2006年 03月 20日
決勝結果 . . 順位 No. ドライバー チーム トータルタイム 周回 平均速度 (km/h) 最高位 1 2 G.フィジケラ ルノー 1:30'40.529 56 205.397 1 2 1 F.アロンソ ルノー 1:30'45.114 56 205.224 1 3 12 J.バトン Honda 1:30'50.160 56 205.034 1 4 4 J-P.モントーヤ マクラーレン・メルセデス 1:31'19.880 56 203.922 3 5 6 F.マッサ フェラーリ 1:31'23.783 56 203.776 4 6 5 M.シューマッハ フェラーリ 1:31'24.383 56 203.754 4 7 17 J.ビルヌーブ ザウバーBMW 1:32'00.990 56 202.403 7 8 7 R.シューマッハ トヨタ 1:32'01.817 56 202.373 8 9 8 J.トゥルーリ トヨタ 1:30'42.142 55 201.669 7 10 11 R.バリチェッロ Honda 1:30'53.222 55 201.259 7 11 20 V.リウッツィ STRコスワース 1:31'05.666 54 197.150 11 12 19 C.アルバース MF1トヨタ 1:31'12.211 54 196.914 12 13 18 T.モンテイロ MF1トヨタ 1:32'18.242 54 194.566 13 14 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI Honda 1:30'56.659 53 193.819 14 16 N.ハイドフェルド ザウバーBMW エンジン 48 203.313 4 21 S.スピード STRコスワース クラッチ 41 199.477 9 23 井出有治 SUPER AGURI Honda メカニカル 33 188.217 17 15 C.クリエン RBRフェラーリ ハイドロリック 26 149.631 18 9 M.ウェーバー ウィリアムズ・コスワース ハイドロリック 15 200.265 4 14 D.クルサード RBRフェラーリ ハイドロリック 10 198.062 10 10 N.ロズベルグ ウィリアムズ・コスワース エンジン 6 200.766 6 3 K.ライッコネン マクラーレン・メルセデス アクシデント 0 0.000 - 結果についてはF1-Live.comを参照 -決勝リビュー- 予選とうって変わって、曇り空。気温も下がり幾分マシンにも優しく?なった感のある環境だったが、レースはどっこい、荒れ模様の様相となった。 10グリッド降格者がブリブリと出てしまい、おまけにフェラーリの偽(?)情報もあいまって最後までスターティンググリッドがよくわからなかった第2戦マレーシアGP。結局、ミハエルは14番手で、サード・ロウをマクラーレン、アロンソは7番手からのレースとなった。 スタート圧巻はアロンソ!!チームのミスでガソリン積みすぎ(予選のタイムが伸びなかった理由)にも関わらず、ルノーのお家芸、ロケットスタート炸裂で1コーナー飛び込み時はなんと3番手までジャンプアップ!!驚異的なスタートを見せた。ガソリン積みすぎもおかまいなし。これがワールドチャンピオン!!思わず叫んでしまうほどのスタートだった。 今回のレース、実は気がつけばライコネンがトップになるのでは…なんとなくそう感じるほどマクラーレン勢の不気味さが気になっていたが、なんとオープニングラップでライコネンがコースアウト!!正確な情報はまだ掴んでいないが、映像で見る限り、誰かに当てられて不安定な状態(ライコネンオンボード映像は、マシンは直進しているのにステアリングが左に切れていた)からコースアウトした模様。今回の優勝候補がいきなり0週リタイアの波乱の幕開けとなった。 そして、バーレーンから話題沸騰のウィリアムズ勢は、ロズベルグもウェバーも、なんとエンジントラブルで序盤に姿を消してしまい、ウィリアムズは2台とも全滅!!ロズベルグを含めた、ウィリアムズの快走を期待していただけに何とも残念な結果となった。しかし、やはりポテンシャルは非常に高いウィリアムズのパッケージ。MIからBSへのチェンジもスムーズに行えているようで、今後にも期待が持てそうだ。 タクマも今日はバトルを随所に見せてくれた!! このシーンはリウッツィを抜き返したシーン。正直コーナリングフォースの足りないSA05は、どれだけエンジンが素晴らしくともあれだけドン亀コーナリングになると、流石にどうしようもない。