝だろう。次戦以降もこのパフォーマンスが続くかはわからないが、今回のベストチーム、ベストドライバーに異論はないだろう。
 地元の利といえば、それで終わってしまうが、ルノーを真っ向勝負で押さえ込んだこと。これが大きいし価値がある。そんなフェラーリとシューマッハに、心から拍手を送りたい。

 さて、その他のルノー追随チームについて2-3言。

F1:第4戦サンマリノGP決勝 ミハエル今季初のPole to win!!_f0058896_0454796.jpg□マクラーレン
 結果は3位モントーヤ、5位ライコネン。モントーヤはスタートで出遅れなかったのが幸いし、マッサに競り勝ち3位をものにした。自身久々の表彰台だろう。ライコネンはスタートで包まれてしまい10位。ポジションを回復するのに大分苦労した。
 かねてから言われているコンサバストラテジー。そろそろ変えないともうルノーを追えなくなってしまう。同じミスを何度も繰り返すマクラーレン。確かに、空タンクの走りに自信が無いのかもしれないが、第2スティントの終盤はトップの2台(ミハエル・アロンソ)を激しく追いかけていた。とにかく今回みたいに抜けないサーキットで中位集団に捕まると、運任せの要素が強くなるので、攻めのストラテジーも是非とってもらいたい。

□ HONDA
 3ストップで予選好位置につけるも、決勝はバトン7位、バリチェロ10位と悲惨な結果に。バトンはオーストラリアで5位を捨てたにもかかわらず7位しか拾えなかったところが今のチームの現状を物語っている。予選勝負に出たのも今考えれば、フリー走行のマシンの煮詰まり具合から2ストップでは勝てないと踏んでの勝負だったのかもしれない。しかし、まだバリチェロが100%車に馴染んでいない事と、レースペースのバラつきは改善されておらず、またクルマもエンジンのパワー頼みの要素が強い(あのでかいウイング見るとそうとしか思えない)ので、バランスがよくない…マイナス要素が消えていないHONDA。もう死ぬ気で頑張らないと、今年の優勝はないだろう。自分で書いてて寂しい…もっと明るい話題も書かせて欲しいよぉ。バリチェロ予選は頑張ったんだけどなぁ…(ノ_-;)

□ SuperAguri
 未来のルノー追随チームと言うことで(^^ゞちょっと苦しいか…
 予選のタイムがMF1アルバース-琢磨がコンマ5秒まで近づいてきた。ところがMF1も進歩しているようで、今回はトーロロッソと思ったほどタイムが離れていないどころか肉薄してきている!!それにSuperAguriも追随している形だ。クルマは少しずつながら着実に進歩している。是非SA02が今期中に出てもらいたい。それまではとにかく怪我しないように頑張ってもらいたい!!


 ルノーのちょっとしたおごりが見られたサンマリノGP。フィジケラの第2ピリオド脱落→決勝8位がやっと。アロンソの急ぎすぎた勝負→逆にフェラーリに出し抜かれる、この失態をフェラーリはうまくついて優勝した。ルノーのミスはそれほどないだろう。次回以降も気合を入れなおしてくるはずだ。フェラーリだけでなく、HONDA、マクラーレン、そして今回元気のなかったウィリアムズ、トヨタあたりにも頑張ってもらい、さらに2006年シーズンを盛り上げてもらいたい。
 さて次回は第5戦ヨーロッパGP。舞台はドイツニュルブルクリンクだ。今度は2週間のインターバルで済むのがありがたい。
 去年はライコネンがまさかのファイナルラップでサスペンションが折れてのリタイア。
 今年ミハエルがアロンソに雪辱を果たしたようにライコネンも雪辱が晴らせるのか!!
 日程は5/5~5/7の3日間。スケジュールは今回と同じのようなので、決勝は日本時間夜9時からになる。ライコネンがアロンソに雪辱をを果たすシーンを想像しながら待とう!! 

by 5aday | 2006-04-24 01:07 | 2006 GP Final


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