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2006年 04月 08日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメントベスト8 2ndLgリビュー#2
 ちょっとネタ的に古くなってきているけど、残りの2戦をチェック!!古豪ベンフィカの行方は!!ユーベに逆転はあったのか!!

△ ユベントス 0 - 0 アーセナル △ at デッレ・アルピ
Agregate ○ アーセナル 2 - 0 ユベントス ●
得点者:
警告:フラミニ(b) レジェス(b) キエッリーニ(b) ネドヴェド(b/s)
交代:'61 サラジェタ(→ムトゥ) '63ピレス(→レジェス) '66バルザレッティ(→キエッリーニ) '87ディアビー(→フレブ) 
Man of the Match:ジャンルイジ・ブッフォン
備考:

 サスペンションと怪我で満足オーダーが組めないユーベ。
 若手の台頭+安定で自慢の堅守速攻に磨きがかかっているアーセナル。
 しかも、ユーベは2点のビハインド。

 ユーベのホーム凱旋はあまりにも悲壮すぎた。
 策士カペッロをしても、今回の劣勢はいかんともしがたかったか。
 流れを追ってみよう。

 メンバーは、ホームユーベは苦慮をがうかがい知れるスタメン。ヴィエラの替わりにジャンニケッダを起用し、カモラネージの替わりにムトゥを右に。サイドバックは右にザンブロッタ、左にキエッリーニを置いた。デル・ピエロは怪我から間に合わず、不調を囲うトレゼゲ、イブラヒモビッチの2トップだ。
 一方アウェーアーセナル。リュングベリが戻ってきて4-2-3-1。3は真ん中フレブ、右にリュングベリ、左にレジェス。トップは不動のアンリだ。4バック+2ボランチも非常に若い年齢で最初は安定を欠いたがシーズン後半には安定感が増してきた。ベンゲル監督は周囲からの批判にもめげず、辛抱して起用し続けてきたことがここに来て実を結びつつある。

 そんな対照的な2チームだった。

 前半から、予想通りユーベがボールを支配し、アーセナルが堅守カウンターを狙う。戦前の予想通りの展開だがしてやったりはアーセナル。ユーベの2トップが今、コンディションのどん底にあるのと、アーセナルのDFラインがまとまってきたのもあり、ユーベの攻撃がゴールを予感させるプレーは僅かしかなかった。逆に、アーセナルは自慢のカウンターがここでも炸裂。ブッフォンの好セーブが無ければ、ユーベは前半終了時には、望みを絶たれた試合になったかもしれない。
 後半も前半同様のペースで試合が進み、ついにカペッロはサラジェタ投入で3トップに。さらにバルザレッティ投入で守備を捨てて2点を取りに行く姿勢を見せる。しかし、2点は遠かった。イブラヒモビッチとトレゼゲの連携は合わず、プレーも散漫。正直カペッロに打つ手は無かった。
 そして、ネドヴェドが2枚目のイエローで退場。気合が空回りしたこのプレーでユーベは絶命したのだった。

 カペッロのサッカーは紛れも無く先行逃げ切りである。セリエAでも、ウインターブレイクに入るまでに14勝2分1敗、勝ち点を荒稼ぎした。しかし、後半戦は勝ち点こそ稼いでいるものの試合運びに不安が露呈。CLではその不安定振りを見せ付けた結果となった。特にセリエAではアーセナルのような、強烈なカウンターが出来るチームがいない。そのような相手と戦い、またチーム内の自滅も重なり、ユーベは今年もビックイヤーを逃した。
 対するアーセナルは、我慢のシーズンとなった。ボランチのヴィエラの抜けた穴が埋まらないまま序盤戦を戦う羽目となり、一時は中位に甘んじた。しかし、ベンゲル監督は若手を育てる方針を曲げず、積極的に若手を起用。周囲の批判に耳を傾けず自分の信念を貫き通した結果、今身を結びつつある。プレミアリーグでは5位と来期のCL出場権が微妙だが、もしCLで優勝すれば、前回のリバプールのような特例があるかもしれない。
 アーセナルは悲願のビックイヤーに一歩前進した。


○ バルセロナ 2 - 0 ベンフィカ ● at カンプ・ノウ
Agregate ○ バルセロナ 2 - 0 ベンフィカ ●
得点者:ロナウジーニョ('19) エトー('89)
警告:デコ(b) エトー(b) M・フェルナンデス(b) ルイゾン(b) アンデルソン(b)
交代:'55 カラグーニス(→ジェオバンニ) '72ロベール(→ベト) '82マルセウ(→M・フェルナンデス) '85エヂミウソン(→ファン・ボンメル) '86ジュリ(→ラーション) 
Man of the Match:エトー
備考:次節出場停止:デコ

 0-0でホームカンプ・ノウに戻ってきたバルサは緊張していたのか、選手が固いように見られた。一方のベンフィカに気負いは無い。思いっきりやるだけと言った空気が漂っていた。
 そしてその通り、見ごたえのある試合が始まっていく。

 バルサは試合プランはいつもどおり。圧倒的なボールポゼッションから、素早いパス交換と個人技によるドリブル突破でチャンスを作っていく。
 一方のベンフィカも前節同様、ミッコリの裏を取る動きの素早いカウンターにかけている。ミッコリが何度もオフサイドになってもサムアップしていたのは、事実狙い通りだったからだろう。
 しかし、思わぬところから試合が動く。
 4分にベンフィカのペチートがエリア内でハンドをとられなんといきなりPK!!主審は厳しかった。あっさり先制点が生まれ、ややもすれば一方的な試合展開に…
 なーんて思っていたらまさかのロナウジーニョがPK失敗。モレットはコースをきっちり読んでいた!!ここでもモレットが魅せる。
 しかし、これに腐らずバルサは攻撃を続ける。そして19分。エトーがドリブルでエリア内に突進、マイナスのクロスをこれまたうまい動きでマークを外したロナウジーニョがゴールへ。いかなモレットでもあの近距離を防ぐことは出来なかった。ついにバルサが先制する。
 その後もバルサのボールキープとベンフィカのカウンターの構図は変わらず。ベンフィカは何度か決定機があったが、ゴールを割る事は出来なかった。カラグーニスのシュートは本当に惜しかった。V・バルテズの弾き方如何ではゲームは全く違ったものになったかもしれない。しかし、バルサはこの絶体絶命のピンチも乗り越えた。
 そして、終了間際、この日のMan of the Matchエトーが決めて2点目。ベンフィカに引導を渡した。エトーはこの日1ゴール1アシストの大活躍だった。
 次節サスペンションでデコを欠く。しかも次回はあのミランとの対戦だ。果たしてバルサはどう迎え撃つのか。本当に息が付けないCLだ。


次回は、ベスト4プレビューと、当たった試しの無い試合予想を予定しています!!
 

by 5aday | 2006-04-08 12:02 | UEFA CL 05-06


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