しかし、タクマは巧みなドライビングセンスでリウッツィやモンテイロ・アルバースを押さえ込み、このリウッツィに至っては抜かれた後に抜き返すというこのマシンでは考えにくい度肝を抜くパフォーマンスを見せ、これには国際映像もリプレイで応えてくれた!!タクマは決して腐っていない!!早くSA06が完成し、より高い次元でのレースを見てみたいという気持ちが更に高まる1シーンだった。 今回1番期待外れはHONDA。ファンであるからこそあえて苦言を言わせてもらいたい。 まず、一発のタイムは速いけど、レースペースが一定になれないところ。ここが今回ルノーに大きく水をあけられた理由である。やはり、コンスタントに速い車でないと、優勝は難しい。まだまだ開発が必要だろう。 そしてストラテジーの問題。第2スティント終盤、バトンは多くのバックマーカーに捕まり、タイムを大きくロスした。上の写真はその1シーンである。2台・3台と引っかかりタイムをロスするのなら、早めにピットに呼び込む臨機応変さも必要ではないか。特に今回はアロンソと1秒を争う展開だった。特に最後のピットストップは、ピットでのロスタイムは何処で入っても変わらない。この差が、1秒を争うとき、ルノーやフェラーリに先を行かれてしまうかもしれない。 トップに上り詰めるためにはまだまだ先は険しいHONDA。しかし、いつの日か、ポディウムノ頂点に昇ってくれると信じて、自分は応援し続ける。 そして、開幕戦以上に強さを見せ付けたのはルノー!! フィジケラの完璧な走りと、アロンソのしてやったりの走りで、1-2フィニッシュ!!他のチームが、ドタバタしている中、ルノーだけは安定した速さを見せ付けて、完璧な1-2フィニッシュ。新生ルノーになり、初の1-2フィニッシュをここセパンで成し遂げたのであった。 -ベストドライバー- 20グリッド降格もなんのその!!果敢に1ストップできっちりまとめ、14番手スタートのミハエルより先の5番手でフィニッシュ。それだけでも大いに評価だ。しかも、マッサは金曜日からコツコツ走ってデータを収集し、チームにフィードバック。それで2回エンジン積み替えて、そしてミハエルより速くフィニィッシュ。素晴らしい。あと余談だが、ミハエルにゆずらなかっのもエクセレント!!(まあフェラーリはいま各チームからパーツや何やらで叩かれているからおとなしくしたのもあるんだろうけど)バリチェロが枕を塗らして悔しがっていたチームオーダーが無かったのは本当によかったと思っている。 逆にミハエルはこの1点に泣いて…そんな不吉なことを言うのは辞めましょう(苦笑) 次点はフェルナンド・アロンソ。チームのミスに腐らずスタートで飛ばして、後はミスの無い走りで可能な限りのポイントを獲得したこと(フィジケラもミスがなく更にチームも大きなミスがなかっので優勝)。アロンソが取れるベストリザルトだろう。このライコネンといいアロンソといい、本当に精神的にタフである。これがチャンピオン争いをする者の資質か。 -ベストチーム- アロンソの給油ミスがなければ、正直圧倒的な強さでマレーシアを制したであろうルノー。アロンソのミスで若干盛り上げてくれた感じだ。周りのチームが、トラブルや自滅で消えていく中、ルノーは完璧な戦略で1-2フィニィッシュを成し遂げた。今年もルノーは強い!! 次点はBMWザウバー。ハイドフェルドがポイント目前でエンジントラブルに泣いたが、2台がポイント圏内で走っていたのは高評価。ヴィルヌーブもポイントを獲得し今後に期待。 ルノーの2連勝で開幕2連戦が終了。各チームのある程度の力が見えてきつつあるが、まだまだわからない。 してやったりのルノーに、思った以上の力を見せ付けたウィリアムズ。HONDA・マクラーレンの実力はまだこんなものではないはずだし、フェラーリも真の復活へ日夜努力が続くはず。 レッドブルもリライアビリティを確保すれば早くなりそうだし、BMWザウバーもエンジンはパワフルだ。そしてSuperAguri、データを収集しながらSA06の登場を待ちたい。 この後2週間のインターバルを経て南半球メルボルンへ。今年は開催時期がずれ込んだことで、例年よりぐっと気温が下がることが予想される。がらっと環境が変わるグランプリ。またまた違った展開が期待できそうだ!! 第3戦オーストラリアGPは3月31日(金)~だ!!これから2週間の山のようなテスト結果を片手にメルボルンの展開を想像しながら2週間を楽しみに待ちたい!!
by 5aday
| 2006-03-20 01:02
| 2006 GP Final
